2019夏の甲子園見どころ

甲子園2日目の見どころと注目選手|履正社は鈴木寛人を攻略なるか

この記事では2019夏の甲子園2日目の4試合について、注目選手と見どころをお伝えしたい。

2日目から好カードが並ぶだけに楽しみな1日になることは間違いなく、第1試合と第2試合・第3試合と第4試合の勝者はそれぞれ次の試合で激突する。

この日のスケジュールは以下の通り。

08:00~第1試合 履正社×霞ヶ浦
10:30~第2試合 静岡×津田学園
13:00~第3試合 星稜×旭川大
15:30~第4試合 秋田中央×立命館宇治

中でも注目は第1試合で、強打の履正社とプロ注目右腕・鈴木寛人投手の対決は大きな注目が集まる。

また2日目以降も日程別で見どころや注目選手を紹介しているので、以下も参考にしていただけたら嬉しい。

参考:夏の甲子園2019【組み合わせ】日程ごとの見どころも紹介します
参考:甲子園3日目の見どころと注目選手【2019夏】大島正樹はスーパー1年生

 

目次

第1試合:履正社×霞ヶ浦の見どころと注目選手

霞ヶ浦のエースでドラフト注目の148キロ右腕・鈴木寛人投手と、大阪大会で10ホームランを放ってきた強打の履正社打線の激突。

履正社の注目ポイント

四番に座る右のスラッガー・井上広大右翼手がチームトップとなる4本のホームランを記録。

2年生の大砲・小深田大地三塁手と主将を務める野口海音捕手が2本で続く。

加えて五番・ファーストの内倉一冴選手はチーム最多の13安打を放って4割8分1厘の打率をマークした上に、うち二塁打が9本(三塁打1本)。

激戦区の大阪を制した実力はダテじゃなく、打線の破壊力は抜群だ。


また桃谷惟吹中堅手と池田凛選手の一・二番コンビは揃って打率4割を超えており、鈴木寛人投手としてはいかに中軸の前にチャンスを作らせないかが鍵になるだろう。

さらに履正社の強みは左右の二枚看板にもある。

ドラフトにも期待がかかる最速145キロの左腕エース・清水大成投手に加え、144キロをマークするなど急成長を見せている2年生右腕・岩崎峻典投手にも注目したい。

参考:履正社・小深田大地は中学で野茂ジャパン|ドラフト期待の大砲に注目

霞ヶ浦の注目ポイント

大黒柱の鈴木寛人投手に関しては別記事を参考にしていただくとして、霞ヶ浦の好打者たちにも期待したい。

前述の通り履正社は投手陣も強力で、勝利するためには打線の奮起も不可欠になるからだ。

まず注目は1年生ながら茨城大会決勝で三番に入った飯塚恒介中堅手。

左投げ左打ちの好打者でミートが抜群に上手く、予選ではチームトップの10安打を記録。打率も4割7分6厘と大車輪の活躍を見せた。

さらに四番を務める2年生の山本雄大右翼手は打撃も好調なうえ、8つの四死球で出塁しており選球眼も光る。

どれだけ全国区の投手に対応できるかは、霞ヶ浦にとっては非常に重要になる。


ともにチームで2番目に多い9本の安打を放った一番・天野海斗三塁手、五番・仕黒大樹二塁手ら3年生選手の活躍にも注目したい。

長打が多いチームではないだけに、ここ一番でのチームとしての集中力には期待している。

参考:鈴木寛人(霞ヶ浦)のドラフトが注目される理由は球速だけじゃない

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第2試合:静岡×津田学園の見どころと注目選手

プロ注目の152キロ右腕・前佑囲斗投手に対して、堅実な攻撃を見せる静岡打線がどう対応していくか。

静岡の注目ポイント

静岡大会決勝の駿河総合戦では七回に5本の安打を集中させるなど、勝負強さを見せた静岡打線。

7試合での犠打は25を数え、堅実な攻撃を見せるチームである。

チーム全体で49の四死球を記録するなどボールの見極めが徹底されているため、前佑囲斗投手の低めの変化球をしっかり見極められると非常に面白い。

中でも二番に入る2年生の神谷侑征二塁手は6本の犠打を決めるなど、素晴らしい働きを見せた。

また予選ではさほど当たりが出なかったものの、一番・相羽寛太遊撃手と三番・斎藤来音右翼手は好打者だけに、この二人の甲子園でのバッティングには期待したい。


斎藤来音選手は俊足強打の左打者で甲子園でも以前から活躍を見せていたが、2018冬に椎間板ヘルニアで手術を受けた。

怪我とも戦ってきた選手のため、最後の夏に懸ける想いは人一倍だろう。

また相羽寛太選手はショートの守備でも高い評価を受けている優れた野手で、一目見て守備力の高さがわかるセンスを持っている。

2年生ながら軽快な身のこなしや柔軟なグラブさばきは目を見張るものがあり、これから全国区の選手になっていくはずだ。

津田学園の注目ポイント

前佑囲斗投手が軸になる事は間違いないが、津田学園は打線も好打者が並ぶ。

以前から注目している四番の前川夏輝三塁手は、2018秋の東海大会で三戦連発のホームランを放った右の強打者。

三重大会でもチームトップの8打点を叩き出したほか2本のホームランも記録しており、主砲としての存在感は相変わらず素晴らしいものがある。

余談だが、前川夏輝選手の弟が智弁学園で四番に座る1年生スラッガー・前川右京選手。

現在でも連絡を取り合い、弟のバッティングにアドバイスを送るなど仲が良いだけに、二人が甲子園の舞台で激突する試合はぜひ球場で観たい。

また、俊足好打の一・二番コンビ、大音壱汰二塁手と渡辺保育中堅手にも注目。

前川夏輝選手と並んでクリーンナップを打つ藤井久大右翼手ら後ろが強力だけに、一・二番がチャンスメイクできるかは見ものである。

参考:前佑囲斗(津田学園)がドラフトで注目される理由は球速以外にあると思う

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第3試合:星稜×旭川大の見どころと注目選手

強力な星稜打線に対して旭川大高のエース・能登嵩都投手がどれだけ実力を発揮できるか。

星稜の注目ポイント

優勝候補に挙げられることも多い星稜は、絶対的エース・奥川恭伸投手がいるだけに打線の奮起に注目が集まる。

予選で3本のホームランを放った俊足強打の一番・東海林航介中堅手から始まる打線は好打者が並ぶが、石川大会ではやや淡白な攻撃も目立った。

2年生でクリーンナップを務める知田爽汰三塁手・内山壮真遊撃手らセンスがある打者が多いだけに、甲子園に照準を合わせてこられるかも楽しみである。

特に四番の内山壮真選手は2本のホームランを含む4割2分9厘の打率をマーク。1年時から活躍を見せており2020ドラフトに期待がかかる逸材だけに、ぜひ注目してほしい。


また奥川恭伸投手以外の投手陣も層が厚く、特に寺沢孝多投手は唯一の左腕として大いに期待したい。

初戦でしかも好投手との対戦だけに、一発頼みの展開を避けることが出来るか。

参考:東海林航介(星稜)はドラフト注目|出身中学では全国制覇の快足打者

旭川大の注目ポイント

144キロ右腕の能登嵩都投手がどんな投球を見せるかは楽しみだが、星稜との一戦では打撃陣がいかにして星稜投手陣を打ち崩すかにも注目したい。

前チームから主砲を務めていた持丸泰輝捕手、チームトップの10打点を叩き出した脇田悠牙中堅手はいずれも打率が4割を超えた。


また先頭打者として打席に入る佐藤一伎三塁手は6試合でヒット3本と苦しんだものの、打撃センスがある選手のため甲子園で実力を発揮してくれることが楽しみだ。

攻守に存在感を見せる三番・ショートの菅原礼央選手ら動きの良い選手が多いため、星稜優勢の前評判を覆すような戦いに期待したい。

参考:2019夏・旭川大高の注目選手|脇田悠牙は北北海道屈指の好打者

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第4試合:秋田中央×立命館宇治の見どころと注目選手

秋田中央の3割6分4厘に対して立命館宇治が3割4分2厘。打力に自信がある両チームだけに打撃戦が予想される。

互いにどれだけチャンスをものにできるか。

秋田中央の注目ポイント

先発マスクをかぶる1年生・野呂田漸捕手の存在感が光る。

松平涼平投手ら投手陣を強気でリードする一方で、秋田大会ではチームトップの10安打をマークするなど打率5割の活躍。

五番打者として8打点を挙げており、甲子園での大暴れにも期待がかかる。


また河野泰治右翼手・斎藤光一塁手の三・四番も力があり、決勝で明桜にサヨナラ勝ちを収めた実力は甲子園でも見ものだ。

ストレートとスライダーのコンビネーションで打ち取っていくエース右腕・松平涼平投手が、立命館宇治打線を相手にどれだけ粘り強いピッチングを見せられるか。

参考:河野泰治(秋田中央)の打撃センスに注目|守備でも魅せる中心選手

立命館宇治の注目ポイント

チーム打率3割4分2厘もさることながら、準々決勝で福知山成美に10対9で競り勝った試合は物凄かった。

あれだけの試合が出来るのだから、混戦の京都大会を制したのも納得である。

スタメンには四番の浅野彰久捕手に五番の荒井豪太中堅手ら2年生が多く、勢いに乗るチームだけにこの打線を止めるのはなかなか難しいだろう。

その若いチームの中で注目したいのが三番・上田龍一郎右翼手。

決勝の京都国際戦で放ったサヨナラタイムリーも含め、打率は4割2分9厘をマークした。

3つの盗塁を決めるなど俊足ぶりも光る選手で、3年生として見せる意地にも注目したい。

6試合中5試合を一人で投げ切った左腕エース・高木要投手はストレートに球威があるだけに、好調の秋田中央打線に対して余計な四死球を与えないことが鍵になる。

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