2019夏の和歌山大会では惜しくも3回戦で敗れるも、2019ドラフトで注目の集まる和歌山東の落合秀市(おちあい しゅういち)選手。
県大会では150キロに迫るストレートと切れ味抜群の変化球で三振の山を築くなど、日米のスカウトが視察に訪れる本格派右腕です。
そんな2019ドラフト注目の落合秀市選手ですが、中学時代には素行を問題視されることもあったり、これからが楽しみなピッチャーなんですよね…!
2019ドラフトでの指名に期待がかかる、和歌山東の落合秀市選手を特集していきましょう。
目次
和歌山東・落合秀市がドラフト注目の理由
球速150キロ間近の真っ直ぐ
落合秀市投手を語る上でまず欠かせないのが、ストレートの球威でしょう。
球速は常時140キロ以上を記録し、高校での最速は2019春の和歌山大会で記録した148キロ。
身長185cm・体重95kgの恵まれた体格から投げ込むストレートは十分な迫力がありますね!
和歌山東の落合のストレート#高校野球 #和歌山東 #落合秀市 #ドラフト候補2019 pic.twitter.com/XQyqhzaYbX
— デラシ (@toshogear) 2019年7月14日
投球フォームにはそこまで力感はなく、ゆったりしたフォームが特徴のため、球速以上のスピードを感じさせるあたりも特徴の1つと言えるでしょう。
2年生だった2018冬のトレーニングで体重を増やしたことによって更にスピードが出るようになったと言いますし、150キロの球速をマークする日も遠くないと感じます。
空振りも奪えるストレートはスカウトからの評価も高く、上のステージでも落合秀市投手のピッチングの軸になることは間違いありません。
変化球の精度
落合秀市投手が主に投げる球種はスライダー・カーブ・スプリットの三種類です。
球種が多いわけではないものの、どの球種でもストライクが取れますし、どのボールでも三振を奪えるキレも兼ね備えていますね!
【2019ドラフト候補】和歌山東 落合秀市(3年) 6回1失点7奪三振【MAX147km/h】https://t.co/2qiCXbSc6u
— ドラフト候補動画集@UP報告垢 (@draftvid) 2019年7月15日
プロのスカウトからも高い評価を得ていて、メジャーのスカウトは「ダルビッシュ級」という評価をする球団もあるほど。
ご存知のとおり変化球を投げる際には指先の繊細な感覚がかなり重要ですが、落合秀市選手はそこが優れているというスカウトの評価もあります。
現時点ではときどき抜けるようなボールもありますが、プロの世界にどう適応していくかが楽しみなピッチャーですね!
智弁和歌山の池田陽佑投手もドラフト注目右腕に成長していますし、和歌山のレベルの高さには驚かされます…!
参考:智弁和歌山・池田陽佑の中学時代の球速は?ドラフト候補に急成長の理由も
和歌山東・落合秀市の将来性はドラフト向き
現在でも全国トップクラスの実力を持っている落合秀市投手ですが、プロのスカウトはその将来性にも大きな期待を寄せています。
身長185cm・体重95kgとプロの選手の中でも見劣りしない体格を持っていますし、まだ大舞台を経験していないあたりも未知の可能性を感じさせますね!
6回
落合投手
速くて重い球
星林 001 000
和歌山東010 08和歌山東落合投手 7K pic.twitter.com/R6jWpi2Y9z
— 野球垢 (@IxGIsWmkRAxeqlC) 2019年7月14日
プロで経験を積んで成長していくことで、いずれメジャーに挑戦できるような選手になるのではないかという可能性をも感じさせる大型右腕です。
実際に和歌山東の試合にはメジャーのスカウトも視察に訪れていますし、ドラフトの目玉である佐々木朗希投手らの陰に隠れてはいるものの落合秀市投手のスケールの大きさは見逃せません…!
参考:佐々木朗希が中学時代に経験した挫折|ドラフト注目右腕の苦悩と涙
落合秀市は出身中学で素行が問題視されていた
2019ドラフト注目の実力を持つ落合秀市選手ですが、これまでの経歴も興味深いものがあります。
というのも、中学時代には試合にもあまり出場していなかったんですよね。
その理由は「素行に問題があったから」だと落合秀市投手自身が語っていました。
中学時代には野球にそこまでの情熱を注いでおらず、ランニングをさぼったり全然練習しなかったりと、やる気がないことが態度に出てしまっていたといいます。
そのため、中学時代で138キロの球速をマークする逸材だったにも関わらず、試合に出場する機会をあまり与えてもらえませんでした。
和歌山東注目のエース
150㌔右腕落合君 pic.twitter.com/UHupbDJTMS— フッシー!@和歌山大会! (@fusshy9) 2018年9月2日
ちなみに和歌山東への進学後もさほど野球に対して情熱を燃やしていたわけではないのですが、大きな転機となったのが2年生の2018年5月に行われた明徳義塾との練習試合。
そこで自分の思うように抑えられる楽しさを覚え、練習にも真剣に取り組むようになっていったんですよね…!
すごく人間味があるというか、いわゆる「優等生タイプ」ではないピッチャーの覚醒だけに将来が本当に楽しみです。
2019ドラフトにも期待して、落合秀市投手のこれからを応援していきたいと思います。
2019ドラフトで指名されなかった落合投手
落合秀市投手は指名されることなく、2019ドラフトは幕を閉じました。
大学や社会人に進む予定はないようで、野球を辞めて就職するとの報道がなされています。
ずば抜けた才能がある投手だけに残念な声が多くなっていますね…。
また一人好素材が野球やめてしまうのか。。。#落合秀市 pic.twitter.com/gAEt2SYzvq
— 京都のやっさん (@yaya8135003) 2019年10月19日
もちろん本人の決断次第ですし、野球だけが人生ではないとの見方も一理あります。
ただイチ高校野球ファンとしては上での活躍を観てみたい投手だっただけに、今後何らかの形で野球を続けてくれることにも一縷の望みはかけたいですね。
追記:落合秀市は独立リーグに入団が決定
ドラフト後の進路に注目が集まっていた落合秀市投手ですが、関西独立リーグの兵庫ブルーサンダーズへの入団が決まりました。
独立リーグを選んだ理由としては「1年でプロに再挑戦できること」や「相性の良さ」などを挙げており、メジャーへの挑戦に関しては「イモりました(ビビった)」と話しています。
ともあれ以前の「野球はもういい」との発言から、心境に変化があったようで本当に嬉しいですね…!
昨ドラフト候補で和歌山東高の148キロ右腕・落合がBFL兵庫入り「早くNPBに行けるように」https://t.co/SgFE0uSH2Y
色々な周囲の雑音もあったかもしれませんが、自分は落合投手が関西独立リーグで野球を続けるという決断をしてくれて嬉しいです!頑張ってほしいです。
— 頑張れ!独立リーグ出身者⚾ (@DOh1357) February 4, 2020
元々素材は一級品の投手だけに、これからの成長が楽しみで仕方ありません。
「人として成長したい」とも話していますが、精神面での成長を遂げると更にポテンシャルは引き出されるでしょうね!
今後の活躍に期待して、追い掛けていきたい選手の一人です。