東北の古豪・磐城で2年秋からエースを務めている沖政宗(読み方は「おき まさむね」)投手。
球速140キロを超えるストレートと、キレのある変化球を武器にする本格派右腕です。
2019秋の新チームになってからの防御率は驚異の0.90を記録し、東北大会ベスト8の大きな原動力になりました。
2020ドラフトにも期待がかかる、磐城のエース・沖政宗投手について特集していきましょう。
参考:磐城の2020メンバーと注目選手|盤石エースに野手陣も期待
目次
沖政宗は小中学時代から逸材ぶりを発揮
小学では楽天ジュニア出身
右投げ右打ちの沖政宗投手はいわき市立平第三小学校の出身で、小名浜少年野球教室で野球を始めました。
小名浜少年野球教室ではチームの中心選手として活躍し、小学6年時には厳しいセレクションを通過して見事に楽天ジュニアに選出。
本戦では見事にグループリーグを通過し、チームのベスト4に貢献しました。
知り合いのご子息 大内 弘也君(いわきボーイズ)、野手だと思ってたけどエースなんですね!
磐城エースは、沖 政宗君(楽天GEジュニア→いわきシニア) https://t.co/i5ihF07v13— たもやん (@tamoyaaan) August 29, 2019
背番号は13をつけていて、当時のポジションは捕手でしたね!
同じく小名浜少年野球教室に所属していた山梨学院の小吹悠人選手も楽天ジュニアに選ばれており、甲子園の舞台での激突も楽しみです。
参考:山梨学院・小吹悠人は中学日本代表|ドラフト期待のショートストップ
中学時代はいわきボーイズで主将
中学進学後は強豪・いわきボーイズに所属していた沖政宗投手。
いわきボーイズでは主にショートのポジションで活躍をしていて、強豪の私立高校からも多数のスカウトがあったようです。
いわきは5位決定戦1回戦で仙台太白にタイブレーク末に敗れ、3年ぶりの全国選手出場はなりませんでした。沖政宗主将は「相手投手の緩急に対応できなかった。まだ次の大会(ジャイアンツカップ)があるので、今後につなげたい」と話しました。 #リトルシニア #東北 #いわき #いわきシニア pic.twitter.com/71cLomE3TG
— 日刊スポーツ新聞社東北取材班 (@nikkan_tohoku) June 25, 2017
しかし、沖政宗投手は「勉強と野球を両立したい」という思いのもと、県内屈指の進学校である磐城高校への進学を決断。
「私学に進んだ友だちに負けないよう、追いつくために頑張ってきた」とも語っていますし、進路を選んだ背景からもハートの強さを感じますね!
ちなみにいわきボーイズの1学年下には仙台育英の注目選手・渡邉旭選手もいましたから、東北大会や甲子園でぶつかる可能性も十分です…!
参考:仙台育英・渡邉旭は中学で選抜主将|抜群の打撃センスはスイングに秘訣
ドラフト期待の磐城・沖政宗は球速に注目
磐城のエースとして君臨する沖政宗投手はドラフトでも期待が高まりますが、大きな武器の1つが球速140キロを超えるストレートです。
身長179cm・体重75kgとバランスの取れた体格から投げ込むストレートは2019秋の時点で最速141キロをマーク。
2019秋の福島県大会3位決定戦・東日本国際大昌平では、そのストレートを武器に9回3失点で完投を収めました…!
試合後には「気持ちで抑えられた部分は多い」とも語っていますが、ストレートの球威は健在だったように見えました。
2020シーズンにはさらに球速をアップさせてくるでしょうし、チームの大黒柱として甲子園での活躍にも期待ですね!
磐城・沖政宗は球速以外にもドラフト注目の理由が
豊富な球種で打者を翻弄
球速にも強みを持つ一方で、多彩な変化球も操るのが沖政宗投手の特徴と言えるでしょう。
カーブに2種類のスライダー、チェンジアップやスプリットも操り、さらに球種を増やすべくシュートも練習しているんだとか。
球種が豊富なことはもとより、沖政宗投手は変化球でストライクが取れるコントロールも兼ね備えています。
沖政宗(磐城)最速141㌔
キレのあるストレートにスライダーやスプリットを交え三振を奪える投手。東北大会では3試合(23回)を投げて防御率0.39をマーク。#21世紀枠 #磐城高校 pic.twitter.com/P3SIk2BMAq
— F (@_F_8_9_) January 25, 2020
最速141キロのストレートとのコンビネーションも抜群ですし、投球術という点でも注目したい投手ですね!
「自分がゼロに抑えれば負けない」と強気なコメントも残していますから、甲子園で強豪相手に好投を見せると、ドラフト候補として注目されても不思議ではありません。
抜群の安定感
力のあるストレートと豊富な変化球を武器に、2019秋の大会では抜群の安定感を見せた沖政宗投手。
新チームになってからは公式戦9試合で69回2/3を投げ、防御率は0・90を記録。
東北大会に限って言えば、3試合23回を投げて防御率0.39と驚異の安定感を見せています。
2019.10.11vs東海大山形戦
沖政宗くん
センバツでも強気のピッチングを!#磐城 #磐高魂 pic.twitter.com/h2EkW2VvjJ— yuuu (@pentium7733) January 25, 2020
2019秋の東北大会1回戦・東海大山形戦では、8安打を打たれながらも丁寧な投球で完封。
ヒットを打たれても簡単には崩れないピッチングも安定感を感じさせますね。
ドラフト注目のスラッガー・関本勇輔選手らを擁する履正社など、強力打線との激突は高校野球ファンにとってはたまらないでしょう…!
高校最後の夏での活躍次第ではドラフト候補にも名前が挙がる可能性を十分に秘めている逸材ですから、これからの成長にも期待しつつ、引き続き応援していきたいと思います!
参考:関本勇輔(履正社)はドラフト注目|中学での強肩も凄いイケメン捕手