1年の2018シーズンから名門・東海大相模の四番に座る山村崇嘉(たかよし)選手。
2019夏の神奈川大会では横浜スタジアムの上段にホームランを放つなど、不動の主軸として将来にも大きな期待がかかる左の強打者です。
また非凡な打撃センスを見せつける一方で、中学ではU15日本代表で投手としても出場しているんですよね…!
武蔵府中シニア時代には天才中学生として「プロの打者を打ち取れるか?」という企画でテレビにも出演するなど、今後さらに注目を集めることは間違いないでしょう。
ドラフト注目の逸材である東海大相模・山村崇嘉選手について特集していきましょう。
参考:東海大相模の2020新入生は?メンバーは野球センス抜群で盤石か
目次
東海大相模・山村崇嘉はホームランに期待の強打者
抜群の打撃センスが光る
神奈川の名門・東海大相模で1年生だった2018秋から四番を任されている山村崇嘉選手ですが、ひと冬越えてさらにバッティングに磨きがかかりました。
驚異のペースでホームランを積み上げており、2019年4月14日に行われた春季神奈川県大会の4回戦、日大藤沢との対戦では最速140キロ超の好投手・武富陸投手からライトスタンドへ打った瞬間にそれとわかる逆転のツーランホームラン。
東海大相模 山村くんのツーランホームランで逆転
東海大相模3-2日大藤沢(3回表終了) pic.twitter.com/RgXgHC95oO— ゆうち (@kyoumusou2) 2019年4月14日
日大藤沢戦で放ったホームランはプロセスも素晴らしく、スライダーをしっかりと見極めたり速球をファールでかわしながら、高めに浮いた136キロのストレートを一振りで仕留めました。
東海大相模の四番を任されている実力はダテではなく、西川僚祐選手と共に2020ドラフトに期待がかかるのもまったく不思議ではありません。
参考:西川僚祐はドラフト1位確定の逸材|清宮超えの理由は右へのホームラン
ハマスタ上段に運んだ打球がヤバイ
また山村崇嘉選手のポテンシャルが発揮されたのが、2019夏の神奈川大会準々決勝・相洋戦です。
横浜スタジアムの上段まで飛ばしたホームランは観客の度肝を抜きましたね…!
山村崇嘉② 投手/一塁手
(武蔵府中シニア→東海大相模)
7/25 対相洋戦
ハマスタの上段に叩き込むツーランHRを放つ pic.twitter.com/Ixzom8TD3k— おくら (@okura_NHSBC) 2019年7月25日
推定飛距離130メートルと言われていますが、力任せに振ることなくあそこまで飛ばせるのは山村崇嘉選手のポテンシャルの高さを物語っていますよね。
現日本ハムの清宮幸太郎が早稲田実業時代に記録した高校通算の111本を塗り替えるのは山村崇嘉選手なのではないかと、一部の高校野球ファンの間ではすでに話題になっています。
日大藤沢との決勝戦でも2本のホームランを放り込み、2019夏の甲子園を前にして高校通算ホームランは38本にまで上りました。
2年生とは思えない東海大相模の四番からは、今後も目が離せません。
山村崇嘉はテレビで快投|中学時代に球速140キロ
これから先、間違いなく全国にその名を轟かせるであろう東海大相模のスラッガー・山村崇嘉選手ですが、これだけのバッティングを見せつける一方でピッチャーとしても逸材ぶりを発揮しています。
リトルシニア日本選手権で目についた選手その3
山村崇嘉(武蔵府中・3年・投手・右投左打・最速137)
力みなく楽に腕が振れて、最後まで135キロ前後のスピードで東北楽天を相手に1失点完投。打者としてもバットコントロールの良さが光りました。 pic.twitter.com/LtWTVEUxRt— Nishio Norifumi (@ajihiraita) 2017年8月7日
中学の武蔵府中シニア時代にはテレビ番組の企画で元侍ジャパンのGG佐藤と対戦。
追い込んだ後に外角へストレートを投げ込み三振を奪いました。
最近ではこういった企画を目にする機会が増えましたが、中学生がプロから三振を奪うって凄いことですよね…!
祖父母が見守る中でのプロとの対戦でしたが、テレビ越しに観た身長178cm・体重83kgのどっしりとした体格もまったく引けを取っていませんでした。
中学時代から投げ分けていたスライダーやチェンジアップなどの球種に加え、球速140キロのストレートを武器に投手としても期待できる選手です。
東海大相模・山村崇嘉は2020ドラフトにも期待
バッターとしての存在感が尋常じゃない
現在は四番・ファーストとして試合に出場することが多い山村崇嘉選手を、プロのスカウトはドラフトの際にどちらで指名するのか。
そのポテンシャルゆえに早くも2020年を想像してしまうのですが、結論から言うと、現時点では打者としての指名が濃厚ではないかと僕は思います。
前述の通り、左打席での存在感は圧倒的なものがありますし、このまま順調に成長を遂げていけばドラフト1位指名も十分にありえる逸材です。
2018年のドラフトを沸かせた大阪桐蔭・藤原恭大(ロッテ)や根尾昂(中日)、報徳学園・小園海斗(広島)らの同時期と比べても遜色ないと言われていますし、本当に楽しみな選手ですね。
春季神奈川大会 準々決勝
東海大相模ー藤沢清流
山村 崇嘉②(武蔵府中S)U15
2年生とは思えない打席での雰囲気を放つスラッガー。今日は2安打4出塁と存在感を発揮。スイングスピード.打球の速さは2年生にして県内トップクラス。今後が非常に楽しみな選手。#東海大相模 pic.twitter.com/Hb9jLlQNKP— あゆさわ (@AyuSawaSAGAMI) 2019年4月20日
振り遅れが少なく腰の回転で打てる打撃技術も高く評価されていて、軽々とスタンドへ運ぶパンチ力は目を見張るものがあります。
投手としても能力が高いことは間違いないのですけど、やはり将来性を強く感じさせるのは打者の方なのではないでしょうか。
ドラフト注目の二刀流・遠藤成選手もそうですが、本当に将来が楽しみです…!
参考:遠藤成(東海大相模)はドラフト注目|二刀流はスイングスピードも一級品
得点圏で発揮する抜群の勝負強さ
2019センバツ甲子園では明石商・来田涼斗選手が「打席で何かやってくれる」選手としてブレイクしましたが、期待感という点では山村崇嘉選手も負けていません。
毎試合のように打点を叩き出している勝負強さは目を見張るものがあり、全国屈指の強力打線のなかでも四番として見事な働きを見せています。
4番 山村のタイムリー❗️ pic.twitter.com/goWESWsvl6
— 高校野球✳︎スキ (@baseball4551) 2019年8月11日
強打のリードオフマン・鵜沼魁斗選手らと並んで、東海大相模が甲子園を勝ち上がれるかにも大きく影響する中心選手ですね。
間違いなく今後は全国区の逸材として更に知名度が高くなる選手ですので、ドラフトにも注目しつつ応援していきましょう!
参考:東海大相模・鵜沼魁斗の強打に注目|安打量産のずば抜けた打撃センス