埼玉の昌平高校で1年春からベンチ入りを果たしていた、2019ドラフト注目の米山魁乙(よねやま かいと)投手。
1年時から先発の一角としてチームを支え、2018夏には2年生ながら強豪の春日部共栄を4安打完投。その大会で昌平を埼玉県大会ベスト4に導く活躍を見せました。
140キロを超えるストレートが武器の本格派左腕ですが、高速スライダーも操るなど変化球にも定評があるんですよね!
中学時代のエピソードも交えて、2019ドラフト注目の米山魁乙投手を特集してみました。
目次
米山魁乙は中学の杉戸ボーイズが転機
下半身の強化が土台に
米山魁乙投手は埼玉県さいたま市の出身で、友人に誘われたのがきっかけで小学5年から河合ジャイアンツで野球を始めました。
小学時代に杉戸ボーイズ主催の大会に出場したことをきっかけに、中学では杉戸ボーイズに所属したのですが、その杉戸ボーイズで過ごした時間が米山魁乙投手の大きな転機になりました。
昌平
①米山投手 pic.twitter.com/iw0g2bEQte— teko (@kenanasq) 2018年9月10日
米山魁乙投手は中学1年の夏から下半身強化のため、グラウンド一面をタイヤ押しで進むトレーニングを開始。
この地道なトレーニングを繰り返したことで下半身に安定感が生まれ、球速やコントロールが著しく向上しました。
中学での活躍だけに躍起になっていたら、ドラフト左腕に成長することはなかったでしょうね…!
速球の質も向上
また出身の杉戸ボーイズで速球の質を磨いたことも、米山魁乙投手を大きく変えた要因の1つです。
中学1年時にストレートのリリース方法を変更してから、真っ直ぐのノビが劇的に良くなったんですよね!
埼玉No.1左腕(個人的に)
昌平 米山投手#昌平 pic.twitter.com/asGDE2XiXp— なおき⚾️写真部姉弟📸 (@AJMacHack2) 2019年7月25日
全国大会出場などの実績こそなかったものの、中学時代に培ったものが昌平高校での覚醒に不可欠であったことは間違いありません。
昌平・米山魁乙はドラフトで速球が高評価
2019ドラフト候補として注目を集めている米山魁乙投手ですが、まず魅力なのは球威のあるストレートです。
1年時から投手陣の一角として活躍を見せており、2年生の2018冬オフからはウエイトトレーニングを積極的に行うなど身体作りに力を入れてきました。
その甲斐あって、2019夏の埼玉県大会では自己最速の144キロをマーク。
埼玉ナンバーワン左腕と呼ばれるまでに成長を遂げています。
昌平
ついにスーパー左腕米山くん登板🔥 pic.twitter.com/btMvLjhBVi— ゆうくん@県営の妖精 (@fukada_yu2) 2019年7月20日
プロのスカウトからも「球速以上にボールが来ている」と高く評価されていますし、実際に対戦した打者がストレートに振り遅れる場面は何度も目にしました。
左腕としてはU18日本代表の興南・宮城大弥投手に注目が集まりますが、米山魁乙投手のポテンシャルの高さも見逃せません。
参考:興南・宮城大弥がドラフト上位と評される理由はチェンジアップにある
ドラフト注目の昌平・米山魁乙は球速だけじゃない
空振りを奪えるキレ
本格派左腕としてストレートの球速に注目が集まる一方で、米山魁乙投手はボールのキレにも定評があります。
ストレートは人差し指と中指で押しつぶすようにリリースすると話していますが、独特のリリースがボールに強烈なバックスピンをかけているんですよね。
球速以上に速さを感じさせる真っ直ぐは、狙って空振りを奪える素晴らしいボールです。
また変化球のキレも抜群で、球種はスライダー・カーブ・チェンジアップを主に投げ分けています。
中でもスライダーはストレートと同じ軌道から鋭く変化するため、決め球として磨いていってほしいボールですね!
内角へのコントロール
昌平・米山魁乙投手のもう1つの武器が制球力で、特にインコースへのコントロールは抜群です。
2018冬には走り込みを徹底的におこなって下半身をさらに強化した上に、並行して投げ込みの数も増やしました。
春日部共栄や花咲徳栄といった強豪との対戦の中で、少しでも甘くなると打たれるという経験をし、制球力の重要性を肌で痛感した米山魁乙投手。
自身の課題と真摯に向き合う姿勢も素晴らしいですし、マウンドでの投げっぷりも応援したくなるピッチャーなんですよね…!
同じく埼玉の高校生野手・韮澤雄也選手(花咲徳栄)らと共に2019ドラフトにも注目しつつ、米山魁乙投手の今後の活躍を応援していきましょう!
参考:韮澤雄也(花咲徳栄)はドラフト注目|新潟出身の逸材は西川愛也に並ぶか