コラム

大丈夫、希望の光は消えていない。

今朝スポーツ報知から「夏の甲子園中止へ」との報道が出た。

びっくりしたのと同時に残念すぎて、公式Twitterでもつい、こんな投稿をした。

5月20日に正式な発表がされるとあるが、なぜ今のタイミングで出したのか。

高校球児やその関係者の方々の落胆などの影響は考えなかったのか。

色んな考え方があるとは思うが単なるディス記事にはしたくないので、可能な限り「感情」と「事実」を切り分けて書く。

ネガティブな報道の方が反応がとれる

まずメディアの性質について。

僕はこの『ナツカケ』を運営する上で決めていることがいくつかあって、「基本的にネガは扱わない」というのもその1つだ。

たとえば特集させていただく高校球児たちも、当然ながら完璧な選手はいない。これはプロでも同様で、「課題」「弱点」などにフォーカスすれば誰だって何かしら出てくるだろう。

もちろんその課題に言及することも大切なことだとは思う。しかし、高校野球の段階でそんな観点を色濃くしすぎるのはいかがなものか。

そんな想いから、基本的にはストロングポイントを中心に記事を投稿している。

一方で、ネガティブな発信のほうが反応が取れるのも事実だ。

これは高校野球以外を見ても明らかで、芸能界だって「結婚」よりも「不倫」の方が紙面を賑わせてしまう。フライデーなんかは最たる例だろう。

それらをメディアが扱う理由は簡単で、ネガ情報の方が反応がとれるから。

だから売上だけを求めるのであればそっちに注力したほうがコスパが良くて、それは僕も長く複数のWebメディア運営に携わっている者として理解はしている。

ただ前述のとおり、高校野球はあくまで球児が主役だ。彼らのモチベーションや精神面を考えたら、ネガ情報ばかりが先行して良いわけがない。

球場でムダに飛ぶ野次なんてのは風物詩でも何でもない。出禁にしたら良いとさえ思う。

やや脱線したが、高校球児の気持ちを考えるとあまりに残念な報道であった。仮に世間の温度感を見たかったとしても、やり方が他にあったはずだ。

ちなみに今朝の報道は1紙のみだったから、さぞ狙い通りなんでしょうね。

高野連の発表を待とう

ここまでは極めて僕の感情を優先して書いてきたため、事実にも触れる。「希望」の話だ。

報道が事実であるかどうかは正直、今の時点ではわからない。

事実として高野連からの正式発表ではなく、完全に希望が断たれたわけではない。

実際のところ「甲子園中止」がトレンド入りしてしまうほど賑わってしまった以上、これをひっくり返すには勇気が要るだろう。

ただそれでも高野連には一縷の望みを託したい。球児たちの希望を”何らかの形で”繋いでほしい。

もし万が一、夏の甲子園という形が難しかったとしても。

いろいろと調整が難しいことは百も承知で「地方大会の優勝チームで国体を(甲子園で)行う」などの代替案をぜひ検討し、実現してほしい。

ひとまず目先では、高野連の正式発表を待とう。

この先で逆転満塁ホームランが待っている可能性だって、ゼロではないはずだ。

未曾有の事態だからこそ

いま世間はもちろん、高校野球に携わる人の多くが、ギリギリの精神状態の中で一生懸命に戦っていると思う。

球児を支える親や関係者だって大変だということは言うまでもなく、我々のような高校野球ファンも同様だ。誰も悪くない。

「安全面を最優先」と言われると、誰も何も言えないのが現状でもある。それほどに深刻な状況なのは誰の目からみても明らかだろう。

人によっては「たかが野球」かもしれない。それぞれ見方があるのは当然だと思うが、それを決めるのは他人ではないことだけは確かである。

そして何より、高校野球の主役は球児たちだ。

彼らもきっと、どんな決断が下されようと受け入れて前進してくれるはず。

現に選抜甲子園が中止になった際にも、「高校生にこんなに立派なコメントが出せるのか?」と思うほどしっかりと前を見据えていた。

だからこそ「球児たちはちゃんと受け入れて前進できる」と信じた上で、報道の在り方など大人ができること、やるべきことは実行されるべきなんじゃないだろうか。

無観客でもいい。テレビの向こうでもいい。

リアルな運営の費用面で厳しいのなら、クラウドファンディングなどで募ったっていいじゃないか。

いま各地での地方大会が検討されるなど明るいニュースも少なからず存在しているし、グラウンドで元気な姿を見られる日が来ることを心から願う。

大丈夫、希望の光は消えていないよ。

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