東海大相模で1年の2018年から公式戦に登板し、完成度の高い投球で注目を集める諸隈惟大(読み方は「もろくま いっと」)投手。
強豪・佐倉シニアのエースとして活躍した中学時代には「リトルシニア全国選抜野球大会2017」で最優秀選手賞を受賞したほか、U15日本代表にも選出されるなど、中学ナンバーワン左腕と称された逸材です。
スリークォーターから繰り出すボールは抜群のキレを誇り、高校での更なる成長にも期待がかかりますね。
2020夏にも期待がかかる東海大相模のエース左腕・諸隈惟大投手について詳しくみていきましょう。
参考:東海大相模の2020新入生は?メンバーは野球センス抜群で盤石か
目次
諸隈惟大は中学日本代表|小学時代から全国区
小学時代にはマリーンズジュニア
東海大相模の次期エース候補として期待がかかる諸隈惟大(読み方は「もろくま いっと」)投手ですが、小学生の頃から野球センスは突出したものがありました。
習志野台ワンパクズでも投手としてプレーしていて、指揮を執っていた野田昌克監督からもストレートを高く評価されていましたね。
ファーストとして高い打撃センスも見せる一方、全日本学童軟式野球大会の予選でも決勝で完封リレーを見せるなど、チームとして6年ぶりの全国大会出場に大きく貢献しています。
その実力が評価されて2014千葉ロッテマリーンズジュニアにも選出されたわけですが、このときのマリーンズジュニアでは角田勇斗選手や櫻井享佑選手ら、習志野で活躍する選手たちとチームメイトでした。
東海大相模先発投手…諸隈君1年…
(佐倉シニア)観れて嬉しかった!
これから…楽しみな投手でした。 pic.twitter.com/9gqNVQq9EC— maa-mi…🌤️野球観戦go!&🙋private💬 (@025Taku31) 2018年5月21日
また全日本大会では準決勝で根上学童クラブに3対4と惜しくも敗れたものの、ベスト4の成績は立派ですよね。
根上学童クラブ戦では、星稜高校でプレーする本格派右腕・寺西成輝投手と対戦していますから、甲子園で雪辱を果たす戦いが見られると非常に面白くなりそうです…!
参考:寺西成輝(星稜)が注目を浴びる裏側|体育会TVも出たエリートの挫折
出身の佐倉シニアでは中学日本代表
船橋市立二宮中学に進学した諸隈惟大投手は、中学では佐倉シニアでプレーしました。
同じく東海大相模でプレーする強打者・西川僚祐選手や横浜高校の天才・度会隆輝選手ら、全国トップレベルだった佐倉シニアのエースに成長し、中学3年時に優勝したリトルシニア全国選抜野球大会ではMVPにも輝いています。
ジャイアンツカップも制するなど全国レベルの強豪とは何度も対戦していますから、大舞台の経験が豊富なのも投手として大きな財産になっていることでしょう。
春季神奈川県大会
◇準々決勝 2018.4.21東海大相模 1年
㉒諸隈惟大くん(佐倉シニア) pic.twitter.com/SHUoMm0KiH— いしのだ りお (@orio_bb) 2018年4月21日
さらに諸隈惟大投手は侍ジャパンにも選出されており、現在はチームメイトの山村崇嘉選手 やライバル桐光学園の四番・安達壮汰選手らとも共に世界大会で戦いました。
激戦区の神奈川大会で素晴らしいピッチングを見せた諸隈惟大投手の評価がうなぎ上りなのも納得です…!
参考:桐光学園・安達壮汰は日本代表の逸材|エースで四番もプロでは打者か
東海大相模・諸隈惟大の注目ポイント【動画有】
球速以上に見えるストレート
東海大相模でも入学早々からマウンドに上がるなど注目の諸隈惟大投手ですが、キレのあるストレートは球速以上に速く見えます。
身長176cm・体重72kgの体格から2019春現在の最速は135キロと驚くような球威ではないものの、左スリークォーターから投じるボールに打者が差し込まれる場面も目立ちますね。
東海大相模 諸隈 惟大 1年(佐倉シニア)
渾身の一球 ピンチを切り抜ける pic.twitter.com/wVolipsDOk— コナン (@konan_sagami777) 2018年8月3日
鋭い腕の振りからキレのあるストレートを投げ込むあたり、タイプ的には1年生ながら快投を見せて関西で注目を浴びている智弁学園の西村王雅投手も近い印象を受けます。
投球フォームとしてもややインステップ気味に投げてきますから、左打者にとってはアウトコースのボールが非常に遠く見えるでしょうね…!
キレのあるスライダー
またストレートと並んで投球の軸となっているのが、手元で鋭く曲がるスライダーです。
制球も良いためカウントをとるボールとしても使えるほか決め球として選択される場面も多く、球速も120キロ前後と、打者としてはストレートと同じ腕の振りから繰り出されるスライダーには手を焼くでしょう。
またカーブで緩急を使って打ち取るなど投球の上手さもありますから、今後さらに球威が増すと、より幅広い攻め方で打者を翻弄できるようになるのではないでしょうか。
パンチ力のあるバッティング
ピッチャーとしての才能はもちろんのこと、諸隈惟大投手はバッティングでも高いセンスを見せています。
小学時代にはファーストのポジションで主軸としても活躍していましたし、佐倉シニア時代には日本リトルシニア日本選手権でライトスタンドにホームランも放り込んでいますね。
高校では継投が多いため打席に立つ機会は多くはありませんが、強打の東海大相模打線において、バッティングの面でも左打席で存在感を示す力は十分に持ち合わせていると言えます。
諸隈惟大の経験は東海大相模の武器になる
全国大会に出場した小学時代に国際大会を経験した中学時代と、幼い頃から大舞台での登板が多かった諸隈惟大投手。
甲子園の舞台でも平常心で投げられるピッチャーだと思いますし、二刀流の遠藤成選手や2019新入生の本格派・石田隼都投手ら下級生も含め、これまでの経験をフルに活かして強固な投手陣をつくっていく上でその中心となってほしいものです。
高校1年生時に中学日本代表として騒がれた一方、2年生となった2019春の大会ではそこまで目立った活躍が見られませんでしたから、これからの奮起にも期待したいですね!
点を取られたあとにも強気でどんどん勝負していく強心臓ぶりは健在ですし、一皮むけた姿がマウンドで見られるよう、諸隈惟大投手には大いに期待して応援していきましょう。
参考:石田隼都(東海大相模)は野茂ジャパン|驚異の奪三振は国際試合でも