2019北海道大会

2019春季全道大会の注目選手を紹介①|開幕戦は強力打線VS好左腕

2019年5月27日から始まる春季全道大会。夏の前哨戦とされるだけでなく北海道では夏が北北海道と南北海道に分かれるため、全道の頂点を狙える最後のチャンスとしても注目が集まります。

春のセンバツ甲子園に出場した札幌大谷・札幌第一が推薦枠で出場するほか、2018秋季大会でもベスト4の駒大苫小牧に釧路湖陵も予選を勝ち抜きましたね。

加えて秋ベスト8の旭川大高や、予選決勝で札幌大谷を下した札幌光星など地区予選を勝ち抜いた16校が集結するため、非常に熱い戦いが繰り広げられそうです。

投手・野手ともにレベルの高い試合が期待できる全道大会。注目選手を各試合ごとに特集してみました。

参考:2019春季全道大会の注目選手を紹介②|釧路湖陵と士別翔雲は好打者揃い

 

札幌光星VS帯広大谷

札幌光星・辻健志の勝負強いバッティング

札幌予選で「死のブロック」とも呼ばれるほど強豪揃いのCブロックを制した札幌光星。北海を11対3で下し、決勝の札幌大谷にもタイブレークの末に6対5で競り勝つなど実力を見せつけました。

2018秋にも強豪・東海大札幌を下していますし、かなり総合力が高いチームですね。

活発な打線の中でもまず注目なのは左の好打者・辻健志選手。清田高校戦の9回で見せた逆転満塁ホームランには度肝を抜かれました。


打順は主に一番か三番を任され、ポジションはショート。予選決勝の札幌大谷戦も最後は辻健志選手の一振りで試合を決めましたし、ミート力の高い打撃技術に加え、抜群の勝負強さにも期待がかかります。

身長167cm体重65kgと小柄ながら強肩で、守備でもチームを支える存在ですね!

加えて近藤尚矢主将やクリーンナップに座る野呂和生選手、予選でホームランを放った國分航太選手ら、迫力のある打線は見ごたえ十分。

北海戦で四番に座り、4打数4安打3打点の固め打ちを見せた近藤昇真二塁手も予選を通して好調を維持していますし、一冬越えてかなり力を付けて来ているので非常に楽しみな存在です。

またエース左腕の真下空良投手に加え、右の武田悠聖投手(2年)登坂真大投手と投手陣も層が厚いですから、札幌予選の勢いそのままに勝ち上がっていく可能性は十分です。

帯広大谷・木島広輔は三振が奪える左腕

対する帯広大谷は十勝の強豪・白樺学園を決勝で下しての全道大会出場。元々強いチームでしたが、今年も総合力が高く楽しみですね…!

特にエース左腕の木島広輔投手は2年生ながら十勝を代表する投手といっても過言ではなく、かなり安定感のあるピッチングを披露しています。


キレのある速球に落差のあるカーブを軸に直球と変化球を上手に投げ分けている印象で、2018夏の北北海道大会でも初戦の士別翔雲戦に先発して5回を3安打無失点でまとめました。

1年生ながら大舞台でも落ち着いた投球を見せており、マウンド度胸も十分ですね。地区予選決勝の白樺学園戦で見せた13奪三振(1失点)の好投は圧巻でしたし、いかに札幌光星の強力打線を抑えるかに注目です。

木島広輔投手と同じく2018夏の北北海道で好投を見せた右腕・加藤晃輝投手も控えていますから、左右の両エースがどんな投球を見せるかは非常に楽しみなところです。

野手では三番・ショートでチームの中心となる左打者・中西健一郎選手に期待。ミートが上手なバッターなので、相手チームとしては警戒を強めるでしょう。

また中川佳祐捕手や梶瑞起らは予選でも長打を放っていますし、抜け目のない打線が全道でどう機能するかも注目です。

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札幌国際情報VS札幌英藍

国際情報は左右の二枚看板

Bブロックを制し2年連続で全道大会出場を決めた札幌国際情報。代表決定戦では恵庭南に10対2と7回コールドで勝利を収めましたが、その恵庭南は準々決勝で札幌日大を下しているんですよね。

投打がかみ合っての快勝は素晴らしいものがありました。

まず注目はエースの原田航介投手で、1年春からベンチ入りを果たすなどポテンシャルが高く評価されている右腕です。

同じ日高シニア出身の久保田廉太朗捕手との2年生バッテリーは信頼関係を感じますね。


気迫が外に出るあたりも見ていて気持ちが良く、内外角を丁寧につくことができれば全道でも面白い存在になりそうです。

また、その原田航介投手と共にマウンドを任されているのがサウスポーの帯川瑠生投手。準決勝・決勝と先発して試合を作りましたし、安定感があるピッチングには定評があります。左右二枚看板の継投も札幌国際情報としては重要なポイントになってきますね。

また久保田廉太朗捕手が札幌平岡戦でホームランを放つなど打線も活発で、恵庭南の140キロ右腕・宮本翔投手を攻略しているあたりを見ても力があります。

代表決定戦でタイムリーを放ち存在感を見せた四番・秋田真一塁手や、シャープな打撃が持ち味のリードオフマン・冨樫晋士三塁手らの活躍にも期待していきましょう。センターを守る今利之外野手の守備にも注目です。

札幌英藍・鈴木一真の熱投に震えた

札幌支部予選Dブロックを勝ち抜いた札幌英藍。2019春の札幌予選では素晴らしい試合が多数ありましたが、札幌英藍のエース・鈴木一真投手が見せた魂の投球には胸を打たれました。

組み合わせの都合上、札幌英藍は4日で3試合をこなす厳しいスケジュールだったわけですが、すべての試合を一人で投げ抜いたのが鈴木一真投手です。

代表決定戦は延長11回を投げるなど、計29イニングで投じた球数は438球。

疲労がピークに達していた代表決定戦の最後、勝利が決まった瞬間に崩れ落ちるように膝に手をついた光景は忘れられません。

春の戦いからこんなにグッとくるものがあるとは、正直思ってもいませんでした…!


3回を終えたあたりから腰の痛みを感じたそうですが、前日におこなわれた強豪・北海学園札幌との対戦でも延長11回を投げ抜いているんですよね。

そんな疲労困憊の状態にも関わらず、監督の制止を振り切ってマウンドに上がった心意気は見事としか言いようがありません。

最近では高校球児の球数制限についての話題が多く、もちろん将来を考えると大事なことだとは思います。ただ、こういう魂の戦いはやはり胸に響くものがあるなと。

駒大苫小牧の田中将大投手が最後の甲子園に臨んだ際、胃腸炎など万全には程遠いコンディションで試合に出場していたことは有名な話ですが、そういった大事なものを鈴木一真投手の投球が思い出させてくれたような気がしました。

また北海学戦札幌戦では吉田健人外野手が決勝点を叩き出すなど勝負強さを見せた打線にも期待で、特に次の塁を狙う積極的な走塁が目立つのも注目ですね。

札幌英藍は2018秋の北海道大会初戦で釧路湖陵と乱打戦を繰り広げた末に12対14で敗れていますが、奇しくも今回の全道でも同ブロックに入ったためお互いに勝ち上がれば準決勝での対戦もありえます。

この再戦が実現できるよう、鈴木一真投手はじめ札幌英藍ナインにも頑張ってほしいですね…!

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予想と雑感

札幌光星と帯広大谷の開幕戦勝者が、この山では戦いを優位に進めるように感じます。特に札幌光星は2018秋に東海大札幌、2019春に北海と札幌大谷を撃破するなど本当に総合力が高いチームですね。

決勝に進むのは札幌光星との予想する声も多いですが、その強力打線を木島広輔投手はじめ帯広大谷の投手陣がいかに抑え込むのかはやはり注目が集まります。

強豪・札幌光星に勝てば、勢いに乗って帯広大谷が勝ち進むことも十分に考えられますね。

また札幌勢同士の戦いも非常に楽しみで、国際情報も2年生が多いため、流れを掴めば一気に試合を持っていく可能性は十分です。ただ個人的には、札幌英藍・鈴木一真投手の投球に期待してしましますね…!

札幌光星が優位と予想されるなかで、どのような結果になるのか。周囲の予想を裏切るような戦いになれば大会もより盛り上がっていくでしょうし、スケジュール的にも恵まれている山の戦いに注目してまいりましょう!

参考:2019春季全道大会の注目選手を紹介③|浅野駿吾を擁する遠軽も強い

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