高知商業で1年生からレギュラーとして出場し、2018夏の甲子園を沸かせた西村貫輔(かんすけ)内野手。
甲子園初打席から7打席連続の出塁を記録するなど、大活躍を見せた1年生にハートを鷲掴みされた高校野球ファンは少なくないでしょう。
同じく高知県の強豪・明徳義塾高校の馬淵監督も絶賛するそのバッティングセンスは目を見張るものがありますし、再び甲子園を沸かせてくれる日を期待せずにはいられません。
好打に期待がかかる西村貫輔選手について、特集していきたいと思います。
西村貫輔は南国マリナーズで全国ベスト8
2018夏の甲子園で大暴れしてその名を全国に知らしめた高知商業の新星・西村貫輔選手ですが、まずは簡単なプロフィールから見ていきましょう。
名前:西村貫輔(にしむら かんすけ)
身長:165cm
体重:65kg
投打:右投右打
出身:南国マリナーズ
名前の読み方にちょっと迷いましたが「かんすけ」と読むようで、小学2年生の頃に大津ジュニアーズで野球を始めています。高知市立大津中学校に在籍していた中学時代には「南国マリナーズ」でプレー。
一番・ショートとして主力として活躍し、2017年のジャイアンツカップではベスト8という輝かしい成績を残していました。
このときのチームメイトにはU15日本代表に選出された和田育也選手(広島・崇徳)らがおり、今後のライバル対決にも期待がかかります。
西村貫輔(高知商業)に名将・馬淵監督もお手上げ
2018夏の甲子園で7打席連続出塁を記録した西村貫輔選手ですが、そのときの打席内容は以下のようなものでした。
- 三塁打
- 四球
- 四球
- 二塁打
- 左安打
- 三塁打
- 二塁打
連続出塁だけでもとんでもないのに、5本中4本が長打という圧巻のバッティングを見せつけています。1年生でこれですから、今後どうなってしまうんだという…!
高知商業・西村貫輔(1年)ツーベースヒット!
ヒットのほとんどが長打‼️ pic.twitter.com/GFb8oQgg5k— マツ (@baseball632) 2018年8月16日
加えて、三塁打が2本ということで走塁にもセンスを感じますよね。50メートル6秒6というタイム以上のスピードを感じさせるのは、ベースランニングの技術かもしれません。
バッティングはもちろん、俊足にも期待できる選手といえるでしょう。
初の甲子園では12打数6安打6打点(二塁打3、三塁打2)打率5割という堂々の成績を残したわけですが、1回戦の山梨学院戦で解説を務めた明徳義塾・馬淵監督も西村貫輔選手のバッティングを絶賛していました。
1年生ながら3安打3打点の高知商・西村貫輔内野手については、「けれん味がないわ。あれはいいバッターや」とたたえた。
引用:日刊スポーツ
チームを率いる上田監督も西村貫輔選手のバッティングセンスに関しては「教えるレベルを超えている」と全幅の信頼を置いていますし、本当に将来性豊かな選手で今後が楽しみです。
スカウトも注目すべき西村貫輔のポテンシャル
西村貫輔選手は日本を代表するバッターとして活躍するヤクルト・山田哲人選手に憧れているとのことで、その打撃フォームを研究して自分にも取り入れていると言います。
その甲斐あって下半身が強化されたとインタビューで話していましたが、低めのボールのさばき方なんかを見ると下半身の強さが伝わってきますね。
変化球にタイミングを狂わされたときでも粘れる強さは素晴らしいものがあります。
西村貫輔①
(南国マリナーズ→高知商)
1年夏の甲子園での全安打集
打撃成績
.500(12-6) 3二塁打 2三塁打 6打点南国マリナーズでは主に1番遊撃手としてプレーし和田育也(崇徳、U-15)等と共にジャイアンツカップベスト8を経験 pic.twitter.com/i4M8exfNG2
— おくら (@okura_NHSBC) 2018年8月17日
2018秋には高知県大会を制して四国大会4強に入っていますし、冬のオーストラリア遠征では四国選抜の三番を務めるなど注目度は増すばかりです。
一部では「小柄なのでプロはまだ早い」との声もありますが、いよいよスカウトも放っておかないでしょう…!
その打撃センス・俊足に遠投83メートルの肩なども含め身長165cmとは思えない存在感を誇る西村貫輔選手ですが、そういったポテンシャルに加え、個人的にはそのハートの強さが見事だと感じます。
というのも、2018夏の甲子園1回戦・山梨学院戦後にインタビューを受けた際、タイムリーヒットの場面を振り返って「俺が決めるという気持ちで打席に入った。注目されるのが大好き」と語ったんですよね。
おいおい、3年生でも言える選手は少ないんじゃないか?と。
1年生とは思えない強心臓ぶりを発揮していますし、強靭な精神力を持つ選手が中軸に座るというのはチームにとっても大きな安心感をもたらすことになります。
甲子園では大舞台を心から楽しめる選手が活躍しているといっても過言ではないですから、天才バッターが再び甲子園で躍動する日を楽しみに追っていきたいと思います。