2019夏の甲子園で快投を見せ、一躍有名になった明徳義塾の新地智也投手。
抜群の制球力が武器の左腕で、打者を翻弄する投球術は見ものです。
2019秋の四国大会でも4試合に登板して優勝に大きく貢献しましたが、コントロールとキレで勝負できる素晴らしい投手なんですよね…!
明徳義塾のエースとして注目が集まっている、新地智也投手について特集していきましょう。
目次
明徳義塾・新地智也は中学から抜群の制球力に注目
左投げ左打ちの新地智也投手は福山市立城西中学の出身で、中学時代は硬式野球チームの岡山メッツに所属していました。
明徳義塾では2年の春からベンチ入りを果たしていましたが、2019夏の甲子園・智弁和歌山戦で好投を見せたことで一躍有名になりましたね!
その後、2019秋からエースナンバーを背負っている新地智也投手の持ち味は、針の穴を通すようなコントロール。
2019秋の四国大会では4試合すべてを1人で投げ抜き、与四死球0と抜群の安定感を見せています。
明徳義塾・新地が抜群の制球力 4試合すべてで無四球完投 https://t.co/LBHpQKFbwF pic.twitter.com/eUJ0cmIqPf
— 高校野球ニュース (@Kokoyakyu_News) 2019年11月3日
新地智也投手本人も中学時代から強く意識してきたコントロールには絶対の自信があると語っており、際どいコースでストライクを取れるため相手打線が攻略に手を焼くのも納得です。
「8割以上は狙い通りの場所に投げられる」とインタビューでも話していましたが、テンポよくコースに投げ込むピッチングからは目が離せません。
明徳義塾・新地智也は球速よりもキレで勝負
直球でも差し込める
制球力が自慢の新地智也投手は、ストレートの球速は130キロ台中盤。
最速133キロと驚くようなスピードこそないものの、ストレートで押し込むこともできるキレは大きな武器となっています。
2019秋の高知大会、四国大会でも打者が振り遅れたり、詰まって小フライになるような場面は珍しくありませんでした。
明徳義塾新地くんは高知県の決勝で初めて見たけどリズム、球離れそして球速以上にキレを感じる右打者が嫌な好投手だと印象を受けた。
— 最後は気持ち!デブかわドットコム (@debukawa_com) 2019年8月13日
ちなみに新地智也投手のストレートは初速と終速の差が小さいのが特徴的で、明徳義塾の名将・馬淵史郎監督も「初速と終速の差が2~3キロしかない」と語っていますね!
最近では高校生でも140キロ以上の球速をマークする投手は珍しくなくなってきましたが、球のキレで勝負できる投手はやはり貴重です。
身長176cm・体重71kgとやや細身の体格も今後のトレーニングで大きくなるでしょうし、球速が更に上がってくるとライバル校としても脅威でしょう。
1学年下で球速140キロ超の逸材・代木大和投手らと切磋琢磨しながら、明徳義塾の投手陣を牽引してほしいものです。
参考:代木大和(明徳義塾)から漂う大物感|中学全国経験なしも高校で覚醒
変化球で凡打の山
キレのあるストレートに加え、多彩な変化球でも打者を翻弄している新地智也投手。
持ち前のコントロールを活かし、コーナーにきっちりと投げ分けていきます。
球種はチェンジアップ・カーブ・スライダーと、すべての球種において高い精度を誇っているんですよね。
2019秋の四国大会決勝・尽誠学園戦では27のアウトのうち、内野ゴロが17個と凡打の山を築きました。
秋季四国大会 決勝
明徳義塾ー尽誠学園
新地智也 鈴木大照 pic.twitter.com/QVNyaVMcOZ— tsubasa(ただの明徳義塾ファン) (@tsu_mtgk_wi) 2019年11月3日
球数も99球に抑えており、文句のつけようがないですよね…!
1年の2019夏からショートを守る米崎薫暉選手をはじめ、明徳義塾は堅い守りが売りのチームでもありますから、新地智也投手のピッチングは野手陣にも良いリズムを与えるでしょう。
参考:米崎薫暉(明徳義塾)はセンス抜群|中学ではショートで四番の逸材
明徳義塾・新地智也は強豪相手の投球が観たい
2019夏の甲子園で好投を見せた新地智也投手ですが、この夏には苦い経験もしています。
夏の甲子園2回戦・智弁和歌山戦で先発を任され、持ち前の打たせて取るピッチングで六回を無失点に抑える見事なピッチングを見せていました。
ところが、七回に智弁和歌山打線に捕まり、3本のホームランを浴びるなど7失点。悔しい敗戦を喫しているんですよね。
泥んこのユニホーム、激闘を物語る。アルプスに駆け出す、涙を流すナインに寄り添う。
先発は2年の新地智也、中盤まで素晴らしい力投を魅せた。智辯の集中打にものすごいムードに包まれた甲子園。先輩の悔しさも背負い、また聖地へ!ありがとう!! pic.twitter.com/oCj6Up3h7S
— 汗と涙。#高校野球 (@gari_wasabi) August 13, 2019
ただ敗れはしたものの、六回まで智弁和歌山打線を無失点に抑えた投球は素晴らしかったですし、球速自慢の本格派が増えている中で、新地智也投手のようなタイプは見ものです。
中学時代に150キロをマークして注目の高知・森木大智投手との対決は、今後も高校野球ファンを熱くさせてくれるでしょう。
コントロールの良さは素晴らしいものを持っているだけに、強豪を相手に快投を演じる試合がまた観たいですね!
冬を越えてどのような成長を遂げるのかも期待しつつ、引き継ぎ応援していきたいと思います!
参考:森木大智(高知)にドラフト12球団1位指名を期待してしまう4つの理由