<2019ドラフト>

智弁和歌山・黒川史陽は中学でも関西一|ドラフト注目主将は野茂ジャパン

1年夏から5季連続の甲子園出場を果たす智弁和歌山の主将・黒川史陽(読み方は「くろかわ ふみや」)選手。

左の強打者としてドラフトにも注目が集まる逸材ですが、「一番・セカンド」と優勝候補である智弁和歌山の中心選手として、夏の甲子園での活躍にも期待がかかります。

中学時代には野茂ジャパンも経験しており「関西ナンバーワンスラッガー」と称された実力は折り紙付きですね!

中谷仁監督からも絶大な信頼を置かれる、ドラフト注目の黒川史陽選手を特集してみました。

 

目次

黒川史陽は中学時代から関西ナンバーワン打者

父兄の影響もあり小学時代から野球三昧

中学時代すでに関西ナンバーワンスラッガーと呼ばれていた黒川史陽選手は奈良県河合町で生まれ、兄・大雅さんの影響もあり幼稚園・年中で「河合フレンズ」に入団します。

小学時代には主にピッチャーとショートを務めていましたが、このときすでに身長167cm・体重67kgと高校生並みの身体つきでしたね…!

ちなみに父の洋行さんは上宮高校(大阪)で主将を務め、1993年のセンバツを制覇しているほか、兄の大雅さんも日南学園(宮崎)で甲子園出場を果たしています。

弟の怜遠選手は2019年に奥川恭伸投手らがいる名門・星稜高校へ進学していますから、生活の中心には当たり前に野球があったのでしょう。

野球一家で育った上、父・洋行さんは黒川史陽選手が中学1年のときに、硬式球も打てるバッティングセンターを始めたんだとか…!

野球に明け暮れた背景からも、ドラフト注目の強打者に育ったワケが垣間見えます。

参考:奥川恭伸が中学時代に見せた大器の片鱗|ドラフト注目右腕の根底にあるもの

中学は野茂ジャパンでも主将

河合町立河合第一中学に進学した黒川史陽選手は、硬式野球の泉州阪堺ボーイズに所属します。

主にサードや外野のポジションを務めていましたが、自宅から走って片道40分のバッティングセンターに通うなど、当時から見せていた鋭いスイングには更に磨きがかかりました。

毎日2時間半も打ち続けていたと言うから本当に凄いですよね…!

四番として全国大会出場も果たしていますし、関西ナンバーワンスラッガーとして注目を集めていたことも納得です。


泉州阪堺ボーイズでプレーした中学時代には野茂ジャパン(2016JUNIOR ALL JAPAN)にも選出され、主将としてアメリカ遠征を経験。

ドラフト注目の東邦・石川昂弥選手とはこのときのチームメイトで、黒川史陽選手は一番凄かったバッターに石川選手の名前を挙げていました。

東邦が愛知大会で敗退を喫してしまったため惜しくも2019夏の甲子園での激突はなりませんが、プロの世界での対決に期待したいですね!

参考:石川昂弥(東邦)のドラフトは野手で上位|中日の1位指名にも大注目

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黒川史陽はなぜ進路に智弁和歌山を選んだのか

中学時代に関西一と呼ばれるほどの打力を誇っていた黒川史陽選手は、中学3年の春にセンバツ甲子園での激闘を見て智弁和歌山への進学を決めたと言います。

智弁和歌山と明徳義塾の一戦は延長15回に及ぶ素晴らしい戦いでしたが、この試合で智弁和歌山の山本龍河選手(現・青山学院大)が放ったホームランに心が踊らされたんだとか。

※1分53秒あたりからが山本選手のホームランです

関西随一のスラッガーとして名を馳せていた黒川史陽選手に、その智弁和歌山から声が掛かったことも運命だったのかもしれませんね!

今年のチームは最速149キロのエース・池田陽佑投手をはじめ投手陣も層が厚く、甲子園での躍進にも大いに期待したいと思います。

参考:智弁和歌山・池田陽佑の中学時代の球速は?ドラフト候補に急成長の理由も

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智弁和歌山・黒川史陽がドラフト注目の理由

高校通算ホームランは40本間近

身長182cm・体重80kgの体格でドラフト注目の黒川史陽選手ですが、まず強みとして挙げられるのが突出した打撃センスでしょう。

長打を放ちチームを勢いづける場面は何度も目にしてきましたが、2019夏の和歌山大会決勝・那賀戦でライトスタンドに叩き込んだ先頭打者ホームランも見事な当たりでした…!

この一発で高校通算ホームランは34号を記録し、甲子園での更なる更新にも期待がかかります。

最近では一番を任されている黒川史陽選手は「アウトにならないこと」を第一に考え、出塁を意識しているとのことですが、やはりトップバッターとして見せる長打も魅力ですね!

俊足の細川凌平選手と組む一・二番は破壊力抜群で、甲子園でも非常に楽しみです。

参考:俊足・細川凌平(智弁和歌山)はホームランも打てる理想の打者である

広角に打ち分ける柔軟性

強打を誇る黒川史陽選手の打撃は強さだけでなく、柔らかさも兼ね備えているあたりにも類まれなセンスを感じます。

難しい低めのボールを簡単に外野へ運んだり、左打席から逆方向にも鋭い打球を連発しており、この強打者と対峙することは相手投手としても脅威でしょう。

2019春に行われたU18日本代表候補合宿では、全国屈指のピッチャーとの対戦の中でインコースへの対応に課題を感じたそうですが、フォームの修正に取り組み「今が一番いい状態」と最後の夏に万全の態勢で臨みます。

普段通りのものが発揮できれば夏の主役になる実力は十分ですから、1年生の四番・徳丸天晴選手らをガンガン引っ張っていってほしいですね!

参考:智弁和歌山・徳丸天晴は中学通算22発|一年で四番は15年ぶりの快挙

強打に隠れがちな俊足も

バッティングが圧倒的なだけに見落としがちではありますが、黒川史陽選手は足もあることを忘れてはいけません。

50メートル6秒2の俊足も兼ね備えており、身体能力の高さもピカ一と言えるでしょう。

甲子園での活躍はドラフトにも影響してくるでしょうし、大いに暴れまわってほしいものです…!

骨折をものともしない精神力

最後に、チャンスでの勝負強さも光る黒川史陽選手は、やはりそのプレーからは精神的な強さを随所で感じます。

印象的だったのが2019春の怪我で、黒川史陽選手は2月の練習中に右手中指を骨折してしまいました。

センバツ甲子園を控えていただけに状態が懸念されたものの、1か月も経たないうちに練習試合でホームランを放つなど周囲の不安を払拭してみせたんですよね。

その後も出場を続けており骨折の程度は酷くなかったのだと思いますが、いずれにしても気迫が凄いなと…。

以前は甘いボールを打ち損じるなど、ややプレーにムラがある場面も見受けられましたが、精神的にも一回り大きくなった黒川史陽選手は本当に素晴らしいプレイヤーですね。

西川晋太郎選手と組む二遊間も絶大な人気を誇り、智弁和歌山打線に多大な影響を与える選手だけに、その活躍からは目が離せません。

参考:西川晋太郎(智弁和歌山)の守備に注目|グローブの使い方がたまらない

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