2019年の新入生で春の大会から存在感を示した明徳義塾・代木大和(読み方は「しろき やまと」)選手。
1年春から球速140キロに迫るストレートを投げ込む大型サウスポーを、馬淵史郎監督も絶賛しています。
身長184cm体重83キロのがっしりとした体格はもちろん、マウンドでの堂々とした立ち姿に漂う大物感は、とても1年生とは思えないものがあるんですよね…!
愛媛・川之江ボーイズでプレーした中学時代には全国大会出場など派手な経験はないもののポテンシャルは高く評価されており、進路を決める際には数多くのスカウトがあった逸材です。
全国の強豪との戦いで覚醒し、四国の高校野球を引っ張る存在として注目を集めるであろう、明徳義塾の代木大和選手を特集してみました。
参考:明徳義塾の2020新入生は?気になる投打の注目選手をピックアップ
目次
代木大和の中学時代は川之江ボーイズでプレー
これからの成長に期待がかかる代木大和(読み方は「しろき やまと」)選手ですが、元々は愛媛県四国中央市の出身です。
小学1年から野球を始め、地区の大会では選手宣誓を務めたことも。中学時代には愛媛・川之江ボーイズでプレーしました。
全国大会の出場や日本代表など目立った実績こそないものの、サウスポーから繰り出す速球はもちろん、打者としても四番を打つなど当時からスケールが大きく、その進路には注目が集まっていた逸材です。
春季四国大会
明徳義塾 1年生デビュー代木大和 1年(川之江ボーイズ) pic.twitter.com/3IWE9fKL6F
— tsubasa(ただの明徳義塾ファン) (@tsu_mtgk_wi) 2019年5月3日
四国や関西の強豪校からは数多くのスカウトが訪れていたようで、一部では地元・愛媛の済美高校に進むのではないかと噂になったりもしていましたね。
そんな中「名門の厳しい環境に身を置きたい」と自身の成長を最優先に進路を決めた代木大和選手ですが、その決断の裏には明徳義塾の名将・馬淵史郎監督の存在が大きく影響していました。
ドラフト期待の代木大和が進路に明徳義塾を選んだ理由
中学の川之江ボーイズ時代から進路に注目が集まっていた代木大和選手。
地元の済美高校はもちろん、関西の強豪校からも声が掛かっていたわけですが、最終的に明徳義塾を選んだ大きな理由は「馬淵監督に教わりたい」との想いでした。
中学時代に練習を視察に訪れた馬淵監督から簡単な投球のアドバイスを受けたそうで、このときの僅かな時間でその指導力の高さに驚いたと言います。
それは投球練習をしていたときのことで、馬淵監督に言われた通りの意識で投げるとキャッチャーの構えたミットにズバズバと投げ込むことが出来たんだとか。
関戸を大阪桐蔭に獲られ、田村を愛工大名電に獲られた明徳だが
スゴイ1年生が入ってきてるな
代木大和投手。左で、今の時点でMAX140km
打撃も相当いい
よく済美に行かずに明徳に来てくれたよ
森木・代木で高知の高校野球を引っ張ってってくれ— 蒼 (@itteki_no_ao) 2019年5月4日
最近では明徳義塾中学から高校では他県の強豪に進んだ146キロ右腕・関戸康介投手(大阪桐蔭)や二刀流左腕・田村俊介選手(愛工大名電)の話題が多くなっていたものの、甲子園で幾多の名勝負を繰り広げてきた名将の目はダテではありませんね…!
初対面で少し見ただけで選手の特長を掴む指導力に感銘を受け「もっと教わりたい」と進路を明徳義塾に絞ったとのことですから、日々のトレーニングの中でどこまで伸びるのかが本当に楽しみです。
参考:田村俊介(愛工大名電)の二刀流に注目|明徳に残らなかった理由はなぜか
代木大和はドラフト上位|市川悠太を超えると太鼓判
明徳離れの救世主に
進路を決める大きな決め手となった馬淵監督自身も代木大和選手を高く評価しており、早くも「野球で飯が食える」とそのポテンシャルに太鼓判を押しています。
四国大会@坊っちゃん
徳島北1-8明徳義塾(7回コールド)明徳は7回2死から1年生の大型左腕、代木大和(183cm83kg)が登板。三振で試合を締めました。
最後のボールが最速で、手元のガンで135キロ。今後が楽しみな大器です。 pic.twitter.com/vmqZthguoV— Nishio Norifumi (@ajihiraita) 2019年5月3日
前述の通り、明徳義塾中学から好投手・強打者が立て続けに巣立ってしまったことに少なからず馬淵監督も頭を悩ませていましたから、代木大和選手が救いになった側面も大いにあったでしょう。
「救世主」と言うと大げさかもしれませんが、希望の光になったことは間違いありません。
2021ドラフトにも期待
ちなみに馬淵監督は代木大和選手についてピッチャーとしての資質を高く評価し、2018秋のドラフトでヤクルトスワローズから3位指名を受けた市川悠太投手を超える逸材であることを口にしていました…!
2019春の四国大会で登板するまでには5試合の練習試合でマウンドに上がり、7イニングを投げて被安打がわずかに「2」という堂々の成績を残しているあたりもさすがです。
名将が「2021年にはドラフト上位に入る」と手放しで絶賛するサウスポーからは目が離せませんね。
市川悠太投手は150キロに迫るストレートを投げ込んでいましたから、代木大和選手が角度ある速球で打者を圧倒する「150キロ左腕」になる日はそう遠くないかもしれません。
明徳義塾・代木大和はエースで四番もありえる
本来であれば代木大和”投手”と表記するべきかと迷ったのですが、代木大和”選手”と記載してきた理由はバッティングにあります。
もちろん本格派左腕として注目を浴びることは間違いないものの、加えて左の強打者としても非常に楽しみなんですよね…!
代木大和選手本人も高校での目標として、メジャーで活躍する大谷翔平選手の名前を挙げて「二刀流」での活躍を口にしていますし、実際に馬淵監督も「四番を打つ力もある」とバッティングにも期待を膨らませています。
中学では全国大会に出場できなかった分も「高校では春夏全5回すべてで甲子園に出たい」と意気込む代木大和選手がどこまで成長を見せるのか。大いに甲子園で暴れてほしいものです。
明徳義塾・代木大和は高知の高校野球を面白くする
それにしても、高知の高校野球はこれから一層面白くなりそうですね。高知の怪物・森木大智投手や高知商の好打者・西村貫輔選手らハイレベルな戦いが繰り広げられることは間違いありません。
プロのスカウトも「代木大和選手と森木大智選手には切磋琢磨して成長してほしい」とコメントしている通り、激戦は必至です。
代木大和選手も同世代の森木大智選手に「現時点では向こうが上」と前置きしつつも激しいライバル心を燃やしていますし、神奈川や大阪に勝るとも劣らない熱戦が期待できるのではないでしょうか…!
甲子園の切符をかけた高知の熱い争いにも注目していきましょう!
参考:森木大智(高知)にドラフト12球団1位指名を期待してしまう4つの理由