2019春のセンバツ準優勝の習志野でエースとして活躍する、プロ注目の飯塚脩人(いいづか しゅうと)投手。
右腕から繰り出すストレートの球速は150キロを誇り、夏の甲子園での戦いにも注目が集まります。
ドラフト候補となった現在では考えられないものの、中学時代には控え投手で外野を守っていた選手なんですよね。
習志野高校で20キロ以上も球速が伸びた理由はどこにあったのか。ドラフト注目の飯塚脩人投手を詳しく見ていきましょう。
目次
飯塚脩人は出身中学で控え投手だった
飯塚脩人投手は千葉県習志野市の出身で大久保小学校を卒業し、中学時代には習志野第二中学校に通っていました。
軟式野球でプレーしていた飯塚脩人投手は中学で特に目立った実績はなく、エースとしてマウンドに上がった経験もありません。
3番手だっただけに習志野高校に進学するときにも「自分で通用するのか」と悩んだそうで、ドラフト注目となった現在の姿からは想像がつかないですよね…!
やはりこの2人。山ちゃんと飯塚だよねえ#習志野 pic.twitter.com/cLhhkHIIz4
— みゆ (@miyumaru_19) July 27, 2019
控えのピッチャーとして外野を守ることが多かったそうで、当時の球速は120キロほど。
ここから習志野高校で大きく変貌を遂げたことも、飯塚脩人投手を語る上で欠かせないエピソードだと感じます。
ドラフト注目・飯塚脩人の球速が20キロ伸びた理由
徹底した走り込み
習志野高校で20キロ以上も球速アップしてドラフト注目右腕となった飯塚脩人投手ですが、中学卒業時には体重が80kgあったんだとか。
習志野高校に入学して周囲とのレベルの差を痛感したところから、1年生だった2017年には徹底して走り込みを行ったと言います。
その甲斐あって1年秋には70kgを切るところまで体重が落ちたそうですが、身体が絞られたことに加えて下半身も随分と強化されたでしょうね!
上半身に頼りきりだった投球フォームも徐々に変わっていきます。
プロになった先輩の存在
飯塚脩人投手の投球フォームの変化において見逃せないのが、先輩であった古谷拓郎投手の存在です。
飯塚脩人③ 最速148㌔右腕
(習志野二中→習志野高校)
3年春選抜 全奪三振ハイライト
投球成績 5試合
24回 被安打14 奪三振22
与四球5 防御率1.13 pic.twitter.com/1bo6xLSTlI— おくら (@okura_NHSBC) April 3, 2019
2018ドラフトでロッテから6位指名を受けてプロ入りを果たした右腕ですが、この古谷拓郎投手からフォームについて学んだことで球速だけでなく制球力も高まったと言います。
下半身を強化する重要性に関しても説かれたようで、飯塚脩人投手の球速が急激に伸びた背景としてプロ注目投手が近くにいたことは見逃せないですね!
際立つ負けん気の強さ
中学時代に120キロ台だった球速が150キロですから、その背景に厳しいトレーニングがあったことは想像に難くありません。
飯塚脩人投手は強い精神で乗り越えてきたわけですが、マウンド上でも魅せる「負けん気の強さ」は急成長において大きく影響したように感じます。
習志野 飯塚1くんのガッツポーズが、厳しい試合だったことを如実に物語っていると思う。いいピッチャーだ‼️ pic.twitter.com/vRXtDINRzM
— かれんぱぱ (@sakuraojisan1) October 21, 2018
中学時代に3番手だった悔しさや、高校入学当初に味わった劣等感など、それらが飯塚脩人投手の原動力としてきっと必要なものだったのでしょう。
そんな経験があるからでしょうか。飯塚脩人投手はマウンドで野手に見せる気配りも素晴らしいものがあるんですよね!
2年春に147キロをマークした智弁和歌山の右腕・小林樹斗投手も高校に入ってから急激に球速を伸ばしていますが、飯塚脩人投手のこれからも本当に楽しみです。
高いポテンシャルを秘めた本格派だけに、伸びしろにも期待していきましょう。
参考:小林樹斗(智弁和歌山)は球速の伸びが異質|中谷監督が大絶賛するワケは
習志野・飯塚脩人はドラフト期待の本格派
球速150キロを誇る真っ直ぐ
習志野のエースとして君臨する飯塚脩人投手はドラフトにも注目で、特にストレートの球威は見逃せません。
球速は150キロを記録していますが、大舞台に強い投手だけに夏の甲子園でも自己最速更新は十分にありえそうですね…!
自己最速の150キロ出したのに、実況と解説からフルシカトされる習志野のエース飯塚くん😂😂😂#高校野球 #高校野球千葉大会 #習志野 #習志野高校 pic.twitter.com/Cmx6ha2xvH
— 永野芽郁 (@Shimokawa0916) 2019年8月4日
2019夏の千葉大会では23回を投げて20奪三振と、イニング数と同等の三振にも期待できる投手です。
ピンチでギアを上げた際の真っ直ぐは見ものですから、ぜひ注目していきましょう。
甲子園では高松商・香川卓摩投手や関東一・谷幸之助投手ら、同じくドラフト注目投手との対決にも期待です!
参考:関東一・谷幸之助はドラフトなるか|球速150キロ目前の未完の大器
鋭く変化するスライダー
ストレートと並んで飯塚脩人投手の強みとなるのが、キレのあるスライダーです。
習志野 飯塚くん
最終回に登板!! pic.twitter.com/4S5Ipr2wA9— ちゃん宮 (@chanmiya_4) July 18, 2019
左打者のインコース・右打者のアウトコースへの精度も高く、このボールをしっかりと低めに制球できるかは習志野の躍進にも大きく影響するでしょう。
テンポよく投げ込むピッチャーだけに、変化球のコントロールにも注目していきたいですね。
四番を打つ櫻井享佑選手ら2年生も多く、習志野の勝ち上がりにはプロ注目右腕の活躍が不可欠ですから、甲子園での投球を楽しみに応援していきたいと思います。
参考:習志野・櫻井享佑に感じる四番の資質|祖父への想い胸に大きく羽ばたけ