最速149キロのストレートを武器に2019ドラフトでは上位での指名に期待がかかる興南の宮城大弥(みやぎ ひろや)投手。
スカウトからも高い評価を受ける本格派左腕で、ストレートの球威は間違いなく世代トップクラスのボールを持っています。
また抜群のキレを誇るスライダーも高校生離れしたものがありますが、一方でチェンジアップの精度が格段にアップしたことも見逃せません。
2019夏の投球でも評価が急上昇している興南のエース・宮城大弥投手について特集してみました。
目次
宮城大弥のストレートは球速以上に凄い
ずば抜けた球威とキレ
中学時代には日本代表も経験しているドラフト注目の左腕・宮城大弥投手。
高校でもU18日本代表に選出されたサウスポーの持ち味は、何と言ってもずば抜けた球威を誇るストレートでしょう。
2019春には最速149キロをマークし、ドラフト前には150キロの大台を超えるのではとも言われているわけですが、抜群の球威は見ていて気持ちが良いほどです。
宮城大弥投手出て来た‼️
がんばれ‼️ pic.twitter.com/kj0G7GLBth— ピラフ🏀 (@pirafu4717) 2019年9月1日
マウンド度胸も満点のためガンガン投げ込んでいく姿勢もあってか、「ねじ伏せる」との表現がぴったりなサウスポーなんですよね。
キレもあって打者が差し込まれる場面も多く見られますし、インステップからのストレートの威力は目を見張るものがあります。
興南には西里颯選手ら好打者も揃っていますから、最後の夏で上を狙えるチームの中心であることは間違いありません。
参考:西里颯(興南)の打撃センスに注目|堅守でも魅せるイケメン三塁手
コーナーへの制球力も
また宮城大弥投手のストレートはスピードはもちろん、コースを突く制球力が優れているあたりも高く評価されています。
U18日本代表合宿でも総合力の高さは際立っていましたし、内外角に投げ分ける技術をとっても攻略が難しいサウスポーであることは間違いありません。
神村学園戦が9回10K、筑陽学園戦が途中登板で4回8K、大分戦が途中登板で4回9K。興南・宮城大弥、ここまで通算17回27K。すべての球種におけるキレ、強さ、コントロール。そして最速149キロ。完全に無双の域での独壇場。とくに筑陽学園戦以降は8回1安打投球。相手が手も足も出ない状態に突入。
— 加来慶祐 (@okubungokeisuke) 2019年4月25日
狙って三振を奪える投手ですが、その軸として精度の高いストレートは欠かせませんね!
同じくU18日本代表候補の高松商・香川卓摩投手に、北海道では網走南ヶ丘の145キロ左腕・石澤大和投手らもドラフトには期待がかかりますが、高校球界随一と言われる宮城大弥投手の投球からは目が離せません。
参考:石澤大和(網走南ヶ丘)がドラフト注目の理由は球速以外にもあった
興南・宮城大弥がドラフト上位と言われる理由
前述の通り、興南のエースである宮城大弥投手がドラフト注目の逸材であることは間違いないのですが、ストレートを際立たせる変化球にも凄みを感じます。
あえて今回は「チェンジアップ」にフォーカスして見ていきましょう。
大きく成長したチェンジアップ
特に注目したいのがチェンジアップで、この球種の精度がアップしたことによって格段に投球の幅が広がったように感じます。
110キロ台の緩いボールがあることは、対戦するバッターにとっても脅威になると思います。
九州大会@平和リース(県立鴨池)
神村学園0-2興南(5回終了)宮城大弥(興南)は被安打1、無四死球、5連続含む8奪三振。2回以外は三者凡退と危なげない投球。
最速は148。カープ、チェンジアップも生き物のような変化でブレーキ抜群。 pic.twitter.com/JSsGSqmHX5— Nishio Norifumi (@ajihiraita) 2019年4月21日
右打者のインコースに落とすことが出来るこのチェンジアップはアウトコースの真っ直ぐをさらに速く見せますし、空振りを奪えるボールだけに打者としては頭から外せません。
チェンジアップと言えば近江・林優樹投手が有名ですが、宮城大弥投手のボールも見ものですね。
参考:林優樹(近江)の変化球はドラフト候補の中でもずば抜けている
鋭いスライダーも活きる
チェンジアップの精度が飛躍的に高くなったことにより、ストレートと並ぶ武器のスライダーもより活きてきます。
元々130キロ近い球速で鋭く落ちるスライダーはプロ顔負けのボールとして高評価を受けていたわけですが、宮城大弥投手は真っ直ぐとスライダーだけに狙いを絞って打てる投手ではなくなりました。
沖縄県高等学校春季大会
アトスタ宜野湾 興南高校 ②
宮城大弥選手 pic.twitter.com/2E1kPK7UdD— ⚾︎ ひ ま り ⚾︎ (@8989baseballMG) 2018年3月24日
U18日本代表合宿では大船渡・佐々木朗希投手のストレートに度肝を抜かれたと話していましたが、球速だけで貼り合うのではなく総合力を高めてくるあたりもさすがですよね…!
元々ポテンシャルが高い本格派だけに、勝負できる球種が増えた状態でどんな投球を見せるかも本当に楽しみです。
ドラフトはもちろん将来性にも期待して、宮城大弥投手のピッチングを追い掛けていきたいと思います。
参考:佐々木朗希が中学時代に経験した挫折|ドラフト注目右腕の苦悩と涙
宮城大弥はドラフト前のU18日本代表にも期待
宮城大弥投手は沖縄大会決勝で沖縄尚学に敗れて2019夏の甲子園出場こそ逃したものの、高い実力が評価されてU18野球日本代表のメンバーに選出されました。
近江・林優樹投手とサウスポーは二人だけですから、世界一を目指す大会での活躍にも期待が高まります。
興南・宮城大弥投手の投球フォーム.#ドラフト候補 pic.twitter.com/T8tl09zKVU
— tk89navi (@tk89navi) 2019年10月16日
ドラフト前にさらに評価を上げることも十分に考えられますし、日本を代表する左腕としてのピッチングが純粋に楽しみですね!
参考:林優樹(近江)がドラフト候補の高校生左腕で一番気になるのはなぜか