強打の東海大相模で攻守の要として絶大な存在感を見せる、キャッチャーの井上恵輔主将。
2019春の大会では顔面に死球を受けて緊急搬送されたものの、最後の夏には見事に復活。
神奈川大会で打率4割と甲子園出場にバットで大きく貢献したほか、扇の要としても強肩ぶりは素晴らしいものがあります。
絶大な存在感を示す東海大相模の主将・井上恵輔選手を特集してみました。
目次
井上恵輔は読売ジャイアンツジュニア出身
小学時代からキャッチャー
東海大相模の主将・井上恵輔選手は、小学時代には小作台少年野球クラブに所属。
チームの主力として活躍を見せ、6年時には読売ジャイアンツジュニアにも選出されています。
背番号は5をつけて捕手として登録されていますから、生粋のキャッチャーとして野球人生を歩んできたことがわかりますね!
ちなみにジャイアンツジュニアでのチームメイトには聖光学院のリードオフマン・小室智希選手らもおり、2019夏の甲子園での激突もありえるかもしれません。
出身中学は東海大菅生中
また、中学は東海大菅生中学の出身で、井上恵輔選手はここでもキャッチャーとしてプレーしています。
中学2年の2015年には都大会優勝、3年の2016年には関東大会に出場するなど、中学時代にも強豪で大舞台を経験していることがわかりますね。
井上恵輔 東海大相模2年
東海大相模では2年春のセンバツから強打の捕手としてベンチ入り。その後は本格的に正捕手争いに参戦し、2年夏には厚木東戦での2ラン、相模原戦のピッチャー強襲安打と2本のサヨナラ打を放つ。2年秋からは4番正捕手主将としてチームを牽引している。#本日の選手紹介 pic.twitter.com/PzNWyPaC6s— ぶるーたす (@bluamabase) 2018年10月2日
全国屈指のレベルを誇る東海大相模でも1年秋からベンチ入りを果たしていますし、強肩強打の捕手として早くから注目を集める選手でした。
東海大相模・井上恵輔は絶大な存在感を放つ
高校通算ホームランは30本超え
甲子園の優勝候補と目されている東海大相模においても、井上恵輔選手の存在感は非常に際立っています。
身長175cm・体重78kgの体格で、かねてから「打てるキャッチャー」として抜群の打撃センスは高く評価されていましたが、高校通算ホームランは31本にまで上りました。
2018 7/14 高校野球 北神奈川大会 2回戦 東海大相模12-2厚木東(5回コールド)
厚木東高校 002 00 : 2
東海大相模 330 42× :12
【映像②】4回裏 東海大相模⑤番 井上恵輔くん(2年)!左越えツーラン ホームラン!シーン pic.twitter.com/raF4sKnm9K— ・・・。 (@aromastage) 2018年7月14日
豪快なフルスイングというより、鋭い腰の回転で飛距離を生めるあたりが素晴らしいですね!
レベルの高いチームで2年からレギュラーとしてマスクをかぶっていたことも納得です。
高校通算45本の遠藤成選手らホームランを打てる打者が多いですが、強打の東海大相模打線においても井上恵輔選手の活躍は見逃せません。
参考:遠藤成(東海大相模)はドラフト注目|二刀流はスイングスピードも一級品
打率も残せる確実性
ホームランを打てる井上恵輔選手は打率の高さにも注目で、2019夏の神奈川大会では4割の打率を残しました。
20打数8安打のうち4本が長打と持ち前の打撃センスを見せつけており、東海大相模打線の中軸として活躍を見せています。
第101回全国高校野球選手権神奈川大会 2019-07-27
東海大相模
井上 恵輔③(東海大菅生中)
ガッツポーズが絵になってる! pic.twitter.com/VAmlfnb5QP— コナン (@konan_sagami777) 2019年7月31日
さらに四死球も6と金城飛龍選手の7に次ぐチーム2位の数字を記録。
バッティングはもちろんのこと、出塁への意識の高さや打席での落ち着きも井上恵輔選手の強みと言えます。
参考:東海大相模・金城飛龍にドラフト期待の声が多いのは父の影響じゃない
二塁送球タイムも上位クラス
打力に注目が集まる一方で、井上恵輔選手はキャッチャーとしての素質も見落とせません。
元々定評のあった強肩は二塁送球タイム1秒9を記録しており、守備面でも能力の高さが際立っているんですよね。
諸隈惟大投手や石田隼都投手ら、東海大相模には若いピッチャーもベンチ入りしていますが、強気で引っ張る井上恵輔選手の存在は非常に大きなものがあります。
攻守の要として、甲子園での活躍にも大いに期待しています。
参考:東海大相模・諸隈惟大は中学全日本MVP|抜群のキレと投球術は見もの
井上恵輔が死球の怪我から復帰したのは大きい
怪我とも戦った春
井上恵輔選手が死球を受けたのは2019春の藤沢清流戦で、左顎を骨折する怪我を負いました。
顎の骨が8箇所も折れる複雑骨折で、絶望感にまみれたことは想像に難くありません。
実際のところ、今までのようにチームに戻れるかが不安で呆然としたと言いますし、焦りのようなものにも幾度となく襲われたでしょう。
そんな背景もあったからこそ、甲子園出場を決めた際にこぼれた涙は本当に美しかったですね…。
東海大相模の主将としてのプレッシャーもあったでしょうが、甲子園では思いきり暴れまわってほしいものです。
精神的支柱としても注目
東海大相模ではホームランも打てる鵜沼魁斗選手・山村崇嘉選手・西川僚祐選手が、2年生の100本トリオとして騒がれています。
実際に下級生も多くベンチ入りしていることは確かなのですが、そんな若いチームだからこそ井上恵輔選手の復帰は本当に大きいんですよね。
精神的な柱として、強いキャプテンシーを放つ井上恵輔選手の存在は東海大相模を語る上では欠かせません。
東海大相模井上くん
骨折のシーン目の前で見た時には夏までに戻って来られるか?精神的にトラウマにならないか本当に心配だった
こうやって活躍できる姿を見られて安心してます
キャプテンが完全復帰した今年の東海大相模は強い! pic.twitter.com/vCIlIMVm04— ゆうち (@kyoumusou2) 2019年7月27日
入学当初から日本一を目指してやってきたと語るキャプテンが引っ張る東海大相模の夏。
その躍進に期待して、応援していきたいと思います。
参考:東海大相模・山村崇嘉がホームラン量産|二刀流はどちらでプロ入りか