言わずと知れた神奈川の強豪・東海大相模で1年春から公式戦出場を果たした加藤響(ひびき)内野手。
2019夏の甲子園でも背番号4で出場しており、これからの飛躍に期待がかかります。
小学生時代にはベイスターズジュニアに選出されるなど当時から才能の片鱗を覗かせていたわけですが、そのスケールの大きさから将来が本当に楽しみな選手ですね!
海老名シニアでも主軸として活躍していた加藤響選手が、進路に東海大相模を選んだ理由は「強さ」でした。
将来性が高く評価され、ドラフトも注目されている右の強打者を特集していきましょう。
参考:東海大相模の2020新入生は?メンバーは野球センス抜群で盤石か
目次
加藤響の中学時代は海老名シニアで四番ショート
タレント揃いの東海大相模でレギュラーとして出場している加藤響選手。
入学直後の2018春の関東大会では1年生ながらスタメンに抜擢され、早々に注目を集めたことも記憶に新しいところです。
当時主将を務めていた小松勇輝遊撃手が怪我をしたことでチャンスが回ってきたわけですが、2回戦の花咲徳栄戦、準々決勝の常総学院戦とそれぞれ2本のヒットを放つ活躍を見せました。
このとき「小松さんの代わりのつもりではやらない」と話した通り、しっかりと結果を残すあたり高校1年生とは思えない精神力を持ち合わせていることが伺えますね…!
2018/05/21 春季関東大会 準々決勝
東海大相模-常総学院
加藤 響 1年(海老名シニア)
後藤 陸 3年 (江戸川中央シニア)加藤のレフト前ヒットで1塁ランナー後藤が3塁を陥れる。
送球の間、加藤は2塁へ。こういう走塁は相模の野球! pic.twitter.com/YM7zHGPOTe— コナン (@konan_sagami777) 2018年5月22日
いきなりスケールの大きさを見せつけた加藤響選手は中学時代を海老名シニアでプレーしており、四番・ショートとしてチームを引っ張る存在。
2年生時には全国3位を経験するなど、走攻守三拍子揃った注目の選手でその進路にも注目が集まっていましたが、海老名シニアから東海大相模を選んだ理由も中学生離れしたものでした。
加藤響が東海大相模を選んだ理由は「強さ」
初球フルスイングを公言する度胸
進路を決める際に加藤響選手は、東海大相模高校が重要視している「強さ」に惹かれたと語っています。
巧さよりも強さを意識しているチームで自身のストロングポイントをさらに伸ばしたいと考えるあたり、かなりクレバーな印象を受けましたね。
自分自身を理解していないと難しい決断だと思いますし、2019夏の神奈川大会でもホームランを放つなど、スイングの強さは素晴らしいものがあります。
2回裏に飛び出した #加藤響 くんの3ラン🙌🙌🙌 pic.twitter.com/v8rwMWIKhp
— あすらん (@sagaminkun) 2019年7月21日
「柔」と「剛」では後者を選んだ加藤響選手ですが、この辺りがプレーからスケールの大きさを感じる所以でしょう。
身長180cm体重70kgと現時点ではやや線の細さを感じるものの、力強いスイングや強肩などパワフルなプレースタイルは迫力があります。
また1年春の公式戦デビュー時には「初球からフルスイングすること」を自身の一番の見どころとして挙げていますね!
フルスイングを口にするあたりは自信の表れとも受け取れますし、将来を期待せずにはいられないのもその姿勢が大きく影響しています。
同世代の鵜沼魁斗選手もリードオフマンとして優れた打撃センスを見せるなど、東海大相模はこれからも本当に楽しみなチームです。
参考:東海大相模・鵜沼魁斗の強打に注目|安打量産のずば抜けた打撃センス
野球人生を長い目で見ての東海大相模
実際にいくつの高校からスカウトされていたかは情報がなかったためわかりませんが、海老名シニア時代にも強豪校から誘いがかかっていたことはまず間違いないでしょう。
その幾多の強豪の中で「強さ」を求めて東海大相模を選んだ加藤響選手は、さらに高校より先を見据えてもいました。
自分の強さを東海大相模でさらに大きくしていくことで「高校野球だけでなくその先の野球人生においてもプラスになる」と。
長期的な展望まで視野に入れての決断ができるのは素晴らしいですよね…!
東海大相模 加藤 響 1年(海老名シニア) pic.twitter.com/SUgACfFMor
— コナン@管理人 (@konan_sagami777) November 3, 2018
高校野球ファンの僕としてはどうしても高卒でのドラフトを期待してしまいがちですが、自身の野球人生を俯瞰して選択していくことも本当に大事なことです。
阪神タイガースの新星として躍動している2018ドラフト1位の近本光司も、社会人時代で「負けられない戦い」をしてきたことが勝負強さとして今に活きていると語っていますし。大学野球なども同じようなことが言えると思います。
加藤響選手ほどの実力になると当然注目度は高くなりますし、周りから期待の目が向けられることも間違いありません。
だからこそ、自身を客観的にとらえての判断ができる精神力が命運を分けるのではないでしょうか。
これからチーム内での熾烈な争いはもちろん、激戦区の神奈川予選や甲子園でのタフな戦いを強いられることを考慮すると、加藤響選手の持つメンタリティーは東海大相模を支える大きな武器になると思います。
茂谷光選手ら内野手も逸材揃いですから、切磋琢磨してレベルアップしていってほしいですね!
参考:東海大相模・茂谷光は全国的に注目されるべき選手だと思う
東海大相模・加藤響はドラフトにも注目
打撃センスに加えて俊足も
将来が本当に楽しみな加藤響選手ですが、目標は日本球界を代表する強打者・ヤクルトの山田哲人選手だといいます。
理由には走攻守三拍子揃っていることを挙げており、自身もすべての面で成長していく気概がみてとれますね。
ちなみに加藤響選手は打撃センスはもちろん、50メートル6秒2の脚力も兼ね備えていますから、グラウンドではすべてのプレーで魅せることができる希少な選手とも言えます。
それこそ山田哲人選手のようにゲームでの存在感を示すようになってくると、東海大相模の戦いもさらに圧倒的な違いを見せるようになるでしょう。
.
加藤 響くん② (海老名シニア)
春季神奈川県大会 4回戦
2019.04.14 @平塚球場#東海大相模#高校野球— A子 (@photobyAko) 2019年4月17日
主軸を務める山村崇嘉選手や西川僚祐選手をはじめ、2年生にもタレント揃いの打線は相手投手にとっては脅威です。
参考:東海大相模・山村崇嘉がホームラン量産|二刀流はどちらでプロ入りか
バスケから転向する抜群の身体能力
余談ですが、ベイスターズジュニアの選出は約660人の応募からの18人に選出されています。
加藤響選手はその18人に選ばれたわけですが、その少し前まではバスケットボールに力を注いでいたんですね。
バスケットでも活躍を見せていたようですし、転向後すぐにベイスターズジュニアに入るあたり身体能力の高さが尋常じゃないなと…!
甲子園での活躍を期待したいのは言うまでもなく、今後どこまでの成長を遂げるかにも注目して応援していきましょう。
ドラフト期待の加藤響はホームランにも期待
2019秋からの新チームでも主力として活躍している加藤響選手ですが、関東大会1回戦の駿台甲府戦でも打力の高さを見せつけました。
初回に打者一巡で回ってきた二度目の打席でも、レフトスタンドに満塁ホームランを叩き込みましたね!
東海大相模
初回二打席目二番加藤くん
満塁ホームラン
9点目❗ pic.twitter.com/AcqzMm3IHo— Tomoo Higuchi (@HiguchiTomoo) 2019年10月19日
このホームランが高校通算26号となり、東海大相模の強力打線においても存在感を示しています。
吉沢悠佑選手や神里陸選手ら、新チームから頭角を現わしている選手も実にハイレベルですし、東海大相模はこれからも圧倒的な力で勝ち上がっていきそうです。
主力として活躍する加藤響選手のバッティングにも注目して、応援していきたいですね!
参考:吉沢悠佑(東海大相模)は中学日本代表|打撃センスに期待の注目株