北の古豪・北海高校で1年の2019春からマウンドに上がるなど、早くも注目を集めている木村大成投手。
本格派として今後の成長が楽しみなサウスポーですが、すでに最速140キロ超のストレートを投げ込むなどポテンシャルの高さを見せつけています。
マウンドでの投球はもちろん随所に野球センスを感じる選手で、バッティングにも期待できるんですよね。
2021ドラフトにも期待がかかる、北海高校の木村大成投手について詳しく見ていきましょう。
参考:2021ドラフト候補の高校生投手【最新】黄金世代の目玉は誰だ
目次
木村大成は北広島東部中学で軟式出身
入学早々にベンチ入りを果たした北海高校の木村大成投手ですが、中学時代には軟式でプレーしていました。
出身の北広島東部中学でも主にピッチャーのポジションを任されており、「北海道中学校軟式野球白老大会」では優秀選手賞を獲得しています。
チームとしては惜しくも準優勝に終わったものの、いかに木村大成投手が中心選手として活躍していたかが見てとれますね。
軟式でも球速130キロをゆうに超えていたわけですから、当時から突出した実力を持っていたことは間違いありません。
最近ではシニア上がりの選手も増えているため、軟式からという部分に伸びしろも感じますね…!
ドラフト期待の北海・木村大成は完成度が高い
球速140キロ超のストレート
2021年には北海道を代表するサウスポーに成長するであろう木村大成投手ですが、まず魅力を語る上で欠かせないのがストレートです。
左のオーバーハンドから繰り出すストレートは、2019春季大会で自己最速の138キロをマーク。中学の引退後にも練習していたとはいえ、本格的に硬球を握ってから2ヶ月ほどですからね…!
[注目選手]
北海 #13 木村大成① 投手是非動画を見て欲しいです。1年生ながら北海でベンチ入り、更に先発を任されると3回無失点。アプリのスピードガンなので誤差はあると思いますが130km/h代前半から力が入った時には後半、下手すると140km/hに迫るのではないか、というようなスピードボール。 https://t.co/v6tD1St4rJ pic.twitter.com/ppNfAx2sqy
— ⚾︎S A K U⚾︎ (@yasu_hs89_) 2019年5月11日
1年生のうちに140キロを超える可能性は十分にありますし、初めて見たときにはとても中学上がりとは思えませんでした。
身長178cm・体重69kgと現段階ではやや細身ではあるものの、高校でトレーニングを積んで身体を大きくしていくことによって更に球速も伸びるでしょう。
また対戦したバッターの反応を見てもストレートに差し込まれている場面が多いですし、回転数も多く「質」の高いストレートを投げられるピッチャーであることがわかりますね。
140キロ台中盤の速球を武器とする駒大苫小牧のエース右腕・北嶋洸太投手も1年生時から素晴らしいボールを投げていましたが、木村大成投手のストレートには今後も注目していきたいと思います。
制球の良さと変化球
球威があるピッチャーに荒れ球の傾向があるのはよくある話ですが、木村大成投手は制球力の面でも安定感があります。
高校初登板となった2019春の札幌厚別戦でも先発としてマウンドに上がり、3回を無失点にまとめて次の投手へバトンを繋いでいましたね。
試合をつくれる投手がいることはチームの貴重な戦力になりますし、右バッターのインコースにも精度が高いボールを投げ込んでいました。
加えて、スライダーを効果的に使えるあたりも印象的で、ストレートに球威がある分、スライダーを低めに集められるとそう簡単に攻略できるピッチャーではないなと…!
登板がまだ少ないため球種はすべてを把握できていませんが、縦の変化球も持てるとさらに完成度が高いピッチャーになると思います。
北海・木村大成はドラフト期待の将来性
初めて木村大成投手を見たときに感じたのは「ストレートが速い」のはもちろんだったものの、一方で投球フォームが綺麗な印象もすごく残っていました。
変に力むこともなく、全身を上手に使えているんですよね。
北海の木村は投げ方も良いし、2年後楽しみだな。
— 満を持して登場 (@manwojishiteto1) 2019年5月11日
また勝負どころの力を入れたボールでは、投げ終えた際に左足が大きく上がる躍動感もあり、将来的にはスカウトに注目されるサウスポーになるのではと期待しています。
同世代では147キロ左腕・笹倉世凪投手(仙台育英)が頭一つ抜けているかと思いますが、木村大成投手もぜひ全国に名が知れ渡る投手に成長してほしいものです。
木村大成は今後の北海の中心選手になる
すでに140キロ近い球速で話題になっている木村大成投手ですが、今後は北海の中心選手として注目を浴びていくと思います。
2019春の大会では打っても思い切りの良いバッティングでヒットを記録していますし、優れた野球センスを兼ね備えた選手であることは一目見ればわかります。
投打に存在感を放つ木村大成投手は、ぜひ大舞台で観たいですね…!
同じく1年生ながら四番に座る宮下朝陽選手も右の強打者として話題になっていますから、北海は今後のチーム作りにおいても投打の軸がすでに出来上がっているといっても過言ではありません。
最近では公立高も力を付けており、いわゆる「絶対王者」が不在の北海道ですが、名門・北海を引っ張る存在として大いに暴れてくれることに期待しています。
参考:宮下朝陽(北海)はドラフト期待|ホームランも注目の余市シニア出身野手
ドラフト期待の木村大成は最速を更新
1年の2019春から注目を集めていた木村大成投手ですが、高校でも順調に成長を遂げています。
2020夏にはストレートの最速が144キロまでノビており、身長180cmの体格も厚みを増していますね!
北海 木村大成 pic.twitter.com/4GGbsB9J8f
— ラフィット (@Lafittebird) August 4, 2020
球速はこれから更に伸びそうで、進化を楽しみにしたいところ。
1学年下には井樫太希投手をはじめ好投手がいますが、木村大成投手には北海高校の投手陣を引っ張る存在としてマウンドで躍動してほしいものです!
参考:井樫太希(北海)は球速に期待|新琴似シニア出身右腕は日本ハムジュニア