この記事では、2019夏の甲子園10日目の予想と見どころについてお伝えしたい。
※台風のため8月16日予定
いよいよこの日からの対戦でベスト8が決まるが、この10日目に勝ち残った4チームは準々決勝の第1試合・第2試合で激突することになる。
(準々決勝の第3試合・第4試合の組み合わせが、11日目の勝者4チームから決まる)
大会10日目のスケジュールは以下の通り。
08:00~第1試合 | 岡山学芸館×作新学院 |
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10:30~第2試合 | 東海大相模×中京院中京 |
13:00~第3試合 | 明石商×宇部鴻城 |
15:30~第4試合 | 海星×八戸学院光星 |
ここまで来るとどの試合にも絶対など存在しないが、各カードの見どころについて参考になるものがあれば嬉しい。
参考:夏の甲子園2019の展望予想|ベスト8に残るチームを独断で選んでみた
参考:夏の甲子園2019【組み合わせ】日程ごとの見どころも紹介します
目次
第1試合:岡山学芸館×作新学院の予想と見どころ
打力に勝る作新学院が優位と予想するが、初戦を逆転で制した岡山学芸館の勢いも侮れない。
作新学院は筑陽学園戦で3安打3盗塁の先頭打者・福田真夢選手が非常に振れている。
中島善明選手・石井巧選手・横山陽樹選手ら予選から好調の主力はそれぞれ打点を挙げており、やはり先頭を打つ福田選手の出来は重要になってくるだろう。
四番に入ったプロ注目の石井選手は初戦で2四球1犠飛とヒットが無かったため、持ち前の打撃センスにも期待したい。
岡山学芸館は初戦で好救援を見せた最速145キロのエース・中川響投手がこの試合もカギになる。
中川投手も甲子園でブレイクする可能性が十分にある投手だけに、初戦で筑陽学園・西舘昂汰投手を攻略した作新学院を相手にどんなピッチングを見せてくれるか。
初戦で先発した丹羽淳平投手がピッチャーライナーを顔面に受けたため、1年生の大型右腕・仲村竜投手の登板もありえる。
岡山大会で苦戦した先頭の好田凌主将が、初戦で2安打と調子を取り戻したのは非常に頼もしい。
知念大輔選手・長船滉大選手と続く主軸の前にランナーを出して、接戦に持ち込めると勝機は十分にある。
第2試合:東海大相模×中京院中京の予想と見どころ
近江との優勝候補対決を制した東海大相模の勝ち上がりを予想。
好投手・林優樹投手が相手だっただけに6安打に抑えられたが、相手守備陣のほころびに付け込んで積極的な走塁で6点を奪ったのはさすがだった。
近江戦では二番に入った井上恵輔主将が果敢な走塁で二度生還したほか、俊足巧打の本間巧真選手が2安打2得点。
鵜沼魁斗選手、山村崇嘉選手をはじめ、スタメンに多く名を連ねている2年生の奮起にも期待したい。
先発のマウンドは諸隈惟大投手か、あるいは野口裕斗投手を予想する。
一方の中京院中京は、その東海大相模投手陣に対して自慢の強力打線がどこまで力を発揮できるか。
藤田健斗選手・元謙太選手ら、初戦の北照戦で当たりを見せた右打者には注目したい。
また小田康一郎選手が打つとチームが乗るため、この1年生の好打者にも期待だ。
投手陣が東海大相模打線を5点以内に抑えることが出来れば、勝負はわからなくなる。
第3試合:明石商×宇部鴻城の予想と見どころ
花咲徳栄との初戦で総合力の高さを見せつけた明石商業が優位と予想。
来田涼斗選手・水上桂選手の一・二番は力があり、甲子園から背番号6を掴んだ俊足の河野光輝選手ら下位打線もしぶとい。
2019春のセンバツ甲子園で大活躍を見せた来田選手は初戦で2安打を放ち、明らかに兵庫大会よりも状態が上がっている。
右の重宮涼主将に左の安藤碧選手と中軸も勝負強く、宇部鴻城としては何とか3点以内に抑えたいところ。
先発は兵庫大会でエース・中森俊介投手以上のイニングを任された好左腕・杉戸理斗投手を予想する。
対する宇部鴻城は先頭の岡田佑斗選手が初戦は一番・ピッチャーで投打に大車輪の活躍を見せた。
ホームランを含む3安打2打点と当たっており、どちらの先頭打者がチームに勢いを与えるかも楽しみになる。
3安打3打点の九番・河村勇飛選手ら下位打線が好調だけに、酒井隼平選手・田中力選手の主軸がチャンスで力を発揮できるか。
試合運びに長けている明石商業に対して、序盤でリードを奪う展開に持ち込みたい。
第4試合:海星×八戸学院光星の予想と見どころ
大会トップクラスの打力を誇る八戸学院光星の勝ち上がりを予想。
プロ注目の武岡龍世選手・近藤遼一選手ら主力が振れており、智弁学園戦では揃ってホームランを放った。
下山昂大選手や太山皓仁選手の下位打線も強力で、あっという間に外野へ届く打球の鋭さを見せる。
青森大会5ホームランの四番・原瑞都選手が甲子園に来て当たりがないことが気掛かりだが、復調するようなことがあればいよいよ手が付けられない。
左腕の横山海夏凪投手は智弁学園戦で好投を見せたが、この試合は初戦の誉戦と同じく後藤丈海投手と山田怜卓投手の継投を予想する。
一方の海星は初戦で聖光学院に1点差とやはり接戦に強い。
個人的には地区予選でもパンチ力を見せていた二番・大串祐貴選手が打線のキーマンと見る。
チャンスメイクはもちろん、下位打線から繋いだ好機をものに出来るか。
初戦で当たりが無かった先頭の松尾悠一郎選手にも期待したい。
この試合でも先発が予想されるエース右腕の柴田蓮人投手に加え、江越永輝投手ら投手陣がいかに踏ん張れるか。
長崎大会、甲子園初戦と本当に粘り強い戦いをするチームだけに、何とか5点以内に抑えて僅差の戦いに持ち込むと試合はわからない。