2019ドラフトに注目が集まる創志学園の西純矢投手は、U18野球日本代表にも選出され活躍に期待がかかります。
最速154キロを誇るストレートを武器とする本格派で、将来が本当に楽しみな選手の一人。
また野茂ジャパンに選出されるなど、中学時代から全国区のピッチャーだったんですよね…!
若くして亡くなった父への想いを胸に戦う、創志学園の西純矢投手を特集してみました。
目次
西純矢は中学時代から日本代表として活躍
野茂ジャパンに選出
2019侍ジャパンに選ばれた広島出身の西純矢投手は、中学時代にも日本代表を経験しています。
廿日市市立阿品台中学の出身で、硬式野球チーム「ヤングひろしま」に所属。
中学2年時には全国大会でも優勝を果たしており、中学3年時には実力が高く評価されて野茂ジャパン(2016JUNIOR ALL JAPAN)に選出されました。
このときのアメリカ遠征で国際試合も経験していますから、大舞台でも堂々としたピッチングを見せるのも納得ですね!
創志学園の2年生エース西純矢くんが創成館戦で散発4安打16奪三振無四球で完封!!圧巻の奪三振ショーをどうぞ!!! pic.twitter.com/eurnlaBHNU
— M (@mizuken_sports) 2018年8月9日
ちなみに同じくドラフト注目の東邦・石川昂弥選手とは野茂ジャパンでチームメイトとして戦っていますから、高校日本代表での戦いにも注目したいところです。
参考:石川昂弥(東邦)のドラフトは野手で上位|中日の1位指名にも大注目
球速140キロ超えのストレート
2019夏に自己最速となる球速154キロをマークした西純矢投手は、中学時代から物凄いストレートを投げ込んでいました。
136キロだった最速を野茂ジャパンで更新し、球速は142キロにまで上ったんですよね!
中学時代に球速が140キロを超えていたあたりを見ても、西純矢投手の逸材ぶりがわかります。
野茂ジャパンで主将を務めた智弁和歌山・黒川史陽選手らと、3年後に共にドラフトで注目されていることも見事のひと言です…!
参考:智弁和歌山・黒川史陽は中学でも関西一|ドラフト注目主将は野茂ジャパン
ドラフト注目の創志学園・西純矢は球速だけじゃない
鋭く曲がるスライダー
創志学園の西純矢投手は154キロの球速を誇るストレートに注目が集まる一方で、変化球のキレも高く評価されています。
特に鋭く曲がるスライダーは一級品で、空振りを量産するこのボールには全国の高校野球ファンが沸きましたね!
阪神1位指名
西純矢法政安本への投球
決め球の縦スラ
指にかかった低めの速球は魅力的 pic.twitter.com/DexPgi9LBp— さも@藤浪警察(`・ω・´) (@samoa1919191919) 2019年10月18日
今日の試合は本当に凄かった。
あのストレートとスライダーはエグい。
相手監督からも最高の投手と試合後に言われてたくらいだからね。
次の下関国際とも良い試合をお願いします。#西純矢#創志学園 西— BiSHとともに (@biSH_SHANK_Hyde) 2018年8月9日
中学の日本代表でも野茂英雄さんから教わったフォークボールを2日で習得したエピソードがありましたが、器用さも兼ね備えているピッチャーであることがわかります。
ドラフトの目玉でもある大船渡・佐々木朗希投手を引き合いに出し、「佐々木ほどの真っ直ぐは自分にはない」と話しているものの、西純矢投手も間違いなくドラフトで注目を浴びるでしょう。
参考:佐々木朗希が中学時代に経験した挫折|ドラフト注目右腕の苦悩と涙
課題だった波も克服
また西純矢投手は素晴らしいボールを持っているものの、好不調の波が課題とされてきました。
実際に良いときと悪いときがハッキリしており、投球内容にムラがある面はスカウト陣も懸念していたんですよね。
ただ、甲子園出場こそならなかったものの、2019夏の戦いで大きな成長を示したこともまた事実です。
先発:西純矢投手
6回96球被安打4
7奪三振1四球1失点#U18WorldCup #侍ジャパンU18 #創志学園 #西純矢 pic.twitter.com/LjOFA8cK7f— KOBAYUU (@kobase0807) 2019年9月15日
3年生になって自覚が芽生えたこともあるかと思いますが、以前と比べて格段に大人の投球をするようになりました…!
完成度の高さで注目を浴びている星稜・奥川恭伸投手らと共に戦うU18野球日本代表の戦いは非常に楽しみですね!
参考:奥川恭伸が中学時代に見せた大器の片鱗|ドラフト注目右腕の根底にあるもの
ドラフト注目・西純矢は父親への想いも胸に戦う
創志学園の西純矢投手はピッチャーとしての資質もさることながら、父親である雅和さんのエピソードも応援したくなります。
西純矢投手の父・雅和さんは2017年10月に45歳の若さで他界されました。
死因は脳幹出血だったとのことですが、あまりに早い別れに大きなショックを受けたことは想像に難くありません。
冒頭の野茂ジャパンの動画にも父・雅和さんとの会話がありますし、幼少期にプロ野球観戦に連れて行ってもらったことが西純矢投手の原点なんですよね。
中学卒業時には関東の強豪校からも声が掛かったものの、治療中だった父の近くにいるために広島から近い岡山の創志学園を選んだ背景も、何とも胸が熱くなります。
創志学園 西 純矢投手②
夏の激闘を終えて
支えてくれたのは 仲間
「自分が小学生の時
プロ野球の試合をよく見に行ってて
自分も
そういう
夢を与え(られ)る選手になりたい。」
#創志学園#西純矢 pic.twitter.com/MaZV2Cm5wJ
— のん (@hitto0611) 2019年8月19日
自分が夢を与えられる側になりたいとの意気込みは、ぜひプロの世界で叶えてほしいですね。
帽子のつばには「10.11」と命日を記載し、父への想いも胸に戦う西純矢投手。
ドラフトに期待すると共に、これからの活躍を心から応援していきたいと思います。