驚異的な粘りで勝ち上がってきた前橋商に3対0で勝利して甲子園出場を決めた前橋育英。
史上初となる夏の群馬大会4連覇を果たしたチームは今年も完成度が高く、攻守に安定感のある試合運びを見せています。
梶塚彪雅投手と須永武志捕手のバッテリーをはじめ、最後の夏にも非常に落ち着いたプレーを見せるあたりに経験と自信を感じますね…!
ドラフト注目の前橋商・井上温大投手を打ち崩して甲子園を決めた、前橋育英の注目選手を見ていきましょう。
参考:井上温大(前橋商)がドラフト注目の理由×中学時代に見せた芯の強さ
目次
リードオフマンの主将・丸山大河
先頭打者として見事な働き
前橋育英の主将を務める丸山大河選手は、打撃でも一番に入りチームを引っ張ります。
小学時代の城南ファイヤーズ、中学時代の高崎中央ボーイズと、共に主将を務め全国大会を経験。
いずれもチームの中心選手として活躍していましたが、バットコントロールが上手なうえに長打も打てる左の好打者なんですよね!
丸山大河(高崎中央ボーイズ-前橋育英) pic.twitter.com/m9EG0ewSNA
— 知三郎 (@inukaichisaburo) July 19, 2018
走攻守すべてにおいてレベルの高い外野手で、センス溢れるプレーは俊足で甲子園を沸かせた丸山和郁選手(現明大)を彷彿とさせるものがあります。(兄弟ではありませんでした…!)
先頭打者として丸山大河選手が実力通りの働きをすると、前橋育英打線は甲子園でも勢いのある攻撃を見せるでしょう。
イケメン主将としても注目
プレーと共にルックスも話題の丸山大河選手は、イケメン選手としても甲子園で人気が出そうです。
前橋育英の躍進には欠かせない選手ですから、どんどん高校野球ファンを虜にしていってほしいですね!
#群馬 大会 準決勝#桐生第一 × #前橋育英
前橋育英が追加点を奪う。
キャプテン丸山のタイムリーなどでリードを4点に。#バーチャル高校野球 でライブ中継❗️https://t.co/8futSJs9fE#高校野球 #地方大会 pic.twitter.com/QVapZVLWXS— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) July 25, 2019
花巻東でもイケメン先頭打者の向久保怜央選手が話題になっていますし、ミートが上手い丸山大河選手のバッティングが球場を沸かせてくれることにも期待しましょう。
キャプテンシーを感じさせる選手だけに、グラウンドでの振る舞いにも注目です!
左右に打ち分けるヒットメーカー・剣持京右
丸山大河選手と並んで打線を引っ張るのが三番・セカンドで出場する剣持京右選手。
群馬大会決勝の前橋商戦でもレフトにタイムリーツーベースを放ちましたが、コースに逆らわず広角に打てる打撃技術には定評があります。
剣持京右(前橋育英) pic.twitter.com/6mUtfeOMfc
— 知三郎 (@inukaichisaburo) July 25, 2018
レフト方向の打球は低い弾道で伸びるうえに、クリーンナップとして勝負強いバッティングも見事で、前橋育英注目のバッターの一人でしょう。
一・二番が倒れたあとに見せる働きも素晴らしいものがあるので、三番打者としての存在感にも期待したいところです。
冷静な投球が光るエース・梶塚彪雅
強気な内角攻めは見もの
守りを徹底的に固める伝統は今年のチームでも健在ですが、その中心となるのがエース右腕の梶塚彪雅(ひょうが)投手です。
ストレートの球速は常時130キロ台中盤と驚くような球威はないものの、内角を強気に攻めていくピッチングの精度は素晴らしいものがあります。
梶塚彪雅①(殖蓮中-前橋育英) pic.twitter.com/2LG20YwzLG
— 知三郎 (@inukaichisaburo) October 5, 2018
群馬大会ではやや与死球が多かったのですが、これも積極的に内角を突いた結果であり制球に難があるわけでは決してありません。
実際に四球は出しておらず、大会を通してかなり安定した投球を見せていました…!
もう少し球速が伸びてくるとドラフト候補として名前が挙がっても不思議ではないピッチャーですし、甲子園でどんな投球を見せるかが今から楽しみです。
アウトコースの変化球も抜群
強気で内角を突く一方で梶塚彪雅投手は外角への制球力も非常に高く、キレのあるスライダーがいつも通りに決まると攻略は難しくなるでしょう。
前橋商業戦でも3安打完封とほぼ完ぺきなピッチングを披露しましたし、力で押すだけではない投球術は甲子園でも期待です。
甲子園出場決定後にも「通過点」と語るなど、グラウンドの内外問わずにクレバーな印象を受けますから、大舞台でも落ち着いた投球で前橋育英を勝利に導いてほしいと思います。
主軸も担うキャッチャー・須永武志
勝負強いバッティング
キャッチャーとしてレギュラーで出場する須永武志選手は、とても2年生とは思えない存在感を見せる選手です。
主に四番を務める打撃ではチャンスに強く、決勝でも先制のタイムリーを放つなど貴重な得点を生み出す場面は何度も目にしてきました。
令和元年 群馬県春季 準決勝
7回終了樹徳 011 000 0
前橋育英003 200 2樹) 本間① 今福⑩ 山路⑤
前) 阿部⑩山本君左中間スリーベース!
須永君サード線ツーベース! pic.twitter.com/2LoDLq00ve— 全力野球 (@aa1218000) May 3, 2019
準決勝の桐生第一との対戦でも初回にタイムリーを放ったほか、高校通算8本目となるホームランもレフトスタンドに叩き込んでいますし、そのパンチ力も見逃せません。
投手を引っ張る強気のリード
また須永武志選手の強みは、なんといってもキャッチャーとしての守備にあると思います。
強気かつ冷静なリードは学年をまったく感じさせないですし、梶塚彪雅投手が内角を大胆に突けるのも須永武志選手のリードがあってこそでしょう。
研究熱心な一面も併せ持ち、監督や投手から厚い信頼を置かれているあたりも素晴らしいキャッチャーだと言えます。
扇の要として存在感を見せる須永武志選手は、今後も前橋育英を引っ張る選手として注目していきましょう!