全国屈指の強豪・大阪桐蔭で1年生秋から三番に座る西野力矢(にしの りきや)選手は、「ごんちゃん」と呼ばれ先輩やチームメイトからも愛される存在です。
公式戦デビューとなった2018大阪府高校野球秋季大会の1回戦・堺工科高校戦では満塁ホームランを含む2本の本塁打を放つなど、中学時代に通算35本塁打を記録している逸材ぶりを発揮していますね…!
プロのスカウトからも注目を集めていますが、優れた打撃技術で2020ドラフトにも期待がかかります。
新チームで巻き返しをはかる大阪桐蔭の注目打者・西野力矢選手について特集していきたいと思います。
参考:大阪桐蔭の2020新入生は?メンバーは逸材揃いで過去最強との声も
目次
ドラフト注目の西野力矢は中学通算35ホームラン
大阪桐蔭入学時には100kg近い体重
身長180cm・体重86kgと恵まれた体格の西野力矢選手。
現時点でもがっしりとした体格の選手ではあるものの、大阪桐蔭入学時にはなんと体重が98kgあったんだとか。
そこから12キロの減量は常勝軍団の練習の厳しさを感じさせますが、締まった身体つきとなり一層の飛躍に期待がかかります。
元々の身体つきからも、西野力矢選手のスケールの大きさを感じますね!
中学時代からホームラン打者
紀の川市立粉河中学に在籍していた中学時代には南大阪ベースボールクラブでプレー。
通算35本のホームランを記録しており、当時からスラッガーとしての才能を感じさせていました。
西野選手にソロホームランが出て大阪桐蔭8―1大商大堺
西野選手は昨年秋から数えて豊中球場で3本目のホームランです pic.twitter.com/2fBvcPNZLx— tomo (@SK_TH5191) 2019年4月27日
愛嬌のある容姿と豪快な打撃スタイルから「おかわりくん二世」と、大阪桐蔭OBの中村剛也選手(西武)と比較されているあたりすでに大物感を漂わせていますね。
1年生でのホームランは満塁弾を含む通算10本と高校入学後も長打力を示しているわけですが、数字以上に評価が高いのが西野力矢選手の特徴とも言えます。
バッティング技術が高い右の強打者だけに、甲子園で大暴れするようなことがあれば一気に全国にその名を轟かせることになりそうです。
大阪桐蔭・西野力矢は東海大相模戦で3三振
強打を誇る大阪桐蔭で1年生から主軸を任されている西野力矢選手。
打撃センスに期待がかかることは間違いなく、藤原恭大(ロッテ)や根尾昂(中日)を擁して全国制覇を果たした2018夏のエピソードも見ものです。
ベンチ入りこそならなかった西野力矢選手ですが、夏の大阪大会直前に行われた神奈川・東海大相模との練習試合では西谷浩一監督の抜擢を受け、最上級生に交じって試合に出場。
結果は3三振と全国トップレベルの強豪を相手に現実を突きつけられましたが、このエピソードからも大阪桐蔭を背負う打者としての期待が垣間見えるんですよね。
西谷監督はこの試合を「1年で一番大切な練習試合」と位置付けており、3年生も最後の夏を前にして緊張感に包まれていることは想像に難くありません。
そんな空気の中、練習試合とはいえ東海大相模との対戦を経験したことは西野力矢選手の今後に大きな影響を与えるでしょう。
大阪桐蔭・西野力矢、タイムリーツーベースヒット😎⚾✨ pic.twitter.com/cX54bcxish
— やすぽんくん(新垢) (@yasumaro_0421) 2019年7月21日
また、この試合では東海大相模も四番に同じく1年生のスラッガー・西川僚祐外野手を据えていたことも見逃せないですよね!
監督同士が込めた意図が両校にどんな結果をもたらすのか、ドラフト注目の二人の強打者のこれからが非常に楽しみです。
参考:西川僚祐はドラフト確定の逸材|高校通算ホームラン記録は更新なるか
大阪桐蔭・西野力矢がドラフト注目の理由
技術で運ぶホームラン
西野力矢選手は2020ドラフトにも期待がかかる強打者ですが、力任せのバッティングとは一味違います。
スイングには柔軟性もあり、バットに「乗せる」のがものすごく上手なんですよね…!
2018秋季大阪大会1回戦では2本のホームランで7打点をマーク。
さらには3回戦の金光大阪戦でもバックスクリーン左へ運ぶなど、大会を通して17打数9安打12打点の大活躍を見せました。
西野力矢くんのホームラン!
春季大阪大会 4回戦 豊中球場
大商大堺1-11大阪桐蔭(5回表コールド) pic.twitter.com/ZxIaK6vJoe
— スポーツROOTS (@kebee73) 2019年4月27日
変化球にタイミングを崩されても軸足で我慢する強さがありますし、打撃技術で運ぶホームランは素晴らしいものがあります。
巨人の渡辺スカウトが「長打力は天性のものがある」と評価すれば、ヤクルトの阿部スカウトも「打撃のスケールが大きい」とコメント。
スイングスピードもさることながら、打撃技術の高さからは目が離せませんね!
2019夏には惜しくも甲子園出場を逃したものの、同じく大阪桐蔭で将来有望と見られている船曳烈士選手らと並ぶ新チームの打線にも注目です。
参考:大阪桐蔭・船曳烈士は中田翔を超えるか|ドラフト注目の長距離砲
高い打率を残せる
西野力矢選手はホームランを量産する長打力に加え、高いアベレージにも注目です。
長打力だけでなく、状況に応じて確実にヒットを狙える当たりにも強みを感じますね…!
公式戦での打率は5割を超えるなど、驚異の打率を残していることは見逃せません。
西野力矢選手、まだ2年で公式戦14試合で.509、4本塁打、27打点は凄いですね。
大阪桐蔭で1番打率が高いと思われます森友哉選手の公式戦通算が177打数87安打 .492、10本塁打、46打点。
これからはマークもされて大変と思いますけど、さらに打って欲しいです。楽しみです😊 https://t.co/6bs7yxfDHV
— 古代の浪漫 (@kDp6sbxkBFFDEcy) 2019年7月14日
中学時代に日本代表で活躍した池田陵真選手らも2019新入生で加入していますし、2019秋からの大阪桐蔭の巻き返しには大いに期待したいところ。
その中心となる西野力矢選手を、引き続き追いかけていきたいと思います。
参考:大阪桐蔭・池田陵真は右の森友哉|中学日本代表の四番は主軸に座るか
大阪桐蔭の西野力矢は明石商・中森からホームラン
センバツ甲子園出場に関わる2019秋の近畿大会で、西野力矢選手は明石商業の中森俊介投手からホームランを放ちました。
2020ドラフト候補同士の対戦としても注目を集めていたこともあり、見応えのある対決でしたね…!
ドラフトの目玉とも言われている中森投手のボールを右方向へホームランにしたのは、西野力矢選手の打力を改めて示したとも言えます。
西野くんスリーランで同点!!
明石商3ー3大阪桐蔭#近畿大会 #高校野球 pic.twitter.com/kX2fdm9uNb— 熱闘☆高校野球垢 (@ham9_w) 2019年10月27日
共に中心選手として活躍している仲三河優太選手もそうですが、本当に選球眼が良いんですよね…!
そのため相手投手としてもストライクを取りに行ったボールで痛打を浴びることが多くなる印象を受けますし、空振りが極端に少ない点も西野力矢選手の強みと言えるでしょう。
参考:仲三河優太(大阪桐蔭)はドラフト注目|中学日本代表は怪我で野手転向?
episode:西野力矢の兄はミキハウス
最後に余談ですが、西野力矢選手はお兄さんも野球選手です。
お兄さんは大阪商業大学堺高校を卒業後、ミキハウスにてプレーしていますね。
お兄さんの詠吉(えいきち)さんはキャッチャーを務めているようで、ユニフォーム姿の雰囲気が似ていますね…!
詠吉さんは甲子園出場の経験はなく、大阪桐蔭の主軸として活躍する弟がその舞台に立つ日が待ち遠しいでしょう。
その分も力矢選手が沸かせてくれることに期待して、応援していきたいと思います。