コラム

近江高校の背番号6・井口遥希に惚れた

「一番・サード・井口くん」

2021夏の甲子園。近江ブルーの攻撃は、このアナウンスから始まる。

滋賀代表・近江高校の背番号6番、井口遥希選手。なんかもうこの選手から目が離せなくなってしまったので、超個人的な視点で記事を書く。

高校野球ファンを強烈に惹きつける何かが、彼にはある。

※マジで主観な上に妄想癖がハンパないのでその点はご容赦ください

目次

近江高校の背番号6・井口遥希に惚れた

過去最多となる7回の雨天順延があった2021夏の甲子園。降雨コールドなど含め様々な議論がなされているが、個人的には「甲子園で高校野球を開催してくれてありがとう」の一言である。

2020年の中止があったから余計にだろうか。例年以上に感動の波がエグい。日々おこなわれる熱戦に、誰の親でもないのに日々涙している。

きっと全国の高校野球ファンも僕と同様、テレビの前、あるいはパソコンの前で涙腺をぶっ壊されてるんじゃないだろうか。熱中症になったら困るから、ぜひアクエリを手元に置いてほしい。

さておき、そんな激戦続きの甲子園をずっと見ていて、近江高校の背番号6・井口遥希選手に惚れた。

近江を引っ張る中心選手として、ぜひ注目してほしい内野手である。

近江・井口遥希は何が凄いのか

近江高校の中心メンバーである井口遥希選手。何が凄いのかって全部だ。

優れたミート力を誇り、出塁率が高い一番打者だけに、相手チームとしては厄介極まりないだろう。

且つ、チャンスでしっかり仕事をするあたりもいい。

一方の守備でも、複数のポジションを守れる。2019年に見たときはセカンドだったが、その後はショート、そして2021夏の甲子園では主にサードのポジションを務めている。

素晴らしい野球センスを持っている選手であることは、試合前のシートノックでも十分に伝わる。

井口遥希選手の実力に関しては、僕よりもずっと優れた目を持つ人がたくさんいるのでそちらにお任せするとして。

個人的に惹き込まれたのは、彼の「顔」だ。

グラウンドで見せる「顔」

イケメンである。

井口遥希選手は、シンプルにかっこいい。

ただ、そんな話をしたいわけではもちろんなくて、彼の何がすごいかって「笑顔」だと僕は思う。グラウンドで見せる笑顔が、チームにもたらす影響は超絶大きいと思うから。

たとえばサードのポジションで内野ゴロをさばいたとき。周りに向けてニコッと笑う。

「今のは結構危なかったぜーーー」

と、はにかむときもあれば

「全部俺のところに打たせてもいいんだぞ?」

と言わんばかりに自信満々な表情を見せるときもある。

もし甲子園球場の撮影スタッフの方にこの記事が届くのなら、ゴロを処理したあとの表情をぜひ抜いてほしい。全俺が泣きます。

あるいはヒットを打った後も、ベンチに向けて「オラ行くぞ!」という気合の入った表情を見せる。そのあと、ニカっと笑う。

大ベテランの近江・多賀章仁監督は「今年は春山のチーム」と春山陽生主将の人間力を高く評価されているが、同時に井口選手も攻守でチームを引っ張る一人だと感じる。

若い内野陣の精神的支柱

そして近江の内野陣は若い。

1年生ショートの横田悟選手に、セカンドを守る津田基選手は2年生。強豪・近江のスタメンを張っている事実を見れば言うまでもないが、ポテンシャルの高い内野手である。

ただ、実力がある下級生が普段の、あるいはそれ以上のプレーが出来る背景には先輩選手の存在があると僕は思う。経験上、下級生のレギュラーは上級生の想いも背負いすぎる側面があるから。

近江の内野陣で言うなら、まさに井口遥希選手がその役割を担っているように感じるのだ。

「さとる!落ち着いてやればお前は大丈夫だから!(呼び方は横田?)」

「もとき!ナイスプレー!(呼び方は津田なの?)」

甲子園球場で観戦できないのが残念ではありつつ、そんな声掛けをしてそうな雰囲気がプンプン漂っている。実際、伝令が走った後、マウンドから各々の守備位置に戻る際には横田選手やピッチャーの山田陽翔投手に声をかけている場面は映像でも見てとれた。

こういう選手がいるチームは、強い。

幻のホームランは、幻じゃなかった

さて、ここまで読んでくださった優しい野球人のあなたに1つお願いがある。

ただの高校野球ファンとして、ぜひこのホームランは記憶に残しておいてほしいと強く想う。あわよくばSNSで拡散されてほしいと勝手に願い、バーチャル高校野球さんの動画を貼る。

豪雨によってノーゲームになった日大東北との一戦で、井口遥希選手が放ったホームランである。本来であれば大会10号になるはずだったこの一発は、雨で試合が流れたために「幻のホームラン」になった。

ルールはルールである。これから球児にとって良い方向に改善されることは願うものの、今大会はひっくり返らない。

ただ、だからこそ、僕らのような高校野球ファンが絶対に記憶に残しておくべき一打ではないだろうか。

少なくとも、僕個人としては2021夏の甲子園のハイライトとして刻ませていただくし。確かにスタンドに叩き込まれたあのホームランは、語り継がれることで「幻」ではなくなるとも思う。

幻のホームランが、幻じゃなかったことになったら、なんかめっちゃ良くないですか?

2021夏、近江の井口遥希に惚れた。

素晴らしいプレーをありがとう。これからもずっと応援しています。

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