連日盛り上がりを見せている2019夏の甲子園はめちゃくちゃ楽しい。
予選も含め球児たちのおかげで本当に最高の夏を過ごさせていただき、感謝しかない。
ただ、1つだけ悩ましいことがある。
そう。国学院久我山のチャンステーマ「一本」が耳から離れないことだ。
この記事では、やり場のないこの気持ちだけをひたすら書く。
きっと同じ想いでいる人も少なくないから、「それな!」と言い合えたら嬉しい。
参考:駒大苫小牧の野球応援(吹奏楽)はなぜ毎年あんなにも最高なのか
目次
国学院久我山のチャンステーマ「一本」が最高すぎる
智弁和歌山の「ジョックロック」や習志野の「レッツゴー習志野」をはじめ、甲子園には魔曲と呼ばれるチャンステーマが存在することは高校野球ファンであればご存知だろう。
球場を巻き込んでいく応援によって選手たちが後押しされ、大逆転劇=ドラマが生まれる。
これは間違いなく高校野球の1つの醍醐味だと思う。
西東京代表・国学院久我山のチャンステーマ「一本」は、まさにそんな力を持っていた。
「一本だーせよ!」が、耳から離れない。
どうしたらいいか教えてほしい。
ちなみに、一日中この動画をリピートしている。
野球仲間に対して「マジでヤバイんだよ!」しか言えなかった語彙力のなさが悔しくて、この記事を書くに至る。
「ヤバイ」だけでも十分に伝わるかとは思うが、完全なる主観から国学院久我山の「一本」の良さをお伝えしたい。
国学院久我山は強かった
国学院久我山の「一本」が最高な理由をこれから書いていくが、大前提としてこのチャンテに応えてきた久我山の選手たちの活躍は見逃せない。
甲子園に出場すれば優勝候補に名が挙がっていたであろう東海大菅生をはじめ、強豪ひしめく西東京大会を勝ち抜いた実力を無視しては語れない。
甲子園で強打の敦賀気比に敗退したことへの心ない声も散見されるが、気にするに値しない。
なぜなら今年の国学院久我山は本当に強かったから。
國學院久我山ナイン
最後までナイスファイトでした‼️
試合結果だけしか見てない人には今日の國學院久我山の感動はぜんぜんわからないだろうな
内野もスタンディングオベーションです#國學院久我山 pic.twitter.com/py5GpFPeMX
— Fmarine (@fushimimarine) August 13, 2019
なんと的確に代弁してくれたことか。
みんな、こんな気持ちだ。
「チャンテが人気になったチームは全部強い」というのは、これまでの歴史を見ても間違いないから覚えておくといい。
国学院久我山のチャンテ「一本」はなぜ最高なのか
観客が乗りやすいテンポ感
個人的に高校野球のドラマは「どれだけ観客を乗せるか」も大きな要因だと思っている。
その点、国学院久我山の「一本」は知らないファンでも乗りやすいテンポで奏でられる。
実際のところ僕が2019夏の国学院久我山に注目したのは西東京大会の早稲田実業戦からだったが、気付けば小刻みに首を縦に動かしていたものだ。
あのときの宮崎恭輔選手のサヨナラ満塁ホームランは記憶に新しく、未だに動画でも鳥肌が立つ。
「星のシルエット」が原曲だそうで、調べてみると「タッチ」が出てくることが秀逸すぎて何ともニクい。
ビビるレベルの声量
国学院久我山のチャンテの良さを語る上で「迫力がある」ことも欠かせないのだけど、なにより「一本出せよ!」の声量がとんでもない。
どれくらいかというと、相手チームの野手も歌ってしまうレベルである。
久我山の試合を見返したら9回裏最後の「一本」で敦賀気比のファーストの子「一本だーせよ♪」て歌ってるようにみえるwww pic.twitter.com/pTyw30XI1r
— にっしゃんまる (@nishiy_yan) 2019年8月13日
完全に口ずさんでいる。
相手選手まで巻き込んでしまったらもう問答無用で「魔曲」として認識されるべきだろう。
前奏で見せるキレキレの動き
個人的に大好きなのが「一本だーせよ!」の前。スタンドが絶妙に揺れる。
このキレキレの動きで応援するスタンドを見て、感動すら覚えたのは僕だけではないはずだ。
国学院久我山 応援歌
【一本(星のシルエット)】
昨年大きな話題となった國學院久我山のチャンステーマ。もし夏の甲子園が中止になれば、こういう素晴らしい応援を見れる可能性も0になるから悲しい。#高校野球応援歌集 pic.twitter.com/Y1dGPvOlV1
— k a z u m a (@kazutan__1220) May 17, 2020
これは「自分も一緒にやりたい」と思った人がたくさんいたと思う。
なんだろう、この絶妙な可愛さは。
2019秋からは全国でチャンテに「一本」を取り入れるチームが増えそうな気がするが、ぜひともガンガンやってほしい。
チャンテに関しては「本家が絶対に勝る」ので、どれだけマネされようと何の問題もない。
ただ1つだけ意見できるとしたら、絶対に前奏のダンスも全力でやってほしい。
久我山ファンの一体感
加えて、国学院久我山の応援は一体感がハンパないことも見逃せないだろう。
詳しいことはわからないが、明らかに野球部員や生徒・父兄だけではない久我山ファンも交じっていた。
このように「ファンが応援に加わる」ことは珍しくないが、僕は今後その傾向が加速すると思っている。
これだけSNSが普及していることを考慮しても、より「参加型」の色が濃くなるのはむしろ普通なのではないだろうか。
その点、「同じ志があればスタンドはまとまる」ことを示してくれた国学院久我山は本当に素晴らしいと思う。
真っ赤に染まったスタンドは、間違いなく2019夏の甲子園を思い起こさせるものだった。
覚えやすい歌詞
国学院久我山のチャンステーマ「一本」は、歌詞が覚えやすいことも人気の理由だと思う。
つい口ずさんでしまう最大の要因はここにある。
ちなみに、「一本」の歌詞は以下の通り。
かっせ久我山!×2
今だかっとばせ
一本出せよ ここで一本出せよ
俺らの夢はお前に託した 勝利を掴め
一本出せよ ここで一本出せよ
今日の勝利をとるために〜
(選手名)今だかっとばせよ!×2
完コピしたい人のためにもう1つ動画をお届けする。
もし仮に「とるために~~」まで通しで歌ってしまったら、それはつまりそういうことだ。
国学院久我山の「一本」は、全国的に人気になるべき魔曲である。
そして、それを全国の高校野球ファンに知らしめた2019夏の国学院久我山の野球部および応援された皆様の戦いに心から拍手を送りたい。
本当に感動しました。これからも応援しています。
参考:齋藤誠賢(国学院久我山)は俊足巧打|京葉ボーイズでは東日本選抜も