2021ドラフト投手

田村俊介(愛工大名電)はドラフト期待|明徳に残らなかった理由はなぜか

2019春に愛知の名門・愛工大名電に入学した田村俊介選手が注目を集めています。

2019夏の大会で早々にエースとして背番号「1」を奪取するなど、本当に末恐ろしい選手です…!

明徳義塾中学時代から「スーパー中学生」として進路が話題になっていた二刀流ですが、最終的には高知を飛び出す決断をしましたね。

中学3年の10月には地元の中学へ転校したとのことで、明徳に残らなかった理由も気になります。

中学時代に最速140キロを記録している速球と非凡なバッティングセンスでドラフト注目の、田村俊介選手を特集していきましょう。

目次

田村俊介の出身は京都|完全試合連発の大物小学生

愛工大名電で注目を集めているスーパー1年生・田村俊介選手について、まずは簡単なプロフィールを見ていきましょう。

名前:田村俊介(たむら しゅんすけ)
身長:176cm
体重:80kg
投打:左投左打
出身:明徳義塾中学

小学時代には完全試合を連発

中学進学時には進路に明徳義塾中を選んだ田村俊介選手ですが、元々の出身は京都。中舞鶴小学校に通う傍ら「共楽少年野球クラブ」に所属していました。

6年生時にはすでに身長が172cmあったとのことで、この頃からずば抜けた才能を発揮して関西地区では有名な選手だったそうです。

ストレートの球速は125キロを記録しており、これは普通の小学生では打てませんね…。

3度の完全試合に加えて5試合連続のノーヒットノーランなど、まさに対戦相手は手も足も出ない状態だったようですが、それにしても34試合で276個の奪三振は驚異的な数字です。

打者としても3打席連続を含む30本のホームランを記録しているほか、4割6分6厘と5割近い打率も残していました。

こうして圧巻の実績を残して中学へ進んだわけですが、明徳義塾中でもその躍進は続きます。

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中学時代は明徳義塾で全国準優勝

明徳義塾中でも二刀流で活躍した田村俊介選手は、3年生となった2018夏に全国大会で準優勝を収めています。


最速140キロを超えるストレートを武器とする一方で、同じチームの146キロ右腕・関戸康介投手(大阪桐蔭)がマウンドに上がるときには一塁手として出場。

打者としても持ち前の巧みなバットコントロールでチームを引っ張りました。

四国大会準決勝でも3打数3安打の猛打賞で2打点を叩き出すなど、本当に素晴らしい選手ですよね…!

参考:関戸康介が大阪桐蔭を選んだ理由|スカウト注目右腕の球速以上の武器

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田村俊介は愛工大名電でも逸材ぶりを発揮

明徳義塾中時代までのエピソードからも野球センスを感じさせる田村俊介選手は、入学早々に愛工大名電でも実力を発揮しています。

2019年4月13日に行われた春の愛知県大会1回戦・清林館戦に一番・ピッチャーとして出場。上級生に交じって先発マウンドに上がったわけですが、まだ入学から1ヶ月も経っていないですからね…!

公式戦初マウンドでは最速135キロをマークするなど、3回を投げて無失点。4奪三振と1年生らしからぬ堂々のマウンドさばきを見せています。

ストレートの球速もさることながら元々制球力に定評があるピッチャーですし、夏の甲子園を目指す愛工大名電としても左腕として貴重な戦力になるでしょう。


また田村俊介選手の凄いところがここにあるのですけど、打者としても2打数2安打1四球と非の打ち所がありません。

これから勝ち進むにつれて好投手とも対戦することになるでしょうから、同じく二刀流として高校トップレベルの東海大相模・山村崇嘉選手との対戦があればものすごく興味深いですね…!

1年生エースとして夏の大会に挑む田村俊介選手は、愛工大名電でどのような活躍を見せるのか。マウンドはもちろん、打席での存在感にも注目していきましょう。

参考:東海大相模・山村崇嘉がホームラン量産|二刀流はどちらでプロ入りか

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田村俊介が明徳義塾に残らなかった理由はなぜ?

愛工大名電の主力選手として2021年にはドラフトの目玉になるであろう田村俊介選手ですが、やはり気になるのは進路ですよね。

石川・星稜高校などそのままエスカレート式に進学する選手が多い中、明徳義塾でプレーすることを選ばなかった理由はなぜだったのでしょうか。

愛工大名電・田村俊介選手、大阪桐蔭・関戸康介投手と二人の超中学級プレイヤーの入学を心待ちにしていた明徳義塾・馬淵監督は以下のように語っています。

「せっかく3年間をここで過ごしたんやから、もう3年間、明徳で過ごして花を咲かせたらどうや、という話はしました。でも、『よその方が強いから』と言われたら、こちらは何も言いようがない。親御さんの意向もある。隣の芝は青く見えるんやろうね……」

実際のところ、他の強豪校を選んだ理由は本人たちにしかわかりません。普通に考えて馬淵監督との会話の中ですべて胸の内をさらけ出すことも難しいでしょう。

だから「ぶっちゃけわからん」ということにはなるのですが、考え得る理由として僕は2つあると思っています。

愛工大名電1年生が逸材揃い

まず1つ目が「甲子園優勝を狙えそう」であること。もちろん名門・愛工大名電のレベルが高いことは言うまでもないですが、それだけではありません。

田村俊介選手が鮮烈デビューを飾った県大会初戦では、同じく1年生の寺嶋大希投手(安曇野穂高シニア)、野嵜健太投手(東海ボーイズ)も登板しているんですよね。


中学時代にはそれぞれ強豪チームの主力として活躍していたピッチャーが揃うわけで、今後が楽しみになることは間違いありません。

高校入学前に寺嶋・野嵜両投手との接点があったかは定かではありませんが、同年代の選手たちと示し合わせて高校を選ぶのは珍しくないことですしね。

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高知県内ではなく全国の舞台でライバルと戦いたい

もう1つの理由ですが、田村俊介選手が明徳義塾でプレーしていた頃、高知県内には「超中学級」の選手が3人いました。

田村俊介選手と同じく明徳義塾でプレーしていた関戸康介投手、そして高知中学の森木大智投手です。

関戸康介投手は146キロ、森木大智投手は150キロをそれぞれ中学で記録していることに驚愕なのですけど、中学時代には田村俊介選手も同地区のライバルとしてしのぎを削ったわけですよね。

事実として、3人の存在は全国的にも注目を集めていました。


ありえないハイレベルな戦いが高知で繰り広げられていたものの、言い方を変えると「県内でどちらかが敗退する」ことになります。

つまり、全国の舞台で並み居る強豪を相手に自分を高める機会を逸すると。

正直なところ全国大会の決勝で当たっても異論はない対戦カードだったと思いますし、甲子園での再戦を誓ってそれぞれが別地区の強豪校へ進んだと考えてもおかしくないでしょう。

もちろん明徳義塾に残り、県大会でライバルと対峙する選択肢もあったのだとは思いますが、いち高校野球ファンとしては甲子園で対戦が観られる可能性があることをただただ嬉しく思います。

参考:森木大智(高知)にドラフト12球団1位指名を期待してしまう4つの理由

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愛工大名電・田村俊介はドラフトにも期待

早くも2021ドラフトに期待がかかる逸材は、二刀流としての伸びしろにも注目が集まります。

おそらく明徳義塾中時代と同様に、マウンドに立たないときは一塁手として出場していくことも増えていくでしょう。

1年生なので着実に力を蓄えてほしいと願う反面、1年生だからこそ全国の舞台で躍動してほしい気持ちもあります。

明石商業・中森俊介投手なんかも2018夏の甲子園で146キロを投げ込み、スーパー1年生として一気に注目を集めましたしね…!


2019秋からはさらに主力としての期待が大きくなるでしょうし、愛知県大会の主役になる可能性も十分でしょう。

また、小・中と所属チームでキャプテンを務めている人間性も非常に魅力的です。

小学生時代を指導した西川幸満監督もチームのことを第一に考える優しさを評価していましたし、野球への姿勢もすごく真っ直ぐな選手なんですよね。

田村俊介選手の今後の活躍と成長に期待して、応援していきたいと思います。

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