神奈川の名門・横浜高校で入学早々に1年の2019春からベンチ入りを果たしていた金井慎之介投手。
東京城南ボーイズでプレーした中学時代にはU15日本代表にも選出された逸材で、進路にも注目が集まっていましたが、期待通り横浜高校でも好スタートを切りましたね。
綺麗な投球フォームから繰り出すストレートはまだまだ球速が伸びるでしょうし、中学時代から130キロ台中盤を投げ込んでいただけに将来が楽しみな期待のサウスポーです。
世代トップクラスの左腕として注目が集まる金井慎之介投手について特集してみました。
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目次
金井慎之介は中学日本代表|小学時代から注目の逸材
ベイスターズジュニアにも選出
横浜高校で次期エース候補として期待がかかる左投げ左打ちの金井慎之介投手は、小学時代には南河原リトルウイングスでプレーしていました。
この頃から伸びのあるストレートを武器とする本格派左腕として地域では有名な投手で、6年生時には横浜ベイスターズジュニアにも選出されています。
このときベイスターズジュニアでは、同じく注目の1年生として話題になっている健大高崎のスラッガー・小澤周平内野手とチームメイトだったんですね。
お互いに全国の舞台を沸かせるだけの実力・人気がある選手ですから、関東大会ではもちろん、甲子園での対戦があると最高に面白いですね…!
参考:小澤周平(健大高崎)はベイジュニア出身|驚異のスイングスピードに注目
出身の東京城南ボーイズでは最速136キロで侍ジャパン
川崎市立南河原中学出身の金井慎之介投手は東京城南ボーイズに所属し、中学時代にも順調に成長を遂げています。
2018年ボーイズ選手権大会ではベスト8まで進んだわけですが、左腕から繰り出すストレートの球速は中学3年で136キロをマーク。ボーイズ関東選抜にも選出されています。
この頃からコンスタントに130キロ台中盤を投げ込む力を持っており、U15日本代表としてワールドカップに出場して国際大会も経験しました。
高校BIG4・及川雅貴(3年)と同じくU15日本代表で主戦を担い、名門・横浜高校では早くも背番号を着ける世代No.1左腕・金井慎之介(1年)。最速140㎞に迫る直球と切れ味抜群の変化球を操り、名伯楽・小倉清一郎もその実力を高く評価する。及川が引退する夏以降はエースとして期待が懸かる逸材。 pic.twitter.com/xPR7JA2ylg
— 富山の高校野球 (@nozomilabu) 2019年7月8日
ワールドカップ第4戦・ドミニカ共和国との対戦で、本田峻也投手からバトンを受け5回からマウンドに上がった金井慎之介は、この試合でも真骨頂であるストレートが冴えわたります。
7回までを無失点とパーフェクトに抑えただけでなく、打者9人に対して6奪三振と圧巻のピッチングを披露。
球速130キロ台の速球が世界相手に十分通用することを、国際試合で証明しています。
東京城南ボーイズでは主に先発マウンドに上がっていましたから、世界の舞台でリリーフを経験できたのは今後の財産になるでしょうね!
参考:東海大菅生・本田峻也は世界大会自責点0|変則左腕が操る球種に注目
横浜高校・金井慎之介は速球以外も凄い
抜群の将来性に高評価
中学時代に最速136キロを計測しているストレートに注目が集まる金井慎之介投手ですが、横浜高校でどこまで球速が伸びるのかも非常に楽しみです。
U15侍ジャパンのトライアウト会場には横浜高校で渡辺監督と共に歴史をつくった小倉清一郎さんがいたそうで、シート打撃で金井慎之介投手の投球を見て「腕の振りがいい」と高評価を与えたんだとか。
辛口で有名な小倉さんだけに、金井慎之介投手のポテンシャルの高さを物語るエピソードですよね…!
鋭く曲がるスライダーも
また、自慢のストレートと共に金井慎之介投手の投球の軸となっているのがスライダーです。
空振りを奪えるキレがあり、決め球としての精度も十分。
ストレートに素晴らしいものを持っていますから、変化球を低めに集めることができれば奪三振もさらに増えていくでしょう。
本格派左腕として球速に目が行きがちではあるものの、キレのある変化球にも注目ですね!
ドラフト注目の及川雅貴投手はもちろん、1学年上にも木下幹也投手、松本隆之介投手と左右に素晴らしい選手が揃っていますから、横浜高校の投手陣には大いに注目したいものです。
参考:松本隆之介(横浜)がドラフト上位と注目される球速以外の理由とは
金井慎之介の球速は横浜高校でどこまで伸びるか
中学時代には完投が「0」
本格派として活躍が楽しみな金井慎之介投手は、順調にいけば球速が150キロを超えることも十分にありえる逸材でしょう。
貴重なサウスポーの戦力として2021年のドラフトにも期待してしまいますが、これから球速がさらに伸びると確信できる理由として、中学時代の取り組みが素晴らしいんですよね。
平成31年4月27日
神奈川県高等学校春季県大会
準決勝
横浜高校 対 桐光学園
金井 慎之介 投手 横浜高校1年
背番号25で、ベンチ入りです!#横浜高校 pic.twitter.com/f1jkDxqDQw— まおきち (@mao20010101maom) 2019年4月28日
所属していた東京城南ボーイズでは大枝茂明監督のもと、基礎体力をつけることを大切にしてきたと言います。
高校やその先での活躍を優先して考えるあたり東京城南ボーイズの指導に感銘を受けますが、それ故に中学時代には完投した試合がないんだとか。
球数の面でも無理をせずに先を見据えてきたことが見てとれます。
また時には練習の一環としてサッカーをしたりもするなど、徹底して「身体をつくること」に重きを置くのはなかなかできることではないですよね…!
金井慎之介投手自身も中学の引退後には技術的な練習ではなく走り込みなど、高校に対応するための身体づくりを主にしてきたとのことで、こういった下積みの意識を強く持てる選手は今後間違いなく伸びると思います。
仙台育英の147キロ左腕・笹倉世凪投手らライバルとも切磋琢磨しながら、世代を代表するサウスポーとして150キロの大台を目指してほしいものです。
参考:笹倉世凪(仙台育英)の出身は楽天ジュニア|豪腕が誇るもう1つの武器
綺麗な投球フォームにも注目
また金井慎之介投手の将来性が高く評価されている理由として、無駄のない綺麗な投球フォームもかなり影響しています。
身体の使い方が抜群に上手いため、これから身体が大きくなることでそのまま球速に乗っかって来そうなんですよね…!
U15ワールドカップ見てましたが、金井慎之介くんの将来性の高さはピカイチでした。
近年の横浜高校の投手の特徴、肩周りの柔軟性も備えてますし、何より投球フォームが素晴らしい
高校デビュー当初は無理してしまいがちですが、焦らず無理せず怪我のない3年間を送ってほしいものです https://t.co/7xmYtXJ0M7— 長浜NYC (@NYCYOKOHAMA) 2019年4月10日
球速だけで見ると現時点で金井慎之介投手以上のスピードボールを投げる同世代の投手は多くいるものの、投球フォームの美しさは目を見張るものがあります。
2019春の時点では身長180cm・体重75kgの体格も横浜高校でのトレーニングによって更に大きくなるでしょうし、今後の成長が楽しみですね。
金井慎之介投手のこれからに期待して、甲子園のマウンドで見られる日を心待ちにしています。