初日から熱戦が続く2019夏の甲子園。この記事では、大会5日目の見どころと注目選手を紹介したいと思う。
5日目のスケジュールは以下の通り。
08:00~第1試合 | 日本文理×関東一 |
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10:30~第2試合 | 熊本工×山梨学院 |
13:00~第3試合 | 岡山学芸館×広島商 |
どの試合も楽しみだが、特に第1試合の日本文理と関東一は今大会有数の好カード。
各対戦についてまとめていくので、参考にしていただけたら嬉しい。
日程ごとの組み合わせと見どころは以下のご確認を。
参考:甲子園6日目の見どころと注目選手【2019夏】球場は超満員間違いなし
参考:夏の甲子園2019【組み合わせ】日程ごとの見どころも紹介します
目次
第1試合:日本文理×関東一の見どころと注目選手
両チームともに打線には力があり、投手を中心とした守備が試合のカギになる。
日本文理の注目ポイント
2018秋から新潟県内では負けなしだった日本文理は、チーム打率4割1分3厘と素晴らしい打力を誇る。
チームトップは二番・ショートの長坂陽主将で、抜群のミート力を武器に6割5分を記録。
三番に入る2年生の長谷川優也三塁手をはじめ中軸も好調を維持しており、先制点を奪うことで試合を優位に進めてきた。
同じく2年生ながら主砲を務める中田龍希一塁手は10打点と勝負強さを発揮し、甲子園でも活躍が楽しみなバッター。
鈴木崇監督からもキーマンに挙げられているだけに、実力通りのバッティングを披露できるか。
熱闘LIVE 📺
準決勝
日本文理ー新潟 ⚾1回裏、日本文理・中田くんの先制3ランホームラン‼️🏟️ pic.twitter.com/jyDQW0FSsM
— たつみ (@y_88_tatumi) 2019年7月23日
また投げてはエース右腕・南隼人投手の安定感が光る。
5試合30回を投げて失点はわずかに2と、緩急をつけたピッチングで絶対的な存在感を示した。
関東一も強力打線を擁するため、最速143キロのストレートを軸に冷静なピッチングに期待したい。
参考:長谷川優也(日本文理)は中学日本代表|攻守で光る3つの注目ポイント
関東一の注目ポイント
混戦の東東京を制した関東一はチーム打率3割9分を記録した攻撃力もさることながら、右の二枚看板に安定感がある。
エースの土屋大和投手はコントロールが良い投手で、スライダーやチェンジアップなど変化球の精度も高い。
中学時代には全国大会で準優勝も経験しており大舞台に強さを見せるため、甲子園のマウンドも十分に計算できる。
もう一人は本格派の谷幸之助投手。土屋投手とは対照的にスピードボールを武器にしたピッチャーで、指にしっかりかかったボールの威力は目を見張るものがある。
3試合26回を投げて与四死球が10と制球力には課題を残すが、ポテンシャルは非常に高いものを持った投手だ。
一方で、先頭打者として素晴らしい活躍を見せたのが左打者の大久保翔太中堅手。打率5割7分1厘と当たっているほか、7つの盗塁も成功させた。
後ろには高校通算ホームランが30本を超える平泉遼馬一塁手らが中軸に控えるため、大久保選手の活躍は関東一打線において大きなポイントとなる。
1年生ながらスタメンで出場と抜群のセンスを見せる初谷健心三塁手の動きにも注目だ。
参考:関東一・谷幸之助はドラフトなるか|球速150キロ目前の未完の大器
第2試合:熊本工×山梨学院の見どころと注目選手
強力打線が自慢のチーム同士の対戦だけに、いかにランナーを溜めて主軸に回すか。
熊本工の注目ポイント
5試合で52本のヒットを放った打線はドラフト注目の左打者・田中亮誠二塁手から始まる。
同じくプロ注目の内田雄大左翼手と二人が打線の軸となるが、この二人は下記の記事に詳しくまとめたので他の選手に触れたい。
高3のとき以来、6年ぶりに興奮しました🔥 おめでとう㊗️🎉🍾
【決勝】
熊本工業 001 013 002 | 7
九州学院 103 001 000 | 5🥇 熊本工(6年ぶり21回目)
🥈 九州学院
🥉 秀岳館
🥉 有明#高校野球 #予選 #熊本 #決勝 #熊工 #九学 #藤崎台 #野球 #野球部 #ShotoniPhonehttps://t.co/U55op75Nd7 pic.twitter.com/5RpPk22wQd— Tomo Ueda (@Dappi_Official) 2019年7月26日
山梨学院の強力打線と対峙する投手陣は三枚。
エースの林投手以外に左腕・蓑茂然投手と右腕・村上仁将投手も熊本大会では好投を見せた。
特に村上投手は4試合に登板して失点は1と安定感を見せており、山梨学院戦でも間違いなく登板があるだろう。
継投のタイミングも重要になるため、3人の投手を起用する田島圭介監督の采配にも注目したい。
参考:熊本工の注目選手を紹介|ドラフト注目の二人は甲子園でも暴れるか
山梨学院の注目ポイント
強力打線の中核を担う相沢利俊投手、菅野秀斗二塁手、野村健太右翼手のクリーンナップは、2018夏の甲子園も経験しておりそれぞれ一発もある。
野村選手は3人の中で唯一、山梨大会でのホームランがなかったものの、高校通算53ホームランのバッティングに期待する高校野球ファンは多いだろう。
マスクをかぶる栗田勇雅捕手も1年生だった2018夏に甲子園の土を踏んでいて、長打力に定評がある選手だ。
投手陣では背番号10の佐藤裕士投手が4試合に登板して失点1と申し分ない活躍を見せた。
俊足の渡邉嵩馬中堅手や強肩ショートの小吹悠人選手ら2年生を中心に守備も堅く、5試合で失策1の守備にも注目したい。
参考:山梨学院・小吹悠人は中学日本代表|強肩ショートの原動力は1年の夏
第3試合:岡山学芸館×広島商の見どころと注目選手
継投で勝ち上がってきた岡山学芸館に対して、好打者が並ぶ広島商打線がどんな攻撃を見せるか。
岡山学芸館の注目ポイント
ノーシードから岡山を制した岡山学芸館は、接戦に強さを発揮して勝ち上がってきたチーム。
準々決勝の倉敷工戦、西純矢投手の創志学園を倒した倉敷商との決勝戦と、いずれも2対1のスコアで競り合いをものにした。
エース右腕の中川響投手と左腕・丹羽純平投手の二枚看板は非常にバランスが良い。
140キロ台中盤の球速を誇るストレートを軸に5試合に登板して失点1に抑えた中川投手は、スライダーやスプリットの変化球もキレる。
左腕の丹羽投手は緩急をうまく使えるピッチャーで、低めにしっかりと制球できるか。
勢いのあるボールを投げる1年生の仲村竜投手にも注目したい。
打線は知念大輔遊撃手・長船滉大二塁手・丹羽選手のクリーンナップが強力で、得点の半数以上となる20打点を3人で叩き出した。
岡山大会ではやや苦しんだ一番打者・好田凌主将の復調にも期待。
広島商の注目ポイント
広陵戦での13得点をはじめ、6試合で49の得点を挙げた打線が非常に強力。
特に天井一輝中堅手には以前から注目していたが、俊足巧打の左打者で素晴らしいバットコントロールを見せる。
広島大会では5割の打率を記録し、得点も12と出塁がチームの得点に結びつく確率が非常に高い。
二番の北田勇翔二塁手も6割1分1厘と当たっており、岡山学芸館の投手陣としてはこの二人をいかに抑えるかに神経を使うだろう。
🌸夏季広島大会🌸
準決勝
広島商13-5広陵
広商 030 301 033 =13
広陵 000 030 011 =5広島商業が大勝で選抜出場校を破って決勝進出。 pic.twitter.com/wrz4lZXHPI
— 野球速報 中心 (@4u6spPh1TlUEu2Q) 2019年7月27日
また、エースの倉本裕翔投手も右のスリークォーターからキレのあるボールを投げる。
コントロールが良い中岡大河投手やサイドスローの中岡要一郎投手らも控えているが、先発が予想される倉本投手の出来は試合を大きく左右するだろう。