打てない真っ直ぐを投げるピッチャーとして注目を集めている埼玉・浦和実業の豆田泰志投手。
関東大会出場の立役者とも言える活躍でチームを引っ張る2年生ピッチャーは、2020年のドラフトにも期待がかかる注目株です。
中学時代には軟式で134キロを計測し「東日本最速」とも呼ばれていた逸材ですが、球速以上に真っ直ぐに凄みがあるんですよね!
激戦区・埼玉において自慢の速球でチームを甲子園出場に導くか。豆田泰志投手について特集していきたいと思います。
参考:浦和実業の2020新入生は?メンバー充実で優勝争いに名乗り
目次
豆田泰志は出身中学でも球速が話題の注目選手
千間台中学で球速134キロをマーク
2019秋からはエースとしての活躍にも期待がかかる浦和実業の豆田泰志投手。
前チームでは3年生右腕の三田隼輔投手とWエースと呼べる活躍を見せて注目を集めていましたが、中学時代から才能の片鱗を見せていました。
出身の越谷市立千間台中学では3年夏の大会で最速134キロをマークしており、当時から「東日本最速」との呼び声高い本格派で、軟式での130キロ中盤は打者としても相当速く感じたでしょう。
浦和実・豆田投手がブレイク中なのでこんな動画を・・・。今日の慶応戦でホームランを放った二刀流ドラフト候補の東海大相模・遠藤成選手を三振にしとめる場面です。球の伸びが凄いですね。 pic.twitter.com/OaKVLFmakq
— コナン (@konan_sagami777) 2019年7月21日
2019春の関東大会でも全国屈指の強打を誇る東海大相模打線と対戦し、U18日本代表の遠藤成選手から三振を奪いましたね!
ストレートは十分に通用する手応えを得たように感じますが、キレのある真っ直ぐは中学時代から健在だったと言えます。
参考:遠藤成(東海大相模)はドラフト注目|二刀流はスイングスピードも一級品
強豪校の誘いを蹴って浦和実業へ
豆田泰志投手は中学3年時に埼玉スーパースターズにも選出されていますし、強豪校からもスカウトが多かったでしょう。
進路に浦和実業を選んだのは同校でピッチャーを務めていた兄・侑輝さんの影響でしょうか…!
兄の侑輝さんは現在、浦和実業の学生コーチを務めているとのことで、こういった兄弟の絆が活躍の背景にあるのはたまりません。
豆田泰志投手を甲子園で観たい気持ちがより強くなりましたし、間違いなくこれからの関東を沸かせる投手の一人でしょう。
ドラフト注目の浦和実業・豆田泰志は奪三振にも注目
中学時代から本格派として活躍していた豆田泰志投手は浦和実業1年生時にも球速138キロをマークしていますが、三振を狙えるピッチングは非常にスケールの大きさを感じさせます。
参考までに、2019春の埼玉大会では以下のような成績を残しています。
対所沢商 | 3回2/3、奪三振7 |
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対昌平 | 8回1/3、奪三振11 |
対東農大三 | 6回1/3、奪三振8 |
登板した試合ではいずれもイニング数を上回る三振を奪っており、チームに勢いをもたらしているんですよね…!
注目のスラッガー・井上朋也選手を擁する花咲徳栄を下した東農大三との対戦では、奪った8つの三振のうち6個は決め球にストレートを選択。
球速以上のキレを感じさせる素晴らしい真っ直ぐは一級品と言えます。
夏の埼玉大会4回戦
浦和実業ー浦和学院
浦和実業の勝利のシーン❗2-0での9回裏、2アウト1,2塁
浦和学院が一打同点のチャンス!
最後は2年生エースの
浦和実業・豆田泰志投手が
センターフライに抑え勝利!緊張感あるいい試合でした👏
両校共にお疲れ様でした✨#浦和実業 #浦和学院 #豆田泰志 pic.twitter.com/FowxWSJ4tB— h2g_OSCAR (@H2gOscar) July 20, 2019
2019春の関東大会初戦・強打の山梨学院戦でも6回を投げて11奪三振の快投を見せ、チームを勝利に導いていますし、埼玉はもちろん関東でも注目投手として他校から恐れられる存在になりつつあります。
関東大会1回戦までには35回を投げて52奪三振。奪三振率は13.37となり、今後の快投にも期待がかかります。
ドラフト期待の浦和実業・豆田泰志は球速以上に凄み
回転数が多いストレート
三振を奪える右の本格派として今後の埼玉を沸かせるであろう豆田泰志投手ですが、球速以上に大きな魅力を持つピッチャーだと感じます。
低めにズドンと決まるストレートは下から伸びてくるような印象を受けますし、バッターが完全に振り遅れているところを見ると回転の質も非常に良いのでしょう。
2020夏を前に最速144キロをマークしていますが、加えてコーナーに投げ分ける制球力もあるため数々の好投も納得ですね…!
豆田泰志② 最速140㌔右腕
(千間台中→浦和実業)
7/20 対浦和学院戦
全8奪三振ハイライト
三振は全て直球で奪ったが膨らみの少ないスライダーとしっかりと腕を振ったカーブを織り交ぜ最後まで相手打線に的を絞らせないピッチング
9回を投げ被安打2本の完封勝利 pic.twitter.com/n7WzBKpYiV— おくら (@okura_NHSBC) 2019年7月20日
球速差がある変化球で空振りを奪っている場面も見受けられますから、緩急の使い方がさらに上手くなってくるといよいよ手がつけられないピッチャーになりそうです…!
常総学院の菊地竜雅投手もノビのあるストレートで2年生ながら球速150キロをマークしましたが、豆田泰志投手の「狙っても当たらない」真っ直ぐのキレは目を見張るものがあります。
参考:常総学院・菊地竜雅の中学時代の球速は?2年で150キロ超の注目株
強敵相手に見せる快投
ちなみに2019春の埼玉大会では昌平戦で7回まで、東農大三戦では6回までノーヒットに抑え込む快投を見せており、否が応でもノーヒットノーランに期待してしまいます。
特に昌平戦ではプロ注目の左腕・米山魁乙投手との投げ合いを制すなど、相手が強いほど燃える本格派らしい一面も覗かせていますし、関東大会はもちろん全国の強打者を相手に躍動する姿を甲子園で見たいピッチャーですね。
スピードガンでの球速は記録していても真っ直ぐで空振りを奪えない投手も多い中、スピンがかかった質の高いストレートを投げる数少ない逸材です。
関東屈指のリードオフマン・鵜沼魁斗選手に二刀流として注目される強打者・山村崇嘉選手ら全国トップクラスの破壊力を誇る東海大相模打線と、関東大会で互角に渡り合ったことでもさらに評価を上げました。
ぜひ全国区のバッター相手に自慢のストレートを投げ込んで、その名を轟かせてほしいものです…!
参考:東海大相模・鵜沼魁斗の強打に注目|安打量産のずば抜けた打撃センス
浦和実業・豆田泰志はドラフトにも注目したい
関東の高校野球ファンの中ではすでに大注目の存在となっている豆田泰志投手。
激戦区の埼玉だけに優勝への道は平たんではありませんが、浦和実業は力もあるチームですし、全国の舞台に立つことになれば間違いなく話題になる投手でしょう。
試合の中で力の入れどころをわかっている投手のため、スイッチが入ったときのボールは本当に威力があるんですよね…!
豆田泰志(浦和実業2年)
味方が二点目を挙げた直後の5回
ギアを上げての直球勝負まじで吉田輝星二世感ある pic.twitter.com/QAXDCokvEU
— F (@_F_8_9_) 2019年7月20日
柔軟な投球フォームからも全身バネのような印象を受けますし、ドラフト候補としてもこれから名前が挙がってくる逸材と考えて間違いありません。
完成度の高い木更津総合・篠木健太郎投手ら、同世代の本格派との投げ合いも楽しみですね!
まだまだ伸びるであろう球速にも注目して、豆田泰志投手を応援していきたいと思います。
参考:篠木健太郎(木更津総合)の完成度の高さは世代トップクラスである