西東京の強豪・東海大菅生で四番を務める杉崎成(すぎさき なる)選手。
2018年には1年生ながら夏のベンチ入りを果たし、秋からは四番を務める右の強打者で、2020年のドラフトにも注目が集まります。
高校通算ホームラン数がどこまで伸びるかにも期待がかかる逸材ですが、その長打力もさることながら得点圏打率にもすごく拘りを見せているんですよね。冷静さも兼ね備えているバッターで本当に楽しみです。
四番打者としてただならぬ存在感を示す、東海大菅生・杉崎成選手について特集してみました。
目次
杉崎成は愛知西シニア時代にもホームラン連発
中学時代からスラッガーとして活躍
東海大菅生の四番・杉崎成選手は中学時代からその長打力には定評がありました。
2019 7/23 西東京 高校野球 準々決勝 東海大菅生vs日大鶴ヶ丘。7回表 菅生④番 杉崎くん!左越えソロ ホームラン!東海大菅生5-1日大鶴ヶ丘 pic.twitter.com/ICLfkKbrGc
— ・・・。 (@aromastage) 2019年7月23日
愛知西シニアでは通算27本のホームランを放っていますが、中学2年生時にバッティングスクールで木製バッドでの練習を繰り返したことで才能が開花したんだとか。
木製バットで硬球をとらえるのは非常に難しいですし、そもそも芯で捕らえなければ打球も飛距離が出ません。
そんな練習を重ねているなかでミート力がアップし、金属バットでの実戦がラクになっていったのでしょうね…!
出身の愛知西には兄の影響で
出身の愛知西シニアへは2歳年上の兄・杉崎蒼太の影響を受けて入部したようですが、お兄さんが進学したのは東邦高校でした。
自身は東海大菅生を選び地元を離れる決断をしたあたり、杉崎成選手の高校に懸ける想いの強さやチャレンジ精神が垣間見えますね!
ちなみに東海大相模出身の杉崎成輝選手とは名前が似ているものの、兄弟ではありませんでした…!
同世代には本格派右腕の藤井翔投手らもいますし、四番として臨む2019夏の戦いも非常に楽しみです。
参考:藤井翔(東海大菅生)の球速とノビに注目|抜群の身体能力を誇る次世代エース
東海大菅生・杉崎成の高校通算はどこまで伸びる?
日大三戦で2打席連続ホームラン
高校通算ホームランの目標を「70本」と語っている東海大菅生・杉崎成選手ですが、2019春の東京都大会、日大三校戦では満塁ホームランを含む2打席連続ホームランを記録するなど大活躍を見せました。
東海大菅生vs日大三高
12-5
三高相手に7回コールド杉崎くんの2打席連続ホームラン西垣くんもホームラン
長打たくさん‼️
ファインプレーあり‼️この強さは本物‼️
格が違う‼️三高の4番もエグかった💦#東海大菅生 pic.twitter.com/XiOnznSus3
— satoko⚾ (@satokomama0330) 2019年4月21日
初回にプロ注目の右腕・廣澤優投手からレフトスタンドへの3ランを放った直後の2回には、満塁のチャンスでは代わった左腕・児玉悠紀投手からグランドスラム。
バックスクリーンへ運ぶ圧巻のバッティングで球場のファンを沸かせました。
2打席連続ホームランで7打点はとんでもない暴れっぷりですよね…!
調子を崩していたと振り返りつつも、前の試合の二松学舎大付属戦でもホームランを放つなど徐々に調子を取り戻していた最中、その実力をまざまざと見せつけました。
同世代でもトップクラスの強打
杉崎成選手は2019夏の西東京大会・日大鶴ケ丘戦のホームランで高校通算34本となり、東海大相模の西川僚祐選手と山村崇嘉選手を射程圏内にとらえています。
2年夏の現時点でこのハイペースですから、目標として掲げていた70本は十分に現実的な目標なのではないでしょうか…!
東海大菅生vs日大三高
12-5
三高相手に7回コールド杉崎くんの2打席連続ホームラン西垣くんもホームラン
長打たくさん‼️
ファインプレーあり‼️この強さは本物‼️
格が違う‼️三高の4番もエグかった💦#東海大菅生 pic.twitter.com/XiOnznSus3
— satoko⚾ (@satokomama0330) 2019年4月21日
もちろん通算ホームランだけが強打者の指標ではないことは百も承知ですが、杉崎成選手の場合は打球も速いですし好投手を相手に自分のバッティングを披露している技術の高さも感じられます。
遠投90メートルに50メートル6秒3と身体能力も高く将来性があるバッターなので、2020ドラフトからも目が離せません。
参考:東海大相模・山村崇嘉のハマスタ上段へのホームランが凄すぎる
ドラフト注目の東海大菅生・杉崎成はチャンスで強い
ボールを遠くへ飛ばす技術に長け、長打に期待がかかる杉崎成選手ですが、四番として得点圏打率にも強いこだわりを持っています。
特に印象的だったのは2018秋のエピソード。
22打数9安打と上々の結果を残したにも関わらず、チャンスで打てなかった場面を回想して反省の言葉を口にしていました。
ヒットは出ていたものの4打点の結果には満足できなかったようですね。
秋の決勝で国士舘に敗れ、チームが2019春のセンバツ甲子園を逃がしたことも四番として責任を感じているのでしょう。
この辺りも2年生ということを感じさせない精神力の強さを感じますし、打点にこだわる姿勢は素晴らしいのひと言です。
打席での頼もしさも、打点への執着心から滲み出てくるものなのだと感じますね…!
大応援の菅生MIXが呼び込んだタイムリー!
東海大菅生 四番杉崎が初球を振り抜き逆転!! pic.twitter.com/U1B5cMiE8V— ふねひ (@ffunehe) 2019年7月23日
2019夏には西東京大会で国学院久我山に悔しい敗戦を喫しましたが、ドラフト注目の主砲は2020シーズンでも中心選手として活躍を見せてくれることでしょう。
若林監督が太鼓判を押すハートの強さで、チームをぐいぐい引っ張っていってほしいですね!
東海大菅生からドラフト期待のスラッガーですから、杉崎成選手の成長を今後も楽しみにしています。