2019春の大会で球速142キロをマークし、自己最速を5キロも一冬で5キロ更新した東海大諏訪の横田夏己(なつき)投手。
北信越大会では敗れはしたものの、強力打線の星稜を相手に4安打と好投を見せており、自信を深めて臨む最後の夏にも期待がかかります。
ストレートの球速には伸びしろを感じさせるだけでなく、豊富な球種に制球力も高い投手で安定感が群を抜いていますね…!
ボールのキレに拘りを見せる本格派右腕・横田夏己投手について特集してみました。
目次
横田夏己の出身は湘南平塚北シニア
東海大諏訪のエースとして夏の戦いに注目が集まる横田夏己投手は神奈川県の出身で、中学時代には湘南平塚北シニアに所属していました。
湘南平塚北シニアは東海大の教職員と学生が運営するチーム。横田夏己投手はその2期生になるわけですが、当時からピッチャーのポジションで活躍を見せていますね。
【第139回北信越地区高等学校野球大会】
東海大諏訪 横田夏己(2年)
2018/10/21 pic.twitter.com/G26fPsWGCV— チョコパン (@smalto19) 2018年10月22日
「外で自分を試したい」との想いから東海大諏訪への進学を決めており、部員100人規模の大所帯でエースの座を掴んだのは見事のひと言です。
2018秋の北信越大会でも長谷川優也選手を擁する日本文理との対戦で1失点の好投を見せましたが、湘南出身の右腕が夏にどこまで伸びるかには注目していきましょう。
参考:長谷川優也(日本文理)は中学日本代表|攻守で光る3つの注目ポイント
東海大諏訪・横田夏己がマウンドで見せる3つの魅力
長野県ナンバーワンとの呼び声高い横田夏己投手ですが、投手としての注目ポイントは大きく3つです。
質の良いストレート
まず投球の軸となるのが縦回転のストレートです。以前はシュート回転で甘いコースに入ってしまう場面も見受けられましたが、2018秋頃に意図的にフォームを修正したことで球筋の安定感が増しました。
ひと冬越えて5キロ速くなったストレートは2019春に142キロをマークしており、冬のトレーニングの成果も十分に見られます。
横田夏己投手本人も「夏には145キロを出したい」と語っているように、この球速も夏にはさらに伸びるでしょうし、事実としてキレのある速球にバッターが差し込まれる場面は珍しくありません。
1年秋からベンチ入りするなどポテンシャルの高さを示していただけに、最後の夏の快投には大いに期待したいところです…!
コースを丁寧に突ける抜群の制球力
横田夏己投手が見せる安定感の根底にあるものとして、コントロールの良さは見逃せません。
東海大諏訪の横田くんプレート右ギリギリからの投球
、外角球右打者はクロスしてくるしサイドで玉の出がわかりずらいから打ちにくいですね🐱 pic.twitter.com/GDCB6oM2MB— 日吉 (@ULpaj2AWjVwhtEM) 2018年10月21日
プレートの幅も上手に使っている印象を受けますし、右打者のアウトコースへの制球力が高いことも大崩れしない理由の1つと言えるでしょう。
東海大諏訪には清水絢人投手・有賀達彦投手も控えるなど左腕にも厚みがありますが、横田夏己投手のような常に試合を作れる投手がいるのはチームにとっても非常に大きいと思います。
インコースを突ける度胸も持ち合わせていますから、際どいコースでストライクが取れる抜群の制球力は一見の価値アリですね…!
凡打を築くスプリット
スライダーにチェンジアップと縦横の変化球でも打者を翻弄する横田夏己投手ですが、なかでもスプリットは素晴らしいものがあります。
荻原吟哉投手との投げ合いとなった2019春の北信越大会でも、星稜打線を相手にストレートとスプリットは十分に通用していました。
北信越大会@富山市民
東海大諏訪0-1星稜(5回終了)星稜の萩原吟哉(2年)、東海の横田夏己(3年)の投手戦。
荻原はテンポ良く低めに集めて被安打1、1死球、4奪三振。最速は138
横田も2回に失策絡みで1失点も被安打3、4四球、1奪三振。最速は140。 pic.twitter.com/JWloolJzeI— Nishio Norifumi (@ajihiraita) 2019年6月2日
抜群の制球力を誇るだけに、変化球をコースにしっかりと集めることができれば夏の主役になれる実力は秘めている投手と言えます。
スリークォーター気味に繰り出すスライダーも変化の幅が大きいですから、甲子園の舞台で活躍が見たい投手ですね!
最後の夏での快投に期待して、注目していきましょう!
参考:荻原吟哉(星稜)は抜群の制球力で魅せる|中学全国制覇の本格派右腕