2020ドラフト野手

作新学院・横山陽樹は中学も日本代表|ドラフト上位の逸材に大注目

強豪・作新学院で1年の2018夏からベンチ入りして甲子園を沸かせた強打者・横山陽樹(はるき)選手。

中学時代には日本代表の四番を務めていた逸材で、ホームランを打てる長打力にも期待がかかります。

2020ドラフト注目の右打者ですが、2019夏の甲子園でも見事な打撃センスを見せつけており、2年生ながらU18日本代表にも選出されましたね!

侍ジャパン選出も納得の作新学院・横山陽樹選手について特集していきましょう。

目次

横山陽樹は中学でも日本代表の注目選手

出身の栃木さくらボーイズで通算61発

作新学院で1年生からベンチ入りし、そのポテンシャルを見せつけた横山陽樹選手ですが、中学時代から進路に注目が集まる強打者でした。

出身は宇都宮市立河内中学で、野球においては「栃木さくらボーイズ」に所属。

中学通算ホームランは61本を記録するなど、突出した打撃センスを見せていました。

高校でも鋭いスイングは注目を集めていますが、中学時代からとんでもないセンスを兼ね備えていたことがわかりますね…!

世界一を果たした中学日本代表で四番

出身の栃木さくらボーイズでの活躍とその実力が高く評価された横山陽樹選手は、ボーイズリーグU-15日本代表にも選出。

国際大会も経験し、2017世界少年野球大会では見事世界一に輝きました。


このときのメンバーには智辯和歌山の新主将・細川凌平外野手や大阪桐蔭のエース・藤江星河投手らをはじめ、現在の高校野球界でも名前の知れた選手ばかりだったんですよね…!

そしてこの中で四番として君臨していたのが横山陽樹選手ですから、その実力に関しては言うまでもありません。

長打力を見せつける一方で、世界大会で打率5割を記録したミート力にも定評があり、高校でも日本代表を経験したことで更に大きく成長するでしょうね!

参考:藤江星河は球速以上にキレがある|中学日本代表は大阪桐蔭のエース候補

Sponsored Link

作新学院・横山陽樹は2020ドラフト注目の強打者

大阪桐蔭・柿木蓮からヒット

長打も魅力の横山陽樹選手ですが、2018夏の甲子園・大阪桐蔭戦で見せた積極的なバッティングは見事でした。

1年生ながら一番・ライトとしてスタメンで出場した横山陽樹選手は、試合開始のサイレンが鳴りやまないうちに大阪桐蔭のエース・柿木蓮(現日本ハム)が投じた初球のストレートをレフト前に弾き返したのです。


2018年の大阪桐蔭と言えば絶対的王者として君臨して「過去最強」とも呼ばれていましたから、挑戦者としてトップバッターが相手チームや球場に与えたインパクトは非常に大きなものがありましたね。

また、栃木県大会ではベンチ外だった1年生が打った事実にも意味があり、チーム全体にとっても「いける!」と勇気を持たせたであろうことは想像に難くありません。

作新学院といえば犠打を使わない積極的な攻撃でも有名ですが、それにしても甲子園初打席で王者・大阪桐蔭のエースを相手に、初球からスイングにいく積極性と度胸は並々ならぬものを感じますよね…!

左右に打ち分けるバットコントロール

また横山陽樹選手は2019夏の甲子園でも持ち前の打撃センスを存分に発揮しています。

勝負強いバッティングでドラフト注目の石井巧選手と並びクリーンナップを務め、左右に鋭い打球を連発して観客を大いに沸かせました!


チャンスでの勝負強さはさすがですし、無理に長打を狙わずに確実性の高いバッティングが出来るあたりも世代トップクラスと言えるでしょう。

長打力を持ちながら無理に振り回さないあたりが本当に良いバッターですね…!

参考:石井巧(作新学院)はドラフトで兄に続くか|センス抜群の三番ショート

Sponsored Link

作新学院・横山陽樹は大阪桐蔭戦を糧にしてほしい

積極的な守備が裏目に

高校でも順調に階段を上り始めたかにみえた横山陽樹選手ですが、大阪桐蔭戦の8回に落とし穴が待っていました。

1対1の同点で迎えた8回、ツーアウト二塁の場面で大阪桐蔭の四番・藤原恭大(現ロッテ)が放った打球はライト前へ。

ライトを守っていた横山陽樹選手は猛チャージをかけるも、この打球を後逸してしまったんですね。

勝ち越し点を許すまいとした積極的な守備が裏目に出てしまい、結果的に打った藤原恭大もホームに帰り2点を勝ち越される結果に。

この試合を1対3で落とすことになりました。


決勝点を献上して試合後には反省の言葉が口をついたわけですが、としては、この失敗からこそ横山陽樹選手の魅力が見えたような気がしています。

ミスから見えた横山陽樹の魅力

まず猛チャージをかけた裏側には「ホームで二塁ランナーを刺せば流れが来る」との狙いがあったことは容易に想像がつきますし、それが可能な強肩の持ち主でもあるんですよね。

実際に中学時代にはキャッチャーとして高い盗塁阻止率を誇っていて、中学3年の時点で遠投は90メートル超えを記録しています。

だからこそ「刺せる」と思ったのでしょうが、いわば絶体絶命のピンチで、入学から数ヶ月の1年生が試合の流れを変えることまで考えられていること自体が驚きではないでしょうか。

また、このあとの9回も横山陽樹選手は驚異的な姿を見せつけています。

自身のエラーで勝ち越しを許した直後、9回の攻撃で先頭打者として右打席に立ち、センター前ヒットを放って反撃の口火を切ったのです。

この精神力には正直、開いた口が塞がりませんでしたね…。

実際のところ「自分のエラーを取り戻そうと思った」と耳にすることは珍しくないかもしれません。高校野球でも、同じようなシチュエーションで逆境を力に変えた美談は過去にも聞いたことがあります。

ただ、甲子園という大舞台でしかも自分のエラーで勝ち越しを許した直後です。

3年生の夏を終わらせるわけにはいかない!との想いや、この状況が自身に与えるプレッシャーは想像しただけで逃げたくなりそうです。

そんな中で見事にセンター前へ運んで出塁を果たしたことは見事としか言いようがなく、この粘り強さや諦めない精神力は、絶対に今後の野球人生において大きなプラスを生み続けると思います。

2019夏にはすっかりチームの中心選手として存在感を示していましたし、最上級生となった横山陽樹選手の活躍を心から楽しみにしています。

Sponsored Link

ドラフト注目の横山陽樹は2年生でU18日本代表

大学日本代表戦では俊足も披露

2019年のU18日本代表に選出された横山陽樹選手は、同じく2年生の東海大相模・鵜沼魁斗選手と共に外野のポジションでの抜擢でした。

外野手としての登録はこの2年生の二人のみだったわけですが、これからの高校野球界にとって非常に楽しみな二人が選ばれましたね!

鵜沼選手も東海大相模不動のリードオフマンとして抜群の打撃センスを見せる右打者ですし、同世代の二人が刺激し合って伸びていくことを考えるとワクワクします…!

ちなみに横山陽樹選手は新チームでは捕手のポジションに就く可能性もありますが、U18日本代表として臨んだ大学日本代表との壮行試合では俊足も披露していました。


ライトの守備でも持ち前の強肩で二塁を狙った打者走者を見事にアウトにしましたし、ポジションも悩ましいところですね…!

参考:東海大相模・鵜沼魁斗の強打に注目|安打量産のずば抜けた打撃センス

アメリカ戦では値千金のホームランも

横山陽樹選手はU18日本代表のオープニングラウンド・アメリカ戦で、レフトスタンドに豪快に放り込むホームランを放ちました…!


これまでの試合を見ても木製バットに対応している感はあったものの、前日の試合でスタメンから外れた悔しさもあったでしょう。

打撃技術に加え、すぐさま取り返すあたりの精神力も見事です…!

2019夏には作新学院のクリーンナップとしての活躍も光っていただけに、これからのチームでの動向も楽しみにしていきましょう。

作新学院の主力として、再び甲子園で高校野球ファンを沸かせてくれる日が楽しみです!

2021ドラフト候補の逸材もチェック!
全国の注目選手はコチラ
2020新入生も超ハイレベル!
全国の注目選手をチェック