2019春の東京大会を制し総合力を見せつけた東海大菅生で、1年生からベンチ入りを果たした本田峻也(ほんだ しゅんや)投手。
中学時代にはU15日本代表に選出され、世界大会でも活躍を見せたサウスポーに注目が集まっています。
一塁方向へ大きくクロスステップして投げ込む変則フォームが特徴的な左腕で、独特の軌道で食い込んでくるボールはかなり打ちにくい印象を受けます。
2020シーズンも躍進に期待がかかる東海大菅生に、期待の逸材が加わりましたね…!
シンカーに近い軌道で沈むチェンジアップなど、変化球にも注目の本田峻也投手について特集していきましょう。
参考:東海大菅生の2021メンバーは?注目選手が揃う打線の破壊力は随一
目次
本田峻也は中学日本代表|世界大会では自責点0
東海大菅生で注目の1年生左腕・本田峻也(ほんだ しゅんや)投手ですが、関東大会からベンチ入りした実力は折り紙つき。中学時代から進路に注目が集まる逸材でした。
出身は石川県で小松市立芦城(ろじょう)中学に在籍。野球は硬式の小松加賀シニアでプレーし、中学時代にはU15日本代表にも選出されています。
石川県内では初の選出になったわけですが、このときのトライアウトには全国の有望選手が約130人も参加しているんですよね。
そんな競争の中から見事20人に選ばれたのは本当に素晴らしいことですし、何より本田峻也投手の実力が優れていることを証明しています。
本田峻也投手(小松加賀リトルシニア)は東海大菅生に進学。U-15日本代表にも選出された左腕。世界大会全9試合のうち5試合に主に中継ぎとして登板。他にも都大会優勝や全中4強の実績を持つ加藤光太郎投手(駿台学園中)なども進学。 pic.twitter.com/viL4TI91GB
— F (@_F_8_9_) 2019年4月23日
加えて、ワールドカップでは全9試合中5試合に登板するなどリリーフエースとして大車輪の活躍を見せました。
投手陣の中で唯一の自責点0という成績は見事ですよね…!逸材揃いの日本代表においても、本田峻也投手の存在感はひと際目を引くものがあったと言えます。
高校でも間違いなく強打者との名勝負を繰り広げられる左腕ですし、唯一無二のサウスポーとして2021年のドラフトにも期待がかかります。
東海大菅生・本田峻也の注目ポイント【動画有】
ブルペンで投球練習をするだけでも注目されるほど話題性がある本田峻也投手ですが、東海大菅生で1年春からベンチ入りした左腕の注目ポイントを見ていきましょう。
クロスステップの変則フォーム
本田峻也投手を語る上でまず欠かせないのが、その独特の投球フォームでしょう。
一塁方向へ大きく踏み込んで投げ込むボールには横の角度があり、日本代表での試合では、見たことのない軌道に世界の強打者も完全に翻弄されていました。
キューバやドミニカといった強敵を手玉に取ったことを考慮しても、全国の強打者との対戦が楽しみで仕方がありません…!
遠いところからインコースへ食い込んでくる右打者も攻略が難しいですが、左打者の場合は背中の方から投げられるような感覚で非常に厄介ですよね。
動画は中学日本代表に選出された際、ブルペンでのピッチング練習を撮影されたものですが、踏み込んだ右足の位置が通常ではありえない場所に…!
身長177cm体重63kgとまだ細身ではあるものの、高校で身体が出来上がってさらに球威も増してくると、いよいよ手も足も出ないピッチャーになりそうです。
変化球のコンビネーションにも注目
その投球フォームが話題に挙がる一方で、本田峻也投手は変化球も素晴らしいものを持っています。
変化球を投げる際にもしっかりと腕を振ることを意識していると話していますが、右打者のインコースへ曲がるカーブはかなり変化が大きくて捕らえることが難しいでしょう。
さらに注目の球種は「チェンジアップ」です。
このボールが本田峻也投手の生命線のようにも感じますが、シンカー気味に落ちる独特の変化はバッターにとって相当に厄介なボールであることは間違いありません。
「左打者キラー」との呼び名の通り、対左打者にとっては大きな脅威になるでしょうし、内外の投げ分けがしっかりと出来てくると左右関係なく術中に嵌められる実力は十分にある投手です。
全国トップクラスの強豪・東海大菅生においても異彩を放つ存在として注目されるでしょうから、本田峻也投手の投球からは目が離せませんね!
個人的には140キロ台後半の快速球を持つ1学年上の本格派右腕・藤井翔投手との継投が非常に楽しみです…!
参考:藤井翔(東海大菅生)の球速とノビに注目|抜群の身体能力を誇る次世代エース
本田峻也が進路に東海大菅生を選んだ理由
U15日本代表でも活躍し、進路にも注目が集まっていた本田峻也投手ですが、僕はてっきり星稜高校に進むものと思っていました。
星稜は全国的にも有名ですし、石川県出身であることを考えると妥当な選択なのかなと。
しかし本田峻也投手は進路に東海大菅生を選択。
石川県の高校野球ファンとしては少々残念だったかもしれませんが、東京の東海大菅生を選んだ理由としては「昔から県外の高いレベルで野球がしたかった」とインタビューに答えています。
春季都県大会を圧倒的な強さで勝ち抜き、関東大会でも優勝候補に挙がる強豪・東海大菅生。その中で1年にして唯一背番号を着ける侍戦士・本田峻也(1年)。小松加賀シニアでは変則投法から誇る直球を武器に活躍。U15日本代表では幾度と好救援を披露。名将・若林弘泰も期待を寄せる逸材が遂にデビュー! pic.twitter.com/CV4ytHs1Au
— 富山の高校野球 (@nozomilabu) 2019年5月17日
プロ注目の強打者である星稜・内山壮真内野手ら、最近では石川のレベルも相当に高いですが、県外に出て挑戦したい気持ちがあるのも不思議ではありません。
地元では特に有名な好投手でしたから、甲子園の大舞台で石川代表と対戦するようなことがあればかなり盛り上がると思います。
2019秋からの戦いは前チームでも四番に座っていたドラフト注目のスラッガー・杉崎成選手らも残りますし、本田峻也投手には貴重な戦力として東海大菅生の躍進に貢献してほしいですね!
参考:杉崎成(東海大菅生)はドラフト注目|四番がホームランよりも拘るもの