兵庫の強豪・明石商業で2年の2019秋からベンチ入りしている中野憂翔(読み方は「なかの ゆうと」)選手。
背番号2をつけていたものの、二番手投手として素晴らしい働きを見せているんですよね。
ストレートの最速は130キロ台ながらもキレがあり、鋭い変化球と制球力で打者を抑える期待の右腕です。
明石商業投手陣のキーマンとしても注目が集まる、中野憂翔投手を特集していきましょう。
目次
明石商業・中野憂翔は投手として球種に注目
2020シーズンも投手としてマウンドを任されるであろう中野憂翔投手ですが、魅力はやはりキレのある変化球です。
2019秋の大会でもカット気味の球種を巧みに使い、相手打者の芯を外していくピッチングが印象的でした。
公式戦での登板は11回2/3と投球回数はそこまで多くないものの、防御率1.54の好成績を残していますね!
与えた四死球がわずかに「2」と制球力が高いことも、中野憂翔投手の大きな強みと言えるでしょう。
明石商中野投手に交代
中森投手レフトに レフト福井選手ライトに ライト宮城選手セカンドに pic.twitter.com/iNkNIu9Hop— 300bamboo (@300bamboo) September 21, 2019
2019秋の兵庫大会決勝戦・報徳学園戦では四回途中から登板し、緩急をつけた投球で4安打1失点の好投を見せました。
試合には惜しくも敗れたものの、投手としての資質が改めて感じられた試合だったなと。
狭間善徳監督も「ボールを動かせられる」と評していますし、2019世代も二番手として活躍した杉戸理斗投手の存在は大きかったですからね!
2020世代では中野憂翔投手のピッチングに期待したいところです。
明石商業・中野憂翔は奪三振にも期待
中野憂翔投手は打たせて取るピッチングにくわえ、奪三振の多さも見ものです。
2019秋の大会ではキレの良い変化球を活かしたピッチングで、11回2/3を投げて投球回数に近い10個の三振を奪いました…!
変化球に加えて、ストレートも2019秋の時点で最速138キロをマーク。
驚くような球速ではないもののキレがありますし、際どいコースを突けるピッチングは見ものです。
身長168cm・体重69kgの体格がもう一回り大きくなり、球速がさらに伸びてくれば三振の数もさらに増えてくるでしょうね!
明石商業では元々捕手としてプレーしていた中野憂翔投手ですから、配球の組み立てにも注目しつつ甲子園での躍動に期待です!
中野憂翔は中学時代にも高砂シニアで投手
2019秋から本格的に投手を始めたという中野憂翔投手ですが、中学時代にも投手を経験している選手です。
右投げ左打ちの中野憂翔投手は朝来市立生野中学校の出身で、硬式野球チームの高砂シニアに所属。全国出場などの目立った成績は残していないものの、中学時代は投手も務めていたんだとか。
明石商業では2019秋に背番号2で捕手としてベンチ入りを果たしましたが、投手としての才能が開花しつつありますね…!
2020ドラフト注目の来田涼斗主将をはじめ野手陣にも素晴らしい選手が並びますから、投手力の底上げが出来ると甲子園優勝も夢ではありません。
参考:来田涼斗がドラフト上位の理由|大阪桐蔭より明石商業を選んだ強さとは
中野憂翔のピッチングは明石商業躍進の鍵を握る
投手として注目が集まる中野憂翔投手ですが、明石商業の躍進にはこの選手の成長が不可欠です。
ドラフト注目で全国屈指の151キロ右腕・中森俊介投手は間違いなく逸材ですが、どんなに素晴らしいピッチングをしても一人の投手で勝ち上がるのは難しいんですよね。
中野くん
「うちには絶対的エースの中森がいる。他のピッチャーでその中森が投げるイニングをできるだけ減らしたり楽にしなければならない」
というようなことを話していました。
やはり2枚看板3枚看板とできるところは強いですからね。— 栄冠〜甲子園への道〜 (@Koshien_91_101) October 7, 2019
実際に投球制限も導入されますし、勝ち抜いていくためには二番手投手となる中野憂翔投手も必然的に2019秋より多くのイニングを投げる必要があるでしょう。
2020シーズンの明石商業でキーマンとなる一人でもありますから、この先の成長に期待しつつ中野憂翔投手を追い掛けていきたいと思います。
参考:中森俊介(明石商業)はドラフト注目|球速以上の完成度は世代随一