<2019注目選手>

履正社・清水大成の中学時代は無名|ドラフト注目左腕に成長した理由

激戦区の大阪大会を制して2019夏の甲子園出場を決めた履正社のエース・清水大成(しみず たいせい)投手。

最速145キロのストレートを武器に高校トップクラスの左腕としてドラフトにも注目が集まりますが、中学時代に所属していた「篠山ベースボールネットワーク」ではU15日本代表や全国大会出場などの経験はありませんでした。

ほぼ無名に近かった清水大成投手がドラフト注目のピッチャーに成長した理由は何だったのか。

甲子園でも期待がかかる履正社・清水大成投手を特集してみました。

 

目次

清水大成の中学時代を振り返る

目立った実績はなかった

清水大成投手は兵庫県丹波市の出身で、丹波市立氷上中学に通っていました。

その中学時代にはヤングリーグの篠山ベースボールネットワークに所属していましたが、U15日本代表や全国大会の出場といった経験はありません。

そこから全国トップクラスの左腕にまで成長したのは見事としか言いようがないですよね…!

履正社のエースとなった2019夏の甲子園でも快投に期待がかかります。

出身チームでは一塁手を兼任

清水大成投手はベースボールネットワークに所属していた中学2年時には投手と一塁手を兼任していました。

本格的に投手として練習を始めたのが中学3年だったとのことですから、ここから目覚ましい成長曲線を描いた投手と言えるでしょうね!

それを裏付けするように履正社では1年の2017夏からベンチ入りしていますし、中学時代は無名とはいえ高いポテンシャルを秘めた投手であったことは間違いありません。

ただ、その中学時代をさらに見ていくと、清水大成投手がドラフト候補に成長したのも納得でした。

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履正社・清水大成がドラフト注目に成長した理由

中学時代に土台は作られた

清水大成投手は中学時代に華やかな実績はなかった一方で、成長を遂げるための土台が作られたのもまたこの時期でした。

出身のベースボールネットワークでは高校以降の活躍を見越したトレーニングに重きを置いており、走り込みをはじめ基礎的な練習が非常に多かったといいます。

つまり履正社で清水大成投手が見せるピッチングは、このときの地道な下積みによって作られたということなんですよね!

投球の際の下半身の粘りなどからも愚直な取り組みを続けてきたことが見てとれますし、中学時代から全国区だった選手たちとはまた違った魅力を感じさせます。

2019春に横浜高校に入学した140キロ左腕・金井慎之介投手も、中学時代には土台作りを重点的に行っていましたから、この時期でいかに積み重ねるかは高校以降の活躍に大きく影響することがわかりますね。

参考:金井慎之介(横浜)の球速はまだ伸びる|中学時代に完投0の理由が凄い

敗戦を糧に進んだひたむきな姿勢

中学での取り組みもさることながら、履正社での悔しい経験も清水大成投手の成長を加速させています。

2018夏には甲子園優勝を果たした大阪桐蔭と大阪大会で激突するも、清水大成投手は1つのアウトも取れずに降板したり。

同じく2018秋の近畿大会・龍谷大平安戦でも、4点を追う4回からチームに勢いをつけるためマウンドに送り出されたものの、ホームランを浴びたほか押し出しでコールド負けを喫しました。

屈辱的な敗戦であったことは想像に難くないですが、清水大成投手自身も試合後には「負けて良かった」と思えるような、成長した姿を見せつけることを決意したそうです。

ドラフト注目の左腕が作り上げたプロセスにこういったハングリー精神が影響しているのは素晴らしいと感じますし、高校野球の集大成を夏の甲子園で見せてほしいと強く思います…!

全国のライバルの存在

清水大成投手の口から直接語られたわけではありませんが、ドラフト候補にまで成長を遂げたのは同世代にひしめく好左腕の存在も大きかったのではないでしょうか。

横浜・及川雅貴投手に興南・宮城大弥投手ら本格派左腕がU18日本代表候補としても常に騒がれており、否が応でも意識せざるを得ない部分もあったように感じます。

奇しくも及川投手・宮城投手は予選での敗退が決まっていますが、彼らと並んでドラフト注目左腕として注目を集めてきた清水大成投手には甲子園での活躍を大いに期待していきましょう!

参考:興南・宮城大弥がドラフト上位と評される理由はチェンジアップにある

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まだまだ伸びる球速

プロのスカウトからも高い評価を受けている清水大成投手ですが、やはり投球の軸は素晴らしいノビを見せるストレートでしょう。

2019夏の大阪大会までで球速は145キロを記録しており、甲子園で自己最速を更新する可能性も十分にあります。

身長176cm・体重73kgとバランスのとれた体格ではあるものの、今後さらに身体が大きくなることを考慮すると更に球速は伸びるでしょうね!

右打者へのクロスファイヤー

また清水大成投手はストレートの球威はもちろん、制球力も非常に素晴らしいものを持っています。

際どいアウトコースでストライクが取れることもそうですが、特筆すべきはインコースへの厳しいボールでしょう。

右打者の懐を抉るクロスファイヤーは非常に精度が高く、高校生レベルでは攻略が難しいボールとも言えます。

キレのある変化球

履正社のエースはストレートだけではなく、変化球も見ものです。

清水大成投手の球種としてはスライダー・カーブ・チェンジアップなどを投げ分けますが、120キロ前後のスライダーとストレートのコンビネーションで空振りを量産していきます。

1年時には大阪桐蔭の強打者・藤原恭大選手からも三振を奪っていますね!

2019夏の大阪大会では32イニングで45個の三振を奪うなど、抜群の奪三振率を誇るあたりも楽しみですね!

カーブ・チェンジアップに関しては球速が110キロほどのため真っ直ぐとの球速差は30キロ以上になることもありますから、緩急を上手に使うピッチングにもぜひ注目していきましょう。

イケメン投手としても人気

投手としての才能はもちろん、注目ポイントの最後に、清水大成投手はルックスの面でもかなり人気が高いピッチャーであることも見逃せません。

イケメン投手としてファンが多い投手ですから、夏の甲子園も大いに沸かせてくれそうですね…!

主戦としてマウンドに上がる以上はテレビに映る機会も必然的に増えるわけですが、今年の履正社は非常にチーム力も高く、最後の夏を勝ち進むことで清水大成投手の人気はさらに上がるのではと思います。

甲子園球場を巻き込んで流れを作る上で「人気」も大きな武器になることは言うまでもないですし、イケメンエースとしても存分に存在感を放ってくれることに期待しています!

豪快なスイングを見せる左の大砲・小深田大地選手ら打線も強力ですから、履正社の躍進にも注目していきたいですね。

参考:履正社・小深田大地は中学で野茂ジャパン|ドラフト期待の大砲に注目

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