広島の武田高校で急成長を遂げ、2019ドラフト候補にまで上り詰めた谷岡楓太(たにおか ふうた)投手。
球速150キロ超えのストレートを投げる本格派右腕ですが、ナックルカーブを操るなど変化球にも定評があります。
2019夏の大会では甲子園出場こそならなかったものの、プロのスカウトからは高い評価を受けているピッチャーなんですよね!
中学時代から高校にかけての急成長も含め、ドラフト注目の武田高校・谷岡楓太投手について特集していきましょう。
目次
谷岡楓太は広島の中学で2番手の無名ピッチャー
広島が地元の谷岡楓太選手は広島市立日浦小学の出身で、小学1年生から始めたのはソフトボールだったという一風変わった経歴の持ち主です。
広島市立日浦中学に進んだ中学時代には、軟式野球の安シニアというクラブチームに所属していましたね。
その中学時代は特に目立った実績はなく、チームでも2番手の控え投手。
当時はストレートの球速も125キロと、飛び抜けて速いわけでもありませんでした。
武田高校練習試合ですが、谷岡投手151km/hを計測! pic.twitter.com/2iMUZ2BA3U
— 高島 誠⚾︎野球パフォーマンスアップスペシャリスト (@littlemac0042) 2018年11月10日
しかし谷岡楓太投手の投球フォームに可能性を感じた、武田・岡嵜雄介監督にスカウトされて武田高校に入学することになったんですよね…!
高校での成長ぶりをみれば、岡嵜雄介監督の目に狂いはなかったと言えます。
武田高校・谷岡楓太はドラフト注目のピッチャー
球速150キロ超えのストレート
武田高校・谷岡楓太投手の持ち味はやはり真っ直ぐで、ダイナミックなフォームから繰り出されるストレートの最速は152キロ。
高めのストレートにはかなりの球威があり、力で押すピッチングができる点は大きな魅力です。
すでに150キロを超える球速をマークしていますが、これからまだまだ伸びそうな馬力を感じさせるピッチャーなんですよね!
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エースが挑む最後の夏②
武田高校
谷岡楓太選手
— はるか (@mitani2baseball) 2019年7月10日
また常にセットポジションから投げることも谷岡楓太投手の特徴の1つで、ランナーを背負った際にもストレートの威力が落ちることはありません。
同じドラフト候補の東海大札幌・小林珠維投手も高い将来性を感じるピッチャーですが、谷岡楓太投手もこれからの成長が非常に楽しみな右腕の一人ですね!
参考:小林珠維(東海大札幌)はドラフトで球速以上に評価されていいと思う
球種はナックルカーブが魅力
谷岡楓太投手の球種はスライダー・フォークなどがありますが、一番の注目は何といってもナックルカーブでしょう。
ナックルカーブを投げるピッチャー自体が珍しいですし、精度が高く狙って空振りを奪えるキレがあります。
谷岡 楓太(武田高) pic.twitter.com/jtEEYNrG6e
— ちなハム (@nhfdraftpro) 2018年11月15日
球速150キロを超えるストレートに魅力がある一方で、変化球も高い評価を受けているのは谷岡楓太投手の特徴でもありますね!
谷岡楓太の球速が武田高校で急激に伸びた理由
中学時代は無名の控えピッチャーだった谷岡楓太投手。
前述のとおり当時の球速は120キロ台でしたが、今では本格派としてドラフトで注目されるまでのピッチャーに成長しました。
その大きな武器であるストレートは、中学時代の125キロから武田高校で最速152キロと、なんと30キロ近くも伸びているんですよね…!
その要因としては、独自の練習法を取り入れたことが大きかったと言えるでしょう。
たとえば武田高校に入学直後の谷岡楓太投手の練習法は、2ヶ月間はブルペンにも入れてもらえず「股割り」などストレッチのメニューをひたすらに繰り返したと言います。
谷岡楓太投手の走り姿を見た岡嵜雄介監督が「このままだと怪我をする」と懸念したのが発端で、まずは柔軟性を上げるためにストレッチのメニューに取り組んだんだとか。
その練習の甲斐もあって、入学2ヶ月後のブルペンでは135キロの球速をマークしていました…!
ドラフト注目右腕に成長した背景として、監督と二人三脚での土台作りがあったことは見逃せません。
谷岡楓太(武田)に5球団、広島・DeNAが評価https://t.co/FglP5sUAM8
▼広島・白武スカウト部長
「真っすぐいい。スピードが出ていたし、変化球も良い。体はまだ成長段階かな」▼DeNA・安部スカウト
「腕を振って投げらるし、ここまで馬力で投げている子はなかなかいないかな」— 蘇龍🍮🥚 (@soryu_55) 2019年7月17日
その後もトレーニングを重ね、1年生の2017夏には140キロをマーク。
さらには2018夏に148キロ、そして2019夏の大会に挑む前の6月には最速152キロを記録しており、順調に球速をアップさせていったことが見えます。
2019夏には2年生投手の明石商業・中森俊介投手が151キロをマークして話題になりましたが、谷岡楓太投手も馬力では引けを取らないものを感じさせます。
岡嵜雄介監督は谷岡楓太投手について「手を抜かずに最後までやる選手」と語っていますし、地道な反復練習を経てのドラフトは応援したくなりますね…!
これから更に大きく成長を遂げるであろう谷岡楓太投手に期待して、2019ドラフトでの動向も追い掛けていきたいと思います。
参考:中森俊介(明石商業)はドラフト注目|球速150キロ以外の武器とは