2019春の北信越大会から敦賀気比でレギュラーとして出場する1年生の大島正樹外野手。
一番・センターで出場し、リードオフマンとして大きな可能性を感じさせました。
出身の京都嵐山ボーイズでは四番としても活躍していた強打者ですが、思い切りのいいバッティングに走力も併せ持つ素晴らしい選手なんですよね。
敦賀気比出身でオリックスの主軸を務める吉田正尚選手を目標に掲げる、敦賀気比のドラフト候補・大島正樹選手について詳しく見ていきましょう。
参考:敦賀気比の2020新入生は?メンバーは投打に将来性抜群で大注目
目次
大島正樹は出身の京都・嵐山ボーイズで四番
入学早々、2019春の北信越大会から敦賀気比の背番号8を掴み取った大島正樹選手は左投左打で、中学時代には京都でプレーしていました。
出身の嵐山ボーイズでは2年春に全国大会も経験しており、初戦の宮崎西部ボーイズ戦には二番・センターでスタメン出場していますね。
中学3年時には四番を務め、当時から強打者として有名な選手だったそう。
2018年7月に行われた「ジャイアンツカップ京滋代表決定」では準決勝で京都南山城ボーイズに敗れベスト4となりましたが、高校を選ぶ際には「プロで活躍している選手が多い」との理由から進路を敦賀気比に決めました。
王者・星稜の3連覇で閉幕した春季北信越。その中で一際目立つ存在感を示し、名門・敦賀気比を準優勝に導いた天才・大島正樹(1年)。1年生ながら今大会は全試合で1番を担い、準決勝では2本の三塁打を記録。他を凌駕する快速と圧倒的な打撃技術を併せ持ち、夏はこのスーパー1年生から目を離すな! pic.twitter.com/ISbLmjkbBM
— 富山の高校野球 (@nozomilabu) 2019年6月4日
中学時代には特に代表や選抜に選出された経験はないものの、逆にそれが不思議なほどの素晴らしい選手なんですよね…!
敦賀気比・大島正樹は走攻守すべてに注目すべき
1年生ながら敦賀気比でリードオフマンとして活躍を見せる大島正樹選手ですが、プレーを見ると攻守ともに重要な位置を任されているのも納得です。
三拍子揃った逸材として甲子園を沸かせる可能性は十分にありますね…!
長打力もあるバッティング
まず注目すべきは、長打力も併せ持つ打撃センスについて。
身長172cm体重65kgと、四番を務める182cm・86kgの木下元秀選手らと比較すると小柄ではあるものの、左打席で見せる思いきりの良いフルスイングは迫力があります。
北信越大会準決勝の新潟・日本文理戦では2本のスリーベースを放つなど、見事な活躍を見せましたね!
敦賀気比1年生
大島正樹選手、いきなりのスリーベースヒット!敦賀気比-日本文理
春季北信越大会準決勝 pic.twitter.com/3tAPJCzxBt— スポーツROOTS (@kebee73) 2019年6月3日
すでに右中間の深いところに打球を運べる力がありますし、これから体重が増えてくると打球の速さはさらに増すでしょう。
北信越大会決勝で対戦したプロ注目右腕・奥川恭伸投手(星稜)からもライト前にヒットを放つなど、好投手への対応力からも計り知れない可能性を感じます。
参考:奥川恭伸が中学時代に見せた大器の片鱗|ドラフト注目右腕の根底にあるもの
守備と走塁でもポテンシャルの高さを発揮
また、大島正樹選手はバッティング以外の面でも身体能力の高さを見せています。
右中間への打球とはいえ三塁まで悠々と到達しているのは脚力も兼ね備えている何よりの証拠ですし、センターの守備でも左中間ど真ん中に飛んだ打球に追い付くなど、そのプレーからはスピード感も大いに感じられるんですよね…!
※1分20秒あたりが守備の場面です
加えてセンターからのバックホームでは強肩も披露していて、とても高校上がりたての1年生とは思えないプレーを見せていました。
2019春の東北大会でも同じく左の強打者・松本龍哉内野手(盛岡大付)が1年生ながら活躍を見せて話題になりましたが、走攻守に高いポテンシャルを誇る大島正樹選手からは今後も目が離せません。
参考:松本龍哉(盛岡大付)は日本代表で打率5割|小学70発と驚異の長打力も
敦賀気比・大島正樹は吉田正尚二世となるか
入学早々に注目を集めている大島正樹選手ですが、目標には敦賀気比の先輩でもある吉田正尚選手(オリックス)の名前を挙げています。
吉田正尚も敦賀気比では1年夏から四番に座っていて、当時の身長が171cmと現在の大島正樹選手とほぼ同じサイズでした。
同校のOBに例えて「二世」と呼ばれ全国的にフューチャーされることはよくありますし、左の強打者という点からも騒がれる存在になるのではないかと期待しています。
吉田正尚選手はプロ野球界でも屈指の強打者で、あの力強いフルスイングは打席を楽しみにしているファンも多いですから、ぜひ大島正樹選手も強く振ることを意識し続けてほしいものです…!
余談ですが、最近では吉田正尚選手のほか大阪桐蔭出身の森友哉選手(西武)など、小柄でも力強いバッティングを見せる選手に憧れる高校球児が増えていますね。
同世代のU15日本代表で四番を務めた池田陵真選手(大阪桐蔭)も右打者ではありますが、体格を感じさせないパワフルなバッティングが注目を集めています。
どちらかというとこれまでは、小柄な左打者は「俊足巧打」と呼ばれる選手が多かった気がするのですけど、プロで活躍する若い世代の選手が新しい風を吹き込んでいるようにも感じます。
抜群の打撃センスを見せる大島正樹選手はロングも期待できる「強打」のバッターとして成長してほしいですし、甲子園で活躍を見せる日を楽しみに応援していきましょう。