木更津総合で1年の2018春からベンチ入りしている、ドラフト注目右腕・篠木健太郎(しのぎ けんたろう)投手。
2019春の千葉大会では最速146キロをマークして夏にはエースナンバーを背負うなど、順調な成長を見せており非常に楽しみなピッチャーです。
球速もさることながら、回転数が高いストレートは打者の手元でのノビにも目を見張るものがあり、全国トップクラスの好投手といって間違いないでしょう。
中学時代には館林ボーイズで県選抜に選出されるなど、2020ドラフトにも期待がかかる本格派・篠木健太郎投手について特集してみました。
参考:木更津総合の2020新入生は?投打に野球センス抜群のメンバーが集結
目次
篠木健太郎は中学時代に館林ボーイズで県選抜
木更津総合でエース級の活躍を見せる篠木健太郎投手の出身は群馬県明和町で、明和中学時代には館林ボーイズでプレーをしていました。
館林ボーイズでもピッチャーとしての素質はずば抜けており、3年の秋には東日本報知オールスター戦に県選抜として出場。この頃から注目の逸材であったことがわかりますね。
木更津総合・篠木健太郎投手(2年) pic.twitter.com/8I8MygV5YS
— kikukt (@jp_0319) 2019年5月3日
木更津総合へ進学後も1年春の関東大会ですでに球速は135キロをマークしていますから、中学時代にも130キロ前後のストレートを投げ込んでいたと考えて間違いないでしょう。
一部では「教科書に載せたいくらい」とも称される綺麗なピッチングフォームを持ち味としている篠木健太郎投手。
2019夏の甲子園では同世代の明石商業・中森俊介投手が球速151キロをマークして話題になりましたが、それに負けないポテンシャルは十分に秘めているピッチャーだと思います。
参考:中森俊介(明石商業)はドラフト注目|球速150キロ以外の武器とは
ドラフト注目の木更津総合・篠木健太郎は球速が凄い
ストレートの伸びに注目
2019夏には木更津総合でドラフト注目の根本太一投手を差し置いて、エースナンバーを背負った篠木健太郎投手。
2019春の県大会・銚子商業戦では最速146キロをマークしていますし、秋からの新チームでも大黒柱として活躍。自慢のストレートの球速はさらに磨きがかかるでしょう。
そんな篠木健太郎投手ですが、球速以上に速く見える「ノビ」も大きな武器の1つになっています。
篠木健太郎(館林ボーイズ-木更津総合) pic.twitter.com/qLXNe0sKSG
— 知三郎 (@inukaichisaburo) 2018年7月21日
実際に1年生としてマウンドに上がった2018夏の東千葉予選では5回を投げて12奪三振無失点と文句のつけようがない投球を披露しているんですよね。
この頃は最速142キロということで1年生としては申し分ない球威ですが、上級生を相手に堂々のピッチングを見せた裏にはストレートの伸びも大いに影響していたと感じます。
2019夏にもエースとして堂々たるピッチングを披露していましたし、浦和実業・豆田泰志投手らと並んで関東を代表するピッチャーとして全国区になっていくでしょうね!
参考:浦和実業・豆田泰志の奪三振が凄い|中学時代には東日本最速の注目株
打者に近いリリースポイント
また篠木健太郎投手の投球で特筆すべきはリリースポイントが打者に近い位置である点で、かなり回転数が高いためボールの「質」としても一級品であることがわかります。
2018秋の拓大紅陵戦でも7回11奪三振のピッチングを見せていますし、「わかっていても振り遅れてしまう」真っ直ぐはそう簡単に攻略できるものではありませんね…!
木更津総合 篠木投手踏ん張る‼️
千葉大会 史上初四連覇へ‼️ pic.twitter.com/m2ZurOXooe— 高校野球、プロ野球垢 (@I5Nr2V7EPKimyJR) 2019年7月24日
球速はもちろん、こういった質の高いストレートを投げ込む投手が再び甲子園のマウンドで躍動するのは本当に楽しみです。
同世代の横浜高校・木下幹也投手や駒大苫小牧・北嶋洸太投手ら、2020ドラフトに注目が集まる右腕同士の対戦は高校野球ファンにはたまらないでしょう。
余談ですが、左打ちのため打席での死球などにはくれぐれも気を付けてほしいですね…!
参考:駒大苫小牧・北嶋洸太の奪三振に注目|佐々木監督が全幅の信頼を置く理由
ドラフト注目・篠木健太郎が誇る球速以外の武器とは
綺麗な投球フォームに伸びのある直球と、本格派右腕としてスカウトが注目するのも納得の篠木健太郎投手ですが、もう1つ忘れてはいけないのが変化球です。
球種としてはスライダーと緩いカーブを持っており、特に約130キロで鋭く変化する高速スライダーの威力は抜群なんですよね。
ストレートに近い軌道から手元で急激に変化するため、追い込まれたあとにこのスライダーをとらえるのは至難の業といえます。
ドラフトに期待の声が多いのも納得の鋭い変化球を投げるピッチャーですね…!
明徳とは関係ないんですが、木更津総合2年、篠木くんの昨日の市船戦のスライダーがエグすぎて笑ってしまった⚾(°д°) pic.twitter.com/HYtH3eZazx
— meitokuyakyu (@hion1111) 2019年7月23日
また篠木健太郎投手は常に140キロ中盤のストレートを連発するというよりは、試合の流れを把握したうえで力をセーブするような冷静さも持ち合わせています。
そのため力を抜いたストレートと高速スライダーがほぼ同じような球速になることも。
欲を言えば本格派として上のレベルで勝負していくには縦の変化球もほしいところですが、いずれにしても高校トップクラスの逸材であることは疑いの余地がありません。
ストレートで追い込んで高速スライダーで仕留めることも出来れば、変化球を見せ球に使いカウントを整えつつストレートで空振りを奪うことも出来る。
球速だけでなく幅のある投球を見せる右の本格派が、今後どこまで伸びるのかに期待しましょう!
1年春からスタメンに名を連ねていた山中海斗選手ら好打者も新チームに残りますし、ドラフト注目の篠木健太郎投手には、今後も大いに注目していきたいと思います!
参考:山中海斗(木更津総合)は中学でベストナイン|父兄も話題の逸材に注目