高校通算40本に迫るホームランを記録している学法石川の藤原涼雅(りょうが)選手。
身長168cm・体重86kgと小柄ながらどっしりとした体格で1年生から四番に座る、強さと柔らかさを兼ね備えた左の強打者です。
1年春の聖光学院戦でセンターへホームランを放り込むなど早くから注目を浴びてきた強打者ですが、全国的にはまだ無名に近いため甲子園でのプレーはぜひ観てみたいですね…!
優れた打撃センスで主軸としてチームを引っ張る、学法石川の藤原涼雅選手を特集してみました。
目次
藤原涼雅は出身の八王子シニアで全国3位
学法石川のスラッガー・藤原涼雅選手は八王子市立第五中学校の出身で、野球は八王子シニアでプレーしていました。
右投げ左打ちの藤原涼雅選手ですが、持ち前のバッティングを武器に主に内野として活躍。中学3年時に臨んだ「日本リトルシニア全国野球大会」ではレギュラーとして全国3位に大きく貢献しています。
1年生ながらスタメンの学法石川・藤原涼雅くん(東京・八王子五中) pic.twitter.com/rhHUn9tlb6
— kikukt (@jp_0319) 2017年4月23日
学法石川でも1年春からスタメンで試合に出場していますから、出身の八王子シニアで磨いた野球センスは当時から光るものがあったことがわかりますね!
2019新入生として大阪桐蔭に進路をとった池田陵真選手も「右の森友哉」と称されていますが、藤原涼雅選手の打席での低い構えも森選手を彷彿とさせるものがあり期待が高まります。
参考:大阪桐蔭・池田陵真は中学日本代表|侍ジャパンの四番は主軸に座るか
学法石川・藤原涼雅はバッティングに注目
40本に迫る高校通算ホームラン
学法石川で1年生から主軸として活躍している藤原涼雅選手の持ち味は何と言ってもパワフルなバッティングで、高校で放ったホームランは夏の大会を前に35本を超えています。
スイングが鋭いため身体に近い位置でボールをとらえることが出来る選手ですね。
冬のトレーニングでしっかりと筋力をつけており、年々体重も増えて下半身が大きくなっている印象を受けます。
高校野球・福島大会 学法石川が18安打12得点の猛攻で福島北に6回コールド勝ちした。3番藤原涼雅外野手(2年)が4打数4安打2打点と打線をけん引。初回に先制打、3回に同点打を放ち勝利を呼び込んだ。体重は昨秋から10㌔増パワーアップし「打球の伸びが全然違う」#高校野球 #学法石川 #福島北 pic.twitter.com/U2Kw8bfT5k
— 日刊スポーツ新聞社東北取材班 (@nikkan_tohoku) 2018年7月9日
打球の伸びを自身で感じられるのは、冬の地道な練習が実を結んでいる証拠とも言えるでしょう。
広角に打てる打撃センス
また藤原涼雅選手はセンターから左方向へも飛距離が出せる点も魅力のため、左中間への打球の伸びにも注目です。
学法石川の藤原くんの推定123mの3塁打と犠牲フライで学石先制 pic.twitter.com/Sd7mHjPUYU
— Satoshi Skicaptain (@SSkicaptain) 2018年5月20日
2019春におこなった一関学院との練習試合では、最終回の一死一・三塁の場面でレフトオーバーのサヨナラの一打を放っていますし、スイングの強さに加えて、コースに応じた打ち分けができる対応力も光ります。
春の東北大会では対戦がありませんでしたが、花巻東・西舘勇陽投手や酒田南・渡辺拓海投手ら、東北勢の対決が甲子園で実現するのも楽しみです…!
参考:西舘勇陽(花巻東)はドラフト注目|一戸出身の大器は夏に化けるか
藤原涼雅が学法石川で見せる四番としての成長
出塁への強い意識
打球の速さも素晴らしいものがある藤原涼雅選手はスイングに注目が集まる一方で、「ホームランを打つのとチームの勝利は別」と出塁への意欲が非常に高いことも大きな成長だと言えます。
1年秋にはグラウンドで自身のプレーに対する苛立ちを露わにするなど精神的な若さが見られましたが、チームの主力選手として多くの戦いを経験する中で感じるものがあったのでしょう。
また技術的な面でも、低めの変化球に対しての選球眼が良くなったことは藤原涼雅選手の大きな武器になりました。
2019春には対外試合が解禁された3月から県大会準決勝まで「毎試合出塁」を続ける素晴らしい結果も残していますし、厳しいコースで勝負したい相手バッテリーとしては非常に手を焼くバッターに成長していますね!
中心選手としての責任感
2019春の東北大会では秋田・明桜に3対4で惜しくも敗れた学法石川。
この試合で藤原涼雅選手は4打数3安打2打点の活躍を見せましたが、試合後には「自分がもっと打っていれば」と反省の弁が口をつきました。
この試合で学法石川は「12残塁」と、好機で一本が出なかったことを指しての発言とはいえ、どこまでも高いレベルを目指していることが伺えますよね…!
「相手投手の一番良いボールを打ちたい」と語っていることも、チームを引っ張る自覚から来ているものと言えるでしょう。
自身のバッティングがチームに及ぼす影響の大きさをわかっているからこその姿勢だと思いますし、みんなが繋いだチャンスを決めようという強い意思もひしひしと伝わってきます。
四番としてチームを甲子園に導いてくれることに期待して、今後も注目していきましょう。