2019夏の甲子園11日目。この日でベスト8が全チーム出揃うことになる。
激戦必至で好カード目白押しの大会11日目のスケジュールは以下の通り。
08:00~第1試合 | 高岡商×履正社 |
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10:30~第2試合 | 星稜×智弁和歌山 |
13:00~第3試合 | 敦賀気比×仙台育英 |
15:30~第4試合 | 鶴岡東×関東一 |
各カードに関して、なにか参考になるものがあれば嬉しい。
めっちゃ外しとるやないか!というツッコミは喜んで受け取る。
参考:夏の甲子園2019の展望予想|ベスト8に残るチームを独断で選んでみた
目次
第1試合:高岡商×履正社の予想と見どころ
圧倒的な打力を誇る履正社のベスト8進出を予想。
ただ、この予想を覆してほしいと思えるほどの魅力が今年の高岡商にはある。
その象徴とも言えるのが先頭を打つ森田朝陽主将で、甲子園での打撃成績は2試合で9打数6安打。
「持ってる」のひと言ではとても語れないが、甲子園で覚醒したようなバッティングを見せている。
その後ろで二番を打つ井林泰雅三塁手は高岡商で一番の好打者といっても過言ではなく、履正社戦でも一・二番の活躍には大いに期待したい。
加えて、1年生ショートの石黒和弥選手もめちゃくちゃ良い。完全に想像の上を行かれたため、向こう2年は追い掛けると決めた素晴らしい選手である。
小深田大地三塁手・井上広大右翼手ら強力打線を誇る履正社打線に対し、高岡商のエース・荒井大地投手がどこまで踏ん張れるか。
荒井投手が履正社の先頭・桃谷惟吹中堅手を封じると、この一戦は面白くなる。
第2試合:星稜×智弁和歌山の予想と見どころ
星稜と智弁和歌山の激突は、もはや見どころしかない。
特に強打の智弁和歌山打線に対して大会ナンバーワン右腕・奥川恭伸投手がどんな投球を見せるかは注目を集めているが、個人的な見どころは別にある。
ずばり、星稜投手陣VS智弁和歌山投手陣。
奥川投手が尋常じゃない実力を誇ることに対して、智弁和歌山の投手陣も過去最強と言われるだけのピッチャーが揃っている。
星稜戦ではエースの池田陽佑投手と小林樹斗投手の登板を予想するが、僕がベスト8に智弁和歌山を予想したのはそつのない戦いぶりと、この投手力による部分が大きい。
今大会は特に打撃戦が多くなっているが、この一戦は投手戦に期待。3対1で智弁和歌山の勝ち上がりと見る。
ただ、奥川投手は強打の智弁和歌山打線でさえ零封してしまう可能性も秘めている投手。
台風による延期で1日多く休めた影響がどう出るか。
その援護を目指す打線では今大会9打数4安打と好調の三番・知田爽汰選手に期待したい。
第3試合:敦賀気比×仙台育英の予想と見どころ
複数投手の継投で勝ち上がってきた仙台育英が有利か。どの投手も余力を残して戦えている分、終盤の戦いに強い。
8対5で制した鳴門戦でも最後までもつれるかと思ったが、5回以降は得点を許さなかった。
存在感を見せている1年生左腕・笹倉世凪投手がどこで登板してくるか。
個人的にはその笹倉投手よりも厄介だと思っているもう一人の1年生右腕・伊藤樹投手にも注目したい。
好調の打撃陣では今大会やや苦しんでいる三番・入江大樹選手の復調に期待。打線の中核を担う大物2年生だけに、入江選手に当たりが出ると仙台育英は強い。
一方の敦賀気比は最速144キロの2年生エース・笠島尚樹投手の投球に期待がかかる。
乱打戦になると仙台育英は力を発揮するため、笠島投手を中心に5点以内の勝負に持ち込みたいところ。
序盤をロースコアで入れると相手打線に焦りが生じる可能性は高いのではないか。
杉田翔太郎選手、木下元秀選手ら主軸は実力のままに好調を維持しているため、1年生リードオフマン・大島正樹選手がキーマンになると見る。
第4試合:鶴岡東×関東一の予想と見どころ
関東一のWエースをもってしても、鶴岡東の打線は止められないのではないか。
習志野戦で二打席連続ホームランの丸山蓮選手をはじめ力のあるバッターが揃っており、高松商・香川卓摩投手、習志野・飯塚脩人投手とプロ注目の好投手を攻略した打力はダテではない。
加えて、鶴岡東の強さは守備にあると見る。関東一の積極的な走塁を前に普段通りの堅守を見せることができると、鶴岡東優位の展開が予想される。
一方の関東一はリードオフマン・大久保翔太選手に注目。大会ナンバーワンとも言える俊足で、打席や塁上での期待感は物凄いものがある。
チームとしても持ち味の果敢な走塁で鶴岡東の守備網に切り込みたいところ。
その上でやはり四番・平泉遼馬一塁手のバッティングは鍵になるだろう。
この試合は本格派・谷幸之助投手の先発を予想するが、土屋大和投手と二人でいかに鶴岡東打線を封じるかも見ものになる。